運搬車修理記録 Vベルトの調整とブレーキの復活

機械

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Vベルトのテンション調整

2018年3月14日、今日も3月の割には暑い日です。
最近の日課は運搬車を使った進入路造成ですが、土を積んだ状態で前進2速で坂道上っていると、エンジンはちゃんと動いているのに走らなくなりました。
今までの修理はエンジン関連のものばかりでしたが、今回はついに走行・駆動系のものか?
エンジン以外の部分を点検です。

坂道で止まってしまった時の状態を観察すると、エンジンのプーリーは回っているのにも関わらず、駆動系のプーリーとVベルトが回っていません。
Vベルトのテンションの調整が必要なだけか?と考えて、調整用のボルトを探します。

Vベルトというのはチェーンのように歯車と爪で引っかからせて動力を伝達するみたいなものではなく、それ自体の摩擦力だけで動力を伝達するようです。
なのでチェーンよりもテンション(張り)による摩擦力の変動が大きく、テンションが小さいと「滑り」が発生して動力を伝達出来なくなります。
今回の動かなくなった原因は、「Vベルトのテンションが弱くなって滑りが発生したことによる動力伝達力不足」ということだと思われます。

農機のVベルトの調整方法は、Vベルトにテンションを加えるテンションプーリーの位置を変える(ワイヤーの張りを調整する)だけですね。
この運搬車では「走行」にするとテンションプーリーがVベルトに接し、「停車」にするとVベルトから離れる単純機構。
調整用のナットをスパナで回して位置を微調整。
テンション掛け過ぎたりして「停車」でもテンションプーリーがVベルトに接したりすると、「停車」なのにも関わらず走っていってしまうなんてこともあります。
テンションかけすぎても緩すぎても駄目なので、調整中は何度もエンジンかけて止めてを繰り返し。

テンションプーリーの調整はプーリー近くだけでなく走行レバー近くのナットを回すことでも可能なようです。
面倒くさいので一か所だけで行ったほうが楽だと思いますが。

Vベルトのテンションを調整し、テスト走行したら、無事に重い荷物を載せてても坂道を登れるようになりました!
これで修理完了と思いきや別のところをいじくってしまったのか、「停車」の「ニュートラル」状態でも駆動系のプーリーが回ってしまい、エンジンかけた状態でのギアチェンジが出来なくなっていました…
Vベルトの調整が必要かと思ったのですが、もう「停車」ではテンションプーリーがVベルトに接してませんし、これ以上緩くすると「走行」での動力伝達が不足してしまいます。

そう言えばこういう運搬車にはブレーキというものがあるはずですが、今のところその機能を確認できてません。
ちゃんとブレーキが働くようになったら、「停車」状態で駆動系プーリーが回らなくなるのではないか?と思い、ブレーキの復活を試みました。

 

ブレーキの復活

ネットで運搬車のブレーキを画像検索すると、円盤型であることが多いようでした。
走行レバーで動くワイヤーは2本ありますが、1本はテンションプーリーのものでしょう。
もう1本のワイヤーの動きを調べていってみると、Vベルトとは逆のほうに錆びだらけのよく分からない部品がありました。
走行レバーを上げ下げしてもバネが動くだけで他の箇所はどこも動いてないし、何なんだ?と今までは思ってたのですが、ようやく気付きました。この円盤がブレーキだ!

 

固着した3つのボルトを外すのはちょっと大変でした…
履帯が邪魔してスピンナーハンドルが使えないのでレンチをセットして金槌でトントンと叩いて何とか回しました。
ボルトを外したのにまだ固着してたので、本体も金槌で叩いて何とか取り外せました。
金槌で叩くのは損傷しそうであまりしたくないのよ…

開けてみると、錆まくり!
…どうしてこんなに錆びるものなんだろう?そんなに湿気とか入る構造なのか?
ブレーキの構造を確認すると、これは「ドラムブレーキ」というものだと思われ、中のブレーキシューの直径を大きくすることで外側のブレーキドラムと接しさせて摩擦力を生み、ブレーキがかかるという仕組みのようですね。
今までブレーキが効いてなかったのは、ブレーキシューの直径を大きくするための部材が錆で固着して動かなくなっていたからだということが分かりました。

原因が錆であるため、修理方法は「錆びの除去」となります。
アクセル系の錆除去などにも使用した「ラストリムーバー」と真鍮ブラシでひたすら磨いていきます。

 

ゴシゴシゴシゴシ地味に磨いていたら、ブレーキドラムのほうは綺麗になっていきました。
しかし力を入れすぎたからなのか、ブラシのプラスチックの柄が折れた…
100均の安物は駄目ですね。金属製のもの買おうかいな。

 

ブレーキシューも磨いていきましたが錆は簡単に取れていきました。
問題はこの部材(アーム?)です。
理論的にはこのアームが自在に回転するはずなのですが、全然動きません。
ラストリムーバーや556を浸透させてから金槌で回転方向へ叩いても全く動きません。

しょうがないので固定用のワッシャーみたいなピンをラジオペンチで取り外してから、建築用のボルトを当ててぶっ叩いてひとまず抜くことにしました。
…まああまりこういう力技すると金属製の部品と言えど変形してしまうからしたくないんだけど、今回はしょうがないということで!

何とか抜けたので、アームと本体が接する部分をブラシで磨いて錆を取り除いていきます。
昔から使っていたラストリムーバーが遂に無くなったので、トイレ用クレンザーで磨いてから余っていた花咲かGで漬け込んで錆除去&防止してみることにしました。


1日後の3月15日、漬け込みから取り出して、組み立てました。
アームも自在に動くようになり、ブレーキシューの直径も変えられるようになりました。
本体に装着し、ちゃんと停車レバー降ろしたらブレーキかかるようにワイヤーの張りを調整。
ニュートラル時に、「走行」では抵抗なく手動で動かせ、「停車」では本気で押しても動かないくらいにブレーキの効きをブレーキワイヤーのナットを回して調整。
当初は存在しないと思っていたブレーキが遂に復活しました!

しかしやっぱりエンジンかけている状態での「停車」「ニュートラル」で駆動系プーリーが回転してしまいます…。
もうしょうがないので、エンジン止めない限りは1速から2速にするなどはやめておくことにします。
でも一瞬でチェンジできる前進から後進へのギアチェンジ(前進1速⇔後進1速、前進2速⇔後進2速)は、エンジンかけたままでもギアに負荷かけずに出来ている、と思う…

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