山の暮らし小ネタ集&小屋じまい 18年5月

山の暮らし

2018年5月6日、住み込みバイトから実家へ帰宅。
これからの夏の出稼ぎについての候補を伝えるが、だれからも「面白い生き方やな、やったれやったれ」みたいなこと言われる。
…「もう少し普通に生きろ」とか言わないの?

 


5月10日、山小屋に帰宅。
この新緑の時季、2週間程度離れるだけで景色が大きく変わるようです。
冬の時は明るかった公道ですが、葉が生い茂ると昼なお暗いような感じ。
山だと春夏のほうが暗く、秋冬のほうが明るかったり。

小屋内も小屋外も異常なし。
やっぱり自作小屋と言えども結構住みやすいなあと思います。

小屋近くに妙に大きく育った草がありました。
…食べられないのかな

他の雑草もそこそこ生えており、こまめに踏み荒らさないと小屋が雑草で覆われてしまいそう。
伐採跡地には大量のつるが蔓延っており、萌芽したものはすぐに巻き付かれていました。
草原みたいになるのだろうか?

実家から帰るときは特に持って帰るべき荷物が無かったので、バイクの空いた場所に廃油を積んで持ち帰りました。
廃油は安価な防腐・防錆剤として使えますからね。
田舎・山暮らしでは立派な資源です。

 


5月13日、雨が止んだ夕方に妙に周囲が赤く染まるときがありました。
空気中の水分量や光の方向でたまにこういう妙な色の景色が見られるよう。

 


5月14日、北面下屋内を運搬車で通行するべくロケストを動かしたのですが、遂に壊れてしまって使えなくなりました…
さっさと新しいロケスト作っても良いんだけど、まだ微妙に具体的な設計が固まってないんだよな~
というわけでこの日以降は小屋内のカセットコンロだけで調理するようにしました。
身体は水で濡らしたタオルで拭いていました。

煙突部材を分解。
パーライトモルタルの型枠としてなら使えるかと思っていたけど、エビ曲がり煙突が限界にきており、ちょっとの衝撃で穴が開きまくりました。
いい加減新しいものを調達する必要がありそうです。

 

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小屋じまい

出稼ぎ中でも小屋が劣化しないように、最外部の下屋の柱6本と小屋隅の床束4本など雨が当たりやすくて湿気やすい箇所にタフソートを1回塗っておきました。
中央部などほとんど雨に当たらない箇所は省略。
毎年毎年塗るのは大変…というわけでもなく10分程度で終了します。
要点を抑えれば小屋の維持管理も楽なもんですよ。

ゴミは極力全て焼却処分。
…また燃えないゴミを処分するタイミング失いました。
最後の焚き火で余ってた芋を全て焼く。

火は全てを浄化していく。
人間の生活において、火は聖なるものですよ。恐れるではない。

まったりと小屋じまいしているとき、青空のキャンパスに飛行機雲が描かれていった…
夏が、来る。

ガソリンエンジン機械は忘れずに燃料を抜いて使い切っておきます。
運搬車などのようなフロート式キャブレター機器ではカップも外して若干残ったガソリンも抜いておきます。

 

6月になると梅雨となって雨が多く降ることになりますから、表面保護されてない土壌は浸食作用が起こってしまいます。
公道脇の支障木のようなものを伐採したりして、今シーズン造成した進入路に少し覆いかぶせておきました。
これでいくらか雨滴衝撃にも耐えてくれるでしょう…か?

食料は出来る限りきっちり食べきることとします。
おかげで最後の方は保存食ばかりで、食料の買い出しはほぼ行かず。
最後の晩餐は余っていたキャベツをふんだんに使った、キャベツとソーメンのチャンプルーです。
食感シャッキシャキや!

他の細々とした作業としては、雨樋が詰まらないように掃除、床束周辺の草抜きをして通風性の確保、雨で濡れて欲しくないものにはシートをかけ、作業服やシーツは町のコインランドリーでまとめて洗濯してから乾燥。
小屋内には出来るだけ水分を残さぬよう、しっかり換気したり掃除したり。

私の山暮らしでは年末には大掃除しませんが、その代わりに小屋じまいの時に行います。
この小屋じまい作業は人生の一区切りの感じがあって、少ししみじみします。
まるで学校を卒業するような気分。

早朝に出発しましたので、最後の写真は山の陰で隠れた小屋の写真となりました。
道が出来たり整地が出来たりして、少しずつですがただの放置されたジャングルから人が住んでいる場所に変わりつつあるように思います。
何をするにも自由と責任のあるこの開拓生活、自分の人生をも開拓しているような気分です。

それではまた来シーズン!

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