2018年キノコ栽培 植菌準備

キノコ原木栽培

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種駒注文

2018年2月15日、5の付く日というわけで、Yahoo!ショッピングや楽天に出店されている農援さんで種駒を注文。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

大貫菌蕈 しいたけ種駒 品種3号 1000駒入
価格:2500円(税込、送料別) (2018/2/28時点)

 

事業としてやるなら大量購入する必要ありますから、ちゃんと農協とか森林組合とかにも見積もりして単価を調べるべきなんだろうけど、今回は余裕が無かったということで…。
それに教科書にしている本の著者でもある大貫さんのところの種駒であり、1駒あたり2.5円だからちょっと安め。
ホムセンとかに売られている安いものでも1駒3~4円。
ネットでちょいと調べてみると、ホムセンは農協をライバルとしているからよく調べているらしく、価格は似通っているらしい。
何にせよ、来シーズンはちゃんと農協とか森林組合に行ってみて単価調べます。おそらく、きっと、たぶん、もしかしたら…

現代のシイタケ原木栽培ではホダ木をまとめて浸水することで発生時期を操作し、旬を外した周年栽培が可能となっています。
なので種駒の品種も周年栽培用と自然発生用がある、ようです。
ちなみに自分の場合、シイタケの品種は3号としました。
品種の意味は各種駒メーカーのサイトを見れば書いていると思います。
今回は大貫菌蕈さんのサイトを閲覧。(今時の公式ウェブサイトとは思えん)
大貫製シイタケS3は生・乾両用で中低温の代表種
自分の場合はシーズン中は生シイタケを出荷、取れ過ぎた分は天日乾燥させて半乾燥品(熱風乾燥じゃないとあまり日持ちしない)として出荷したいのです。
また、出稼ぎ&旅行は6~9月頃の暑い時期に行いたいので10月以降に発生して欲しい、というわけで中低温性にしました。
やはり副業としてキノコ栽培するなら、設備投資が大きくなる周年栽培よりも自然発生を狙ったほうが楽でしょうね。

また、シイタケ栽培はライバルが色々多すぎてまともに新規参入しても全く勝ち目が見えないので、クリタケを始めとする別の種類のものも栽培してみようと考えています。
原木栽培シイタケのライバルは例えば、国内の同業者、国外(中国)の同業者、菌床シイタケ全般など。シイタケの輸出入は政治問題にもなるくらい大規模な産業ですから、今更ド素人が新規参入したって弾き返されるだけな気がする…
ちなみにクリタケは今のところ菌床栽培がほとんど出来てないのでライバルも少なく、生産難易度は比較的低め。
販売ルートさえ何とか出来ればそこそこの収入に出来そうな気もしています。
今年度はキノコ栽培の練習&販売の練習としてシイタケも作りますが、行く行くはシイタケ以外に重きを置いていきたい。

 

シイタケと同じく農援さんで大貫氏のクリタケの種駒が同単価で売られていたので、いくらか注文。
クリタケの品種は早生、中生、晩生の3種類くらい。
何となく中生が一番バランス良さそうなので、今季はクリタケ中生型も植菌してみますよ!

 

植菌環境整備

2月17日、前日と前々日は買い出ししまくってしばらくの食料と散水道具と植菌架台用単管を用意。

今のところ山水は120mポリエチレンパイプで小屋近くまで引いていますが、あまり柔軟性が無くてしかも折れ曲がりやすい材質ですから、仮伏せ予定地までの延長+柔軟性の増加を目的に、先端にどこでも売られている10m塩ビホースを繋げてみることにしました。
そのままではホースとポリエチレンパイプ、塩ビパイプなどとは繋げられませんから、接手が必要です。
自分の場合はポリエチレンパイプ→塩ビユニオン(16)→塩ビパイプ(16)→メタル水栓ソケット(16)→ホースニップル(1/2 14)→ホース(内径15)としました。
なお、厳密にはこのホースニップルとホースの大きさは合っていません。
緩いですのでプラスドライバーで締められるホースバンドで無理矢理締め付けて固定しています。
どうして合わないサイズにしたかっていうと、呼び径16のメタル水栓ソケットに合うホースニップルのサイズがこれだけ、内径15のものが最も汎用的で安かったからです。

「接手から漏れまくったらもっとちゃんとしよう」と思っていたのですが、実際繋いでみたら漏れ出ることはありませんでした。
自然圧ならこんなもんで大丈夫なのかな?

