進入路造成 17年12月11~17日 設計と運搬車稼働

前回

 

東方敷地の進入路造成下準備

2017年12月11日、土木作業に使用予定の運搬車は地味な修理を行っている最中なので、ひとまず東方敷地の進入路造成の下準備をしていくことにしました。
この東方敷地はキノコ原木栽培の本伏せ場所にしようと思っていますので、本伏せが始まる5月頃までに造成を終えてほだ木を載せた運搬車が通っていけるようにしたいのです。
最終的にはこちらも遠くから盛土していかなくてはなりませんが、とりあえず運搬車無しで出来る作業でもしておこうかと。

伐採時に出てきた枝や落ち葉など、ひとまず片づけです。
レーキで掻いていきましたが、やっぱり笹やつるの根に引っかかりまくりで大変です…。
気合いで乗り切りました。

片付くと土が見えるようになったので、ひとまず設計をすることに

こちらは軽トラとかが通る予定は無く運搬車のみの通行予定なので、そんなにシビアに設計しなくても良さそうですが、ちゃんとやってみたいのでやることに。
色々な方向から見てどのような形にしたらいいか想像します。

やはり無暗にカーブを描くよりも廃道を直線的に伸ばしたほうが良いだろう、ということで廃道の直線上と公道が交差する場所に杭を一本打ちます。
廃道の道際と思しき場所にも杭を打って、水糸を張ってみます。
おっ!ちょっとイメージ湧いてきたぞ!

運搬車の幅は約1mですが、もちろん道はこれより余裕あった方が良いでしょうから、基本幅員は1.6mとすることにしました。
しかしどういう感じで公道から進入していくべきかと考え、公道の平面的位置を踏まえて、最初に張った水糸と公道際の間が1.6mとなる場所に長い杭を打ちました。
この杭頭と公道際の高さが一致するように杭を延長して(写真だと水平に見えないが…)、ここを丸太組擁壁高さの基準点としました。
上写真奥の三角形の土地にも丸太組&盛土して、進入基点とする予定です。

で、高さ基準点の杭頭と、公道際の杭の下側を水糸で結びます。
また、欲しい縦断勾配になるような場所の廃道際にも杭を打って、杭下端と高さ基準点の杭頭を水糸で繋ぎます。
この水糸が丸太組擁壁の高さの基準になります。

運搬車は最大25°くらいまでの傾斜に対応しているらしいですが、やっぱり傾斜はあるほど運搬力は落ちるし不安定です。
ひとまず小屋近くの廃道の勾配が最もある場所が約8°程度でしたので、それに合わせることにしました。
運搬車の通るルートの最大勾配がどの場所も同じなら、運搬できる限界量も決めやすいんじゃなかろうかと思って。

ちゃちゃっとメジャーで測って、ちょっとJWcadで簡単な設計図書いてみました。
上が平面図、下が縦断図です。
丸太組を作らないといけない場所で、元の地盤より最も高くなるところが約1m。

杭と水糸で立体的な線が描かれた場所は、どのような道を作るべきかが容易に想像できます。
これを丁張りと言うそうですが、土木作業時はこうやってちゃんと設計した方が良さそうですね。
最初に作ろうとした小屋への進入路はほぼメジャー一つだけで現地で設計しましたから、ちょっと失敗あると思います。
多分、今シーズン中に軽トラ通れるようには出来ないだろうな…
セルフ人力土木はあまり事例が無いから試行錯誤中。
昔の土木作業の施工風景とか勉強したいです。
鉄腕ダッシュがもっと本とか出版してくれりゃあ良いのに!そこだけが欠点だ!

 


 

12月13日、今季一番の冷え込みとなりました。
山水が凍って出なくなった…
でも相変わらず小屋内は気温3度程度なので、小屋内の水タンクが凍ることはありません。

丸太組の下端ラインを土掘って引いてみました。
今回も勾配は2分(高さ10に対して水平方向2)にしてみようと思いますが、丸太そのものは道表面となりえませんから、水糸と地面の高さから測った必要水平方向長さ+20cmとして少し余裕持たせました。
最初に作ろうとしている進入路は余裕をほとんど持たせなかったから結構幅員が狭くなってきつつあります。
車を通すなら3,4分勾配+20cmくらいにしたほうが良かったかもしれない…

穴掘ってたら出てきました。
腹が赤いのでアカハライモリでしょうか?
冬眠してすぐだろうなのに、すまんね。

とりあえずやれる作業を、ということでつるはしと手ノコで切り株除去とかしてました。
10cm程度のものでも、人力なら十分疲れさせる相手です…
まあ今日の朝は寒いから、良い感じに体を温めることが出来ましたが。

今日の作業はこんなもんで。
一応丸太組を始める準備だけは整いました。
相変わらず土木作業は1日の進捗が分かりづらいな…

 


