東方敷地の低木・中木伐採 17年秋
前回
境界の調査
2017年11月3日、昼過ぎまで温泉&買い出し。
こんな晴れの日にはこれ以上作業できんわということで、今日は伐採作業無し。
今更ですが、契約書に載っていた地図をコンビニでコピーとスキャンしました。
これで遠慮なく使い倒せるぞ!ていうか一番最初にやっておけ!
なおスキャンはTIFF形式にしてUSBメモリに保存しました。GISデータにしようかな…と。
時間が微妙に余っていたのでコピーした地図を早速使って登山用コンパスも併用しながら、敷地境界について調べました。
よくよく調べてみたら境界と思しき場所には地形的な線もあるような気がしました。
尾根と谷以外の境界は、若干道っぽい地形や窪みになっていたりしている気がします。
そりゃまあ昔の人だって共有林を個人に分配しようとするときは地形で分けるわな。
単なる直線でスパッと分けちゃうことはあまり無い、かも。(別荘地は除く)
引き続き東方敷地の低木伐採
11月4日、一日中低木伐採です。
鉈を振るいまくっていたら釘が飛んじゃった…
スリムビス打ち込んでおきました。
というわけで今日の作業終了後写真。
極力敷地境界付近に葉を、枝は立木の根元に置いておきました。
伐採するときにちょっと邪魔になりますが、終わってしまえば根株に引っかかって転がったりしないから良いんじゃないかと。
しかしこうやって低木伐採していくと、歩きにくいジャングルが公園のような歩きやすさになっていくのが気持ちいいです。
かなり地味な作業ですが!
地形的に光が差し込まない場所だからか、結構な速さで作業が進みます。
昨日は買い出しDAYだったので、今日は一日中作業(夕方5時まで)してもそんなに疲れませんでした。
雨降るという予報でしたが結局降らず。
低木伐採終了!
11月5日、快晴。
少しずつ寒くなってきて、冬が近づいている感ありなこの頃。
昨日たっぷり作業したからか、今日の作業はちょっと疲れやすかったです。
ずーっと作業して、東方の敷地約1,000平米(300坪)の低木伐採終了です!
細々と残っている邪魔な中木を伐採しきれば、後はコナラ伐採するだけです。
しかしまあ、こんなにもきつい仕事(林業)で起業するとは自分もアホだなあ!と思います。
でもこういう利用こそが美しい里山、人と自然の共生を形作っていくんだと信じて、やるしかありません。
今やっているやり方がベストなのかなんて全く解らないまま、突き進むしかない。
起業家は不安なもんです。サラリーマンは命令にさえ従っておけば給料もらえるので経済的にも哲学的にも楽なんでしょうね。
中木伐採
11月6日、今日から東方の中木伐採です。
ちなみに「中木」というのは自分の造語(だと思う)ですが、これは『まともに樹体に当たったら死ぬ可能性のある大きさの木』のことを言います。
「高木」は『樹体だけでなく枝に当たっても死亡レベルの大きさ』
伐採作業で死亡・重傷事故起こしやすいのは案外こういう中木が多いらしいです。油断するので。
細く見えても一歩間違えれば死ぬので、一本一本ゆっくり枝張りや重心を確認しないと大怪我するぞな!
中木程度にチルホールは使ってられないので、装備はクサビとハンマーと細いロープだけ。
個人的にはこのくらいが一番自分の実力試されるみたいで面白い。
まず一番最初は道際のクリ(?)を倒しました。(樹芯が黄色で裂けやすい、樹皮が縦溝タイプ)
思いっきり道に倒してますが、重心が物凄くそっち方面だったからしょうがないんだ…
すぐに片付けておきました。
次は枯れそうな細いコナラ。
これは樹体は垂直?で枝張りは斜面上にあるように見えました。
でもやっぱり斜面下にいくかもしれないと不安だったのでロープで軽く確保して伐ってみたら、正解は「上方につるがかかっていて横に倒れる」でしたー!
わかるか!
とりあえずロープかけていたので、これを使って色々な方向から引いてみたり元玉切りとかしてようやく倒すことが出来ました…。
お次は3本株立ちしたリョウブ。
斜面下に重心があるのは分かりやすいですが、一直線に倒してしまうと杉林にかかり木してしまうので、ロープもかけて極力斜面横になるように倒しました。
株立ちしていましたので倒す順番を定め、まず2本は普通に成功。
3本目は思いっきりBarber chair!
…横着せずにちゃんと受け口作るべきだったね。
だって、斜面で受け口作るの大変だったもの!
