調理用ロケットストーブの使用手順

2017年4月9日料理

前回?

 

移住当初は火の取り扱い方もよくわからなかったので、ロケストの火起こしにすら手間取っていました。
しかし飯盒で飯を炊くようになってからは大分慣れてきて失敗することがほぼ皆無になってきたので、自分の調理用ロケスト使用手順を書き記しておきます。

 

火が安定して飯が炊き終わるまでの間は少し時間がありますが、食材の加工などは火起こし前に出来るだけ行っておいた方が良いです。
ガスコンロよりも忙しいですからね。

まず最初に、ロケストの中に残っている灰や炭をかきだしておきます。
このタイプのロケストは焚口に灰が溜まりやすいので、溜まった灰が空気の流通を悪くしてしまいます。

草木灰や炭は色々な用途があるらしいので、掻き出すときに何か器に集めて置いたほうが良いかもしれません。
自分は今のところ、床下調湿剤に使用しています。

自分の経験上、最も火付きがいいのは乾燥したトイレットペーパーなので、奥から手前まで敷いておきます。
火は下から上に移動するので、下のほうに火付きがいいものを並べます。
まあ焚き火の基本なので、誰でも知ってるか…。

次は灰や炭が溜まっても空気を通させるようにロストルを置きます。
トイレットペーパーの上にこれまた火付きの良い杉の葉やかんなくずなど、更にその上に樹皮や小枝などの焚付を置き、煙突側にもいくらか入れておきます。

煙突側には少し太めの枝か細い薪を1,2本入れておきます。
入れすぎると空気が通らないので、加減して。
まあ細長いものを入れるだけなら大抵の場合は大丈夫です。

上方向の焚口には、プラスチックのゴミ(塩ビは駄目!)を入れて置くと、熱で溶けたプラが燃えながら下に落ちて、焚き付けを安定的に燃焼させてくれます。
ただしプラスチックは木などよりも完全燃焼しにくく煤が出やすいので、最初は少な目のほうが良いです。

準備が整ったら、着火です。
普通のガスコンロと比べたら着火までの時間がかなり長いですが、丁寧にやれば一発で成功するし安定した火力を提供してくれます。

着火はトイレットペーパーに行います。

トイレットペーパー、杉の葉、小枝に燃え移っていくまで見守ります。
上手く行かなさそうなときはトイレットペーパーや杉の葉を更に入れましょう。

煙突側まで火が通って枝や薪に火が移ったら、ひとまずは安心です。
焚口の方からは小枝を追加したりして、更に火を安定的にさせていきます。
燃える時間が長ければ長いほどロケスト内部の熱も上がり、枝などを放り込んでも着火しないなんてことは無くなっていきます。

 

上方向焚口からはプラゴミや細長くない木材(建築廃材など)を入れていくことが出来ます。

細長いものは横方向焚口から入れていく方が良いかと個人的には思います。
上方向焚口に入れると、焚口から出火してしまうときがありますからね…。

風呂や暖房ならいざ知らず、基本的に調理では高火力が必要となりますので、薪は煙突側から入れていきます。
焚口から入れるだけだとすぐに熾火になってしまい、火口からの熱も少なくなります。
まあ煮物をするときとかなら熾火のほうが良いでしょうが。

煙突側からばかり薪を入れていくと、曲がりポイントばかりに炭が溜まっていくので、たまにトングなどで少しだけ移動させて空気の流通を良くしておきます。

 

焚き火もロケストも火力調整が難しいので、炊飯などの火力調整が必要な場合は、自在鉤で火口からの距離を調整します。

飯盒炊爨のコツは人によって色々あると思いますが、自分の場合は、まず蓋から吹き出すまで全力で熱を通し、蓋から吹き出してきたら火から遠ざけてじっくりゆっくり熱を通します。
ガスコンロ炊飯だと焦げの匂いがしたら取り出すだけで良いですが、焚火などでは焦げの匂いを嗅ぎ分けることが難しいので、たまに取り出して蓋を開けて確認します。
よくわからなかったら食べてみます。
大分火が通ったかな?と感じたら、飯盒をタオルなどで包んで蒸します。
米に芯があれば、もう少し熱を通します。
飯盒内側側面に焦げが見えていたら、熱の通しすぎ、もしくは水が足りていなかったのでしょう。