 

12月15日、さて今日から丸太組するか、と思いましたが下端の丸太は太いもの使いたいから運ぼうとしましたが、重いのでやめました。
運搬車直ってからにしよう!
というわけでひとまず道中の切り株除去から。

 

切り株除去も大分終わったので、東方敷地の廃道を少し整備。
東方敷地は少しこんもりした場所があるので、土はそこから取るつもり。

こういう、単純で、重労働で、進捗が分かりにくい作業やってるときはよく「何やってんだ俺って…」という気分になってしまいます…
ちなみにつるはしを持ち替えようとしたときに、おでこ当ててたんこぶでけた。

 

運搬車稼働開始

12月16日、ホムセンで細々したものを買い出しして、遂に運搬車の修理が終わりました!
早速その威力を発揮していただく、丸太組用の丸太を運んでみようかと思いました。

丸太組の丸太は基本的に1.5mに玉切りしていますが、どうやって積もうか。
荷台は横80cm、縦100cm程度ですから縦に置くと荷台からはみ出します。
はみ出したままで傾斜のある道を通ると引っかかる可能性がありますから、1.5m材を積むときは横に積んでみようかと考えました。
固定はベルト荷締め機で。

 

最大積載量は250kgですが、ひとまずテスト用として1段のみの積載。
積み込み時にはハスクバーナのリフティングトングを使いました。
15~20cm径で使えるらしいですが、引っかかりやすい構造ですので案外それ以下でもそれ以上でも使えました。
腰をかがめずに丸太を持って引きずれるので楽です。
リフティングトング+運搬車での集材はなかなか取り回しがよく、ミニマム感があって好きだぞ!

 

準備は整いましたが1.5m幅で通れるように整備しなくちゃいけませんので、次の日にテスト走行することにしました。

 


 

12月17日、試しに運搬車のエンジンかけてみましたが、寒い朝でもチョーク閉めれば2,3回リコイルスターター引くだけでエンジンかかるようになりました。
完全回復?

まずは運搬車がこれからも簡単に進入路を通っていけるように、道際のネズミサシやコナラを片づけていくことにしました。
ネズミサシは2m、コナラは90cmに玉切り。チェーンソーも調子良い!

鉈で枝払いなど単調作業をしていきます。
木屑や落ち葉などは一輪車に乗せて堆肥場へ。
流石に軽いもの運ぶだけなら一輪車のほうが早いです。

ひとまず通れそうになりました。
まだまだ道は凸凹ですが、実際どこをどんな感じで整備すればいいのかがまだあまり分からないので、とりあえずこんなもんで。

運搬車の方向転換が面倒なので、ひとまずバックで登ってみることにしました。
運搬車の「走行レバー」とはクラッチみたいなもんらしく、「停車」にしていればクラッチかかっている状態、つまりギアチェンジ出来る状態のよう。
「走行」でギアチェンジは厳禁!
「停車」状態で「後進1速」にして、「走行」にして発進!
右左折は手元のクラッチレバーで行います。

結果としては登れたのですが、途中で切り株に少し引っかかったり、切り株除去したときに出来た土の段差に引っかかったりとちょっと大変でした。
土運びするときには何往復もする予定ですが、毎回毎回引っかかったりしては無駄に苦労するので、盛土する前にもっと整地していく必要があるようです。
また、土は物置小屋建築予定地周辺のものを使ってみるので、杭と水糸で丁張したりして、具体的な切土箇所の計画を立てる必要もあるようで。

 

とりあえず物置小屋建築に使おうと保管していた赤松丸太や柱材などは、南面下屋内に移動させて整理&乾燥。
ここなら日当たりも良いし雨が当たる危険も少なかろう。

大分小屋東側が広くなりました。
そりゃこれだけ平坦な場所があれば木々が生い茂っている状態でも「ここに小屋を建てよう!」と思う、のか?

軽トラの幅は1.5m程度だから道は2mあれば良さそうだと思っていましたが、2.5m程度で作ろうとしたほうが余裕のあるものが出来るだろうと思うようになってきました。
道幅を2.5mとした場合の進入路ラインと、小屋外壁から延長した線の交点に杭を打って、ここまでを物置小屋建築基準線として土を削っていこうかと思います。
これで物置小屋建築予定地の整地も出来るし、盛土の確保もある程度は出来るはずです。
物置小屋地盤高さは北面下屋の地盤くらいに合わせようかと。

しかし今テントが立っている場所も建築予定地内に入るので、遂にこのテントも片付ける必要が出てきました…
時間が微妙なので明日にしよ。

調理場デッキの沓石製作もやってたら夕方になってきました。
まだ少し体力と時間あったので、この後はいくつか切り株除去。
地味な作業ばかりなので進捗が分かりにくい今日この頃。

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