う~ん、でもやっぱり昨シーズン伐採後期に比べたら腕がなまってます。
なかなか水平切りが出来ず、受け口や追い口が歪んでしまう…。
紹介したもの以外にもいくつか伐ったり鉈で枝払いとかしてましたが、今日は妙に疲れてあまり作業が進みませんでした。
やっぱり伐採や土木作業などのような体力仕事は午前中だけやるとかしないと、体力が落ちて作業時間当たりのパフォーマンス落ちるね。
それに体力あまり使わない別の作業もいっぱい残ってるし。
ガイドバー先端に付いているスプロケットギアが固くなってしまったので、昼前に作業終了。
変形してしまったのか?と思って金槌でコツコツ叩いたら元に戻りました。
そろそろ寿命近いのかな…素人だから物持ち悪い。
また伐採作業に戻るのもアレなので、この後は周辺を散歩して休憩しました。
10000歩歩くのが休憩?ホントに休憩?
一応中木伐採終了
11月7日、引き続き中木伐採。
まず伐りやすいものから伐っていって、別の難しい中木の伐倒場所を確保。
徐々にレベルが戻ってきたのか、受け口と追い口もちょっとずつ綺麗に作れるようになってきました。
でもまだ傾斜がきつくて胸の高さくらいで行わないといけない水平切りは、やっぱりむずいっすね!
コナラにへばりついている常緑樹(樹皮が緑系、名称不明)はなかなか厄介でした。
こいつは結構枝張りがきついですから、どの方向にもすんなり倒れてくれそうにありませんでした。
結局、まずロープをかけて、元玉切りで短くしていくしかありませんでした。
日よけになるからこういう常緑樹は後々役立つけど、お主は邪魔過ぎたのじゃ…
尾根にあったネズミサシも伐りましたが上方のつるに気が付かず、伐った瞬間根元が横に動いてあやうくボディーブロー食らうところだったわい…
本当は写真手前側に倒すつもりでしたが、つるのおかげで空中に浮きました。
またチルホール持ってきたときに引き倒すことにしよう。
株立ちした常緑樹周辺にはコナラもいっぱいで、倒すところがなかなか分からずかかり木になったりしました。
ロープで揺らして倒せるものは倒しましたが、残りはチルホール使った方が安全かな。
リョウブは約30度くらいで枝分かれするけど、この常緑樹は90度くらいで枝分かれするから他の木に絡む絡む!
広葉樹林や間伐遅れのヒノキ林での伐採は、本当に詰み将棋みたいなものです。
一本一本伐る順番を決め、どの方向に、どのような受け口と追い口で、どの道具を使ってどう倒すか吟味していかないといけません。
低木伐採よりも体力的には多少楽でしたが、毎回毎回慎重に、集中して作業しないといけないから、意外に精神的に疲れました…
中木伐採も終わりに近づいてきた頃、妙にチェーンが外れるので何回も付けなおして作業していましたが、よくよく見ると刃が完璧に欠けたところがありました。
時間も微妙なので今日の作業は終了。
残りはコナラ伐採時についでにやってしまえる数です。
もうこれでヤスリでの調整ができず、ソーチェーン自体を交換するしかありません。
さようなら。初めてのマイソーチェーンよ…
プロに比べたら寿命はかなり早かったと思います。
目立てが下手くそだったからな!
まあ予備はすでに購入していましたが。
ハスクバーナの135e、ガイドバー35cm(14インチ)のソーチェーンは、ピッチ3/8、ゲージ050、コマ数52です。
写真の型番使っておけば間違いないかな?
古いソーチェーンと比べたら、刃めっちゃ長いし綺麗!
更なるチェーンソーメンテ技術の向上のためネットで色々調べていたら、『ソーチェーンの寿命は刃の長さが4mm以下になったら』だそうな。
古いソーチェーンの刃をノギスで測ったら、普通にどの刃も4mmくらいでした。
やはり目立てが巧くできればソーチェーンや本体の寿命も増えるし、切削時間が減ることで疲労や作業時間も減るから、伐採作業で飯が食いたけりゃ目立て名人になるしかねえということか。
パフォーマンス考えずにとりあえず作業を終えれさえすれば良いというのなら、もっと楽な気持ちで確実に作業出来れば良いのでしょう。
そういうこと考えたら、生活環境のための伐採よりも事業のための伐採のほうが遥かに難しいですね。
でも、やりがいはある。
自分にとっての事業(ビジネス)はスポーツみたいなもんで、己を向上させていくことそのものに意味がある。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません