調理用ロケットストーブの改造

2017年4月7日DIY

初めての本格使用

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実家で製作したパーライトモルタルロケットストーブもちゃんと山に持ってきました。

 

入植した直後の2016年9月4日に早速購入しておいた鋳鉄製中華鍋を使用して早速チャーハンを作ることにしました。
この時はまだ焚き付け用のスギの葉とかを収穫していなかったので、ガスコンロで小枝を燃やして焚き付けにしていました。

やはり直火料理には耐熱・蓄熱性のある鋳鉄の道具が似合います。
ダッチオーブンもいつか買おうかな。
使用後はちゃんと熱湯で洗ってから油を塗って保管しました。
9月の長雨時に少し錆びてしまったり、底にものすごく墨が溜まっていたりで保管はちょっと大変でした…。

しばらくは面倒くさかったり最もエネルギーが必要な炊飯道具を購入したりしていなかったので、暇な時しかロケストで調理はしていませんでした。

 

改造と自在鉤作り

2017年1月20日、ようやく飯盒を購入してロケスト本格始動しようとしましたが、安物のコンロパネル風防が裂けまくって使えなくなっていたので、新しい風防を作ることにしました。
材料はやはりホムセンにあったコンロパネルです。
すぐに裂けなさそうな素材を選んでみました。
裏側はプラスチックだけど表側はアルミだから燃えないのか?いややっぱり燃える?…ひとまず取り付けて実験です。

綺麗に取り付けられるように、バケツの周りのバリを鋏で取っておきます。
ただのプラスチックなので簡単に切れます。

ひとまずアルミテープで仮固定してから、針金を巻いて固定しました。
アルミテープは耐熱性あるかと思いきや粘着剤が燃えるので、ロケスト使用後は粘着力が無くなります。

次は三脚を自在鉤にします。
自在鉤があれば火口からの距離を調節できるので、料理の火加減の調整が出来るようになります。
なお、三脚は2mくらいに切った棒を3本と綱を用意し、グルグルと結んでいくと出来上がります。「三脚結び」などの言葉で検索するとやりかたが出てくると思います。

滑車はホムセンのものを用いますので、必要なのは横木と綱です。
横木はそこらへんにある適当な枝を拾ってきて、インパクトドライバーに9mmドリル取り付けて二つ穴開けて完成です。

綱は出来れば燃えなくて滑りの良いワイヤーみたいなのが良いのですが、無かったのでシュロ縄を使いました。
横木の穴にシュロ縄を通してこぶを作って固定し、滑車に通して横木の別の穴に通し、末端もやい結びで輪を作って適当な金具(今回はリングキャッチ)付けて鍋や飯盒を吊り下げられるようにしたら、自在鉤完成です!

早速その日の内に使ってみようと、飯盒に米と水を入れて準備していたのですが、結局この日の夜の天気は雪と風でしたのでロケスト使用は断念。
カセットガスでも普通に飯盒飯は炊けました。


 

1月21日、顛末をご覧ください↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風防が燃え尽きても、炊飯自体はなかなか上手く行きました。
自在鉤があると火力調整がかなり楽です。
底の方にはおこげがありますがちょっと固いというだけで普通に食べられます。

やっぱりプラスチック入りのコンロパネルは駄目か!
ケチケチせずに金属板などを風防にしたほうが良さそうですね。

炊飯、おかずの炒め物作りだけでなく、お湯を沸かして湯たんぽ用のお湯も沸かしてみました。
食べ始める前に一本薪をロケストに突っ込むと、食べているときに湯たんぽ用のお湯が沸かせるのでなかなか効率的です。

炊飯では焚付の小枝数本と薪一本、おかずの炒め物でもう一本、沸かした湯たんぽ用お湯で一本使用。
風呂に入らなければ薪は一日で3本もあれば良さそうです。
ロケストのコスパ良すぎ!

 

ガルバリウム平板の風防

買い出しの時に安い金属板を探してみましたが、工作用のものは種類が多い代わりに高価なものが多かったです。
もう少し安いものないのかなと思ってホムセンを見回っていたら、波板のコーナーに水切り自作用のトタン板などがありました。
その中にガルバリウム平板910×910mmが848円で売ってあったので、これを買うことにしました。
風防は熱にさらされるのでメッキが剥げやすく錆びやすいので、トタンよりも錆びにくいガルバリウムを選びました。
ステンレスがベストですが、高価だと思います。

2月1日、セルフビルド作業の合間の微妙な暇な時間に風防作り開始です。

そのままのサイズで使うのは大きすぎるので、3分の1くらいの大きさにすることにしました。
鉄腕はさみで切ります。
何でも切れる万能はさみなので一家に一本いかが?

中華鍋などの取っ手部分は開けとかないといけないので、自作ロケストの外周長さを測って、それより少し短いくらいの長さにします。
端もカットしても良いんですが、バリが危ないので折り曲げることにしました。
綺麗に曲げられるように、板を置いてそれに沿わせるように金槌で叩いて曲げます。

一応ガルバリウム平板の加工が終わりました
次はこれを取り付けないといけません。

ちょっとガムテープで仮固定しようかとしましたが、ガムテープ程度の粘着力ではちょっときついですね。
面倒ですが手で抑えながら固定していかなければなりません。

固定はコンクリートビスを使ってみることにしました。
これならパーライトモルタルにもガルバ平板を取りけられる?
一応コンクリートドリルも購入してみました。

試しにインパクトドライバーにドリルを装着してコンクリートブロックに穴開けようとしましたが、ほとんど削ることは出来ませんでした…。
やっぱりコンクリートに穴開けるのはハンマードリルみたいなのが必要なのかも。

で結局、コンクリートドリルを使用せずに普通の木工用ドリルでガルバ平板にもパーライトモルタルにも穴を開けられることが出来ました。
パーライトモルタルは砂利が一切入っていないので柔いものですね。
ビスの効きも悪いので、ちょっと振動与えると風防が外れそうで怖いです。
ロケストを移動させるときはゆっくり慎重にしないといけないかも。

ビスを4本ほど打ち込んで、(写真には写ってないけど)針金を廻してさらに固定させて、風防完成です。
早速使用してみると、風防としての効果はちゃんと発揮しているし、アルミのコンロパネルのようにちょっと触っただけ引き裂かれてしまうなんてこともありません。

100均バケツの上端が、所持している中華鍋の大きさとほぼ同じなのか、風防を付けても中華鍋を五徳の上に置くことが出来ました。
大きさがぴったりなので中華鍋が風防に引っかかってくれるおかげで、中華鍋の中に多くの食材を入れても不安定になることが無くなり、安心して調理が出来るようになりました。
一回、料理中の中華鍋をひっくり返しておかずを無くしたことがあるの…。

 

調理用ロケストの使用手順が大体定まったので、記事にしてみました。

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