原木栽培シイタケの初収穫、発生量の推移とか収穫作業の感想とか

キノコ原木栽培

原木栽培シイタケ収穫

クリタケ同様、原木栽培したシイタケも収穫出来ました。

初めて食べてみた時は感慨深いものがありました…

 

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天地返しとほだ木の廃棄

植菌してから2夏経過後の2020年10月、出る気配が全くありません。
教科書などでは1夏経過後に「走りキノコ」なるものが少し出るはずですが、その時も一切出ませんでした。

「もしかして、1つも出ないのか?」

と不安に思いましたね。

 

とりあえず合掌伏せしていたほだ木を上下逆さまにする『天地返し』をして、ほだ木内の環境を均一にかつ刺激を与えておきます。
原木栽培シイタケでは、雨などの水刺激だけでなく、打撃などの刺激を与えることでも発生を促せるようです。
天地返しなら一石二鳥。

なお、1夏経過後から気になっていた害菌にやられていたものですが、ひどいものは発生見込み無しということで脇にどけて廃棄しておきました。
1割ほど減りました。

 

初収穫は2夏経過後の11月

出ないのかと不安に思っていた、その時!

クリタケと同じ時期の2020年11月5日に発生していることを確認!

 

収穫してみると、すごく良い匂い!

肉厚で、形が良く、大きい!

早速ほだ場を見まわって、見逃しているものがないかを確認。
結局傘が開ききったようなものは見つからず、収穫時期のものをいくらか発見出来ました。

クリタケと違って立てかけた木から生えるので、収穫直後でもほとんど汚れがありません。
拭いたり洗ったりすること無く、まな板に載せられます。

収穫物を一番最初に食べるのは、もちろん自分。

味と食感を楽しむため、塩のみで味付けした焼きシイタケが初調理。

味は香ばしく、食感は柔らかい肉のよう、最高!
やはり原木栽培シイタケと菌床栽培シイタケは違います。
また、収穫直後のシイタケは香りも爽やかで、この良さはスーパーではなかなか味わいにくい。

 

その後、シイタケの調理は何度もしました。
塩コショウ焼き、醤油焼き、みりん焼き、炒め物など。
やっぱり何だかんだ、塩焼きが一番楽だしその割に美味しかったです
ほぼ毎日弁当のおかずにもしてましたよ。

 

自家消費出来なかった分は、天日干しにして乾シイタケとして保存しました。
シイタケは天日に当てるほど旨味が増え、その戻し汁は様々な出汁に用いられます。

試しに乾シイタケを水で戻してみると、ラーメンかと思うくらい濃厚な香り!
今までは中国産安物乾シイタケくらいしか使ったことが無かったのですが、香りはもっと少なかったはずです。
100%天日干し原木栽培シイタケがここまでのものとは…
古来では高価な食材だったことが納得です。

 


発生量の推移と様子

11月中旬に入ってくると、発生量もだんだん増えてきました。
流石に手で持って収穫は出来なくなったので、採集コンテナに入れていきましたよ。

基本的に収穫は、2日置き。
2日なら8~10分開きくらいで収穫出来そうだと思われたので。
8部開きだけ、10分開きだけしか取らないとかなら、毎日収穫する必要ありますが。
許容開き度合いの範囲が広ければ広いほど、収穫の手間は少ないかも。

意外だったのが、害菌にやられていそうなほだ木からもいくらか発生したこと。
おかげで発見が遅れて収穫適期を超えたものもいくらかありましたよ…

例え害菌にやられたほだ木があっても、発生総量が減るだけで発生しないわけではなさそう。
他のほだ木に害菌が移さないために早急に処分するか、そのまま置いておいて収穫できる分はしておくか。
どちらが正しいのかは分かりません。

シイタケ菌は品種改良されているからなのか、他の菌すぐ近くでも発生するのも意外でしたね。
シイタケ菌が占領している箇所が少なくて全体に害菌が回っていても、諦めるではない!

 

秋が深まって寒くなるにつれ、シイタケの発生量も減ってきました。
気温が低いほど菌の活力も減るから、芽が出てから大きく育つのにも時間がかかります。

このくらいになると3日置きくらいの収穫でも適期をほぼ逃しません。

成長の時間がかかるので、その間に雨に降られて「雨子」になってしまうこともあります。
降られる前に出来るだけ収穫しておきますが…

雨子になってしまうと普通のものよりワンランク品質が落ちます。
傘を触ると指に脆くなったシイタケの破片が付着したり、水分量が増えて変色しやすくもなります。

ビニールハウス内で原木栽培する人も多いですが、このような雨子のリスクもあるからそうしているんでしょうね。

「クリタケと同じくシイタケも11月で発生終わりか?」

と思いきや、発生量と成長スピードが低下するだけで、12月も結構多く出ました。
植えた品種が中低温性(大貫菌蕈)だからでしょうか。

原木栽培シイタケは、12月になると直売所でも見られなくなります。
それに反して、真冬ほど鍋に入れる具材として需要が増えます。
散水しない原木栽培で高単価で売りたいなら、高温性より低温性のほうが良いのかもしれません。

12月末頃、最高気温が10℃、最低気温が0℃程度になっても、シイタケの芽は出続けます。

 

収穫量をちゃんと測ってはないのですが、11,12月に発生した総量は約20kgだったかなあ?

 

収穫作業の感想

立てかけたほだ木から生えるから、腰を屈める必要がほとんど無く、体勢的に楽でした。

また、軸が丈夫の割にほだ木から綺麗に離しやすいので素手で収穫出来、入れ物以外の道具が必要ありません。

宝探しのように収穫していくのはなかなか面白かったです。
合掌伏せの内側とか、落ち葉で隠れてしまう根元などは発見が遅れてしまったものが出てきましたが…

シイタケは硬い樹皮を突き破って出てきますが、傘が別のほだ木やシイタケとぶつかるとすぐに変形してしまいます。
綺麗な物を取りたいなら、シイタケの芽が出た時点でほだ木を動かしたり間引きしたりする必要があるでしょうね。
ほだ木とほだ木の間隔も、遠いほど良いでしょう。
その場合ほだ場を広くしないといけなく、整備手間が多くなりますが…

教科書などでは「シイタケには様々な害虫が寄ってくる」と書かれてありましたが、虫食いは一切見られませんでした
もし発生が10月頃から始まっていたら虫にやられるものも出ていたでしょう。
しかし自分のは、虫がほとんどいなくなった11月から発生するもの。
中低温性品種ほど、収穫期の病虫害リスクも減るでしょう。

 

仮伏せ区と樹種での発生比較

ちゃんと測っていませんが、仮伏せの時に散水しなかったものより散水したもののほうが発生量が多かったです。
やはり植菌直後に散水したほうがシイタケ菌糸が伸び、害菌に入られにくくなったり収量も増えたりしたのかもしれません。

自分はコナラとクヌギをほだ木にしましたが、クヌギの成績が非常に悪かったです
2夏経過しても、ほとんど収穫出来ませんでした。
シイタケ栽培業界では「クヌギのほうが難しいが、質の良いものが出来る」と言われているので、その通りの結果になったかも。

 

2夏経過後の秋では樹種と仮伏せの方法で差が出ましたが、時間が経つにつれて差が小さくなる可能性はあります。
しかしその結果を自分が知ることはありません。

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