なお、水が多ければ多いほど炊きあがりまでの時間は長くなりますが、しっかり芯まで火が通ったご飯が出来上がる割合が高くなると思います。
燃料に困っていない状況なら、水は少し多めが良いかと。

米を蒸らしている間におかず作りを開始します。
再度高火力が必要となるので、煙突側から一本薪を追加しておいたほうが良いでしょう。

やっぱり直火調理には中華鍋やダッチオーブンなどのような鋳鉄製の器具が良いですね。
安物のアルミ製だと、空焚きしたときに穴が開いてしまいます。

今日のおかずはど定番の焼きそば!
油を入れて鍋を温め、野菜やソーセージを炒め、麺を入れます。
片手中華鍋は自在鉤で吊るして火力調整したりすることが出来ませんから、調味料を入れるときなどは、調味料を前もって合わせておいたり、水を入れて焦げを抑えたり、鍋を取り出したりするなどの工夫が必要になるかと思います。
おかず作りは忙しいのです。

おかず作りが終わったらようやく食事にありつけますが、その前に煙突側や焚口などに薪を入れておき、やかんでお湯を沸かしておきます。
お湯を沸かすのはそれなりに時間がかかりますので、食事をしているときに沸かすのが効率良いかと思います。

食事が終わったら、沸かしたお湯で鍋や食器を洗います。
鋳鉄製のものは洗剤でゴシゴシ洗うと表面の油膜が落ちてしまうので、お湯とたわしだけで洗うのが基本です。
こんな感じで洗い物しているので、台所用洗剤は一つも持っていません。

中華鍋に水が付いていると保管しているときに錆びるので、ロケストで乾燥させます。

沸かしたお湯を使って、次は身体を洗います。
現状(2017年4月まで)小屋には風呂が無いので、お湯とタオルで身体を拭いています。

お湯は暑いのでよくやけどしそうになりますが、タオルを広げて外気に晒すとすぐに冷めていくので、良い感じの温度になったら身体中を拭いていきます。
周辺には一切民家が無いので、裸になっても警察は来ませんw

やかんの中のお湯は少なければ少ないほど温度を高くさせやすいので、1L程度まで減らしてから再度ロケストで沸騰させます。
火が弱まっていたら煙突側から小枝を一本追加すると火が吹きあがるので、火力を上げることが出来ます。
沸騰させたら保温瓶に保存し、コーヒーやお茶などに使用します。
保温瓶に入れておくと次の日になってもそこそこ温かいので、カセットガスでさっと沸騰させることが出来ます。

なお、保温瓶に入れるときはいったん少量を入れて中を温めてお湯を捨て、再度入れなおすと熱いお湯のままにすることが出来ます。
これも日常生活の基本か…

ロケストの中に燃え残りが大量に合ったら、水を入れて消します。
少しだけなら燃やし尽くすのが良いでしょう。

なお、真冬の寒い時に湯たんぽを使用したいときは、沸かしたお湯でお茶でも飲みながらお湯を作ります。
金属製の湯たんぽだとそのまま暖めることも出来ますが、直火だと煤だらけになるのでおススメはしません…。

中華鍋には油を敷いて油膜を張っておきます。
何度も油膜を張っていくと油を敷かなくても一切錆びなくなりますし、炒め物をするときはテフロン加工されたフライパンレベルに焦げ付かなくなります。
鋳鉄製のものは育てる楽しみがある!

飯盒外側は煤だらけで汚いので、余ったご飯は別の鍋に移しておきます。
飯盒はバケツの中などに入れて漬けおきして、翌日洗います。

この余ったご飯は、基本的に次の日の昼食となります。
少し水を入れて、カセットコンロで温めると普通のご飯に戻るのです。

 

こんな感じの手順でロケストを使用すると、毎日の調理、洗い物、身体の洗浄、熱湯の保存が出来ます。
調理だけにロケスト使うのであれば段々面倒くさくなるかもしれないし実際面倒だったのですが、これだけやれれば一日1回使うのは苦にならなくなると思います。

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