 

作業台製作

植菌は単純作業となり、原木を載せる作業台があると作業しやすいらしい、というわけで作ることにしました。
原木の端と端を載せられるだけの三脚的なもの…が良さそうですが、単管で作っちゃえば大きさの調節が楽かな?と思ってホムセンで1m単管を購入!
4mのほうが安いですが、今のところ切断道具持ってないし…いい加減ディスクグラインダー買ってもいいんだけど。

出来上がったものは上のもの。
材料は、

1m単管:6本
直交クランプ:4つ
自在クランプ:2つ
単管用打ち込み先端:4つ

となっております。
全部直交にしてしまっても良いんですが、2か所を自在にすることで折り畳み&開き具合の調節が可能となっています。
また、足を打ち込み先端としていますから土の上だと固定もしやすいです。

 


種駒が届く

植菌環境などの整備をしていたら、種駒が届きました!
箱が大貫さんのものです。
種駒は鮮度が大事らしいですから、店頭で余ったものではなくてメーカーから半直送みたいなもの?
これなら大丈夫そうかな?

 

早速開封です。
今回はシイタケとクリタケを購入です。

1つの紙箱の中にプラスチック袋で覆われた種駒が500個×2。
この袋を開けたら出来るだけ早く使い切らなければなりませんので、植菌作業日までは大切に保管しておきます。
直射日光当てたり高温多湿の場所に長期保管するのは禁止!らしい。

箱の中には作り方を書いたマニュアルも入っていました。
別にこの内容はブログに載せておいても良い、かな?
なかなか分かりやすいかと思います。

 

含水率測定してみる

薪の乾燥度合いを測定するために安物の含水率計を購入していたのですが、試しに植菌前の原木の含水率を測定してみることにしました。
安物の含水率計を使いましたから、森林研究所などのちゃんとした研究データとは整合性がとれないデータかもしれませんが、一応載せておきます。
ちなみに木材の含水率には乾燥重量を基準としたものと、湿潤重量を基準としたものの2つがあります。
乾燥重量基準(乾量基準)では完全に乾燥させた材に対する水分量となりますから、含水率200%なんてものもあり得ます。
対して湿潤重量基準(湿量基準)では全体重量の中の水分割合ですから、値は0~100%で収まります。

安物含水率計は大抵の場合、電極と電極の間に電流を流して抵抗を測ることで測定を行っているようで、その値は湿量基準がほとんどのようです。
まあ多分他のサイトとかの方が詳しいと思う…

 

まずはシートの抑えに使っていた、少し皮の剥げた原木の、皮が剥げた部分。
直射日光に当たっていたし皮が無くなって乾燥しやすくなっていたからか、伐採3か月後現在では含水率は20%以下です。
流石にこのくらいになると過乾燥となり、菌糸の成長も期待できません。

次にお隣の皮が剥げてない部分をノミで剥いてから測定した結果。
含水率は56.6%!
葉干しさせたものでかつ伐採してから3か月も経っていたし直射日光に当たりまくっていたから、過乾燥かなと思っていたら、そうでもなさそうです。
大体植菌時に50~60%くらいが適当らしい(→大分県原木しいた栽培入門テキスト)ですから、こんなのでも一応は大丈夫なのか?

 

次はシートに覆われていたものの中で、皮が剥げていた箇所。
こちらは直射日光に当たりまくっていたものよりかは水分あるようですが、やはり含水率は低めです。

シートに覆われていて、皮が剥げてない部分をノミで掘って測定してみた結果。
…シートで覆っても覆わなくても皮の下の水分量は変わらんのだろうか。

なお、皮を剥いて、緑色なら生木なので乾燥が足らない、白~クリーム色ならシイタケの植菌適期、クリーム~褐色ならクリタケが適期らしいです。
どの原木も皮の下は褐色まではなっていなかったし緑色でもなかったので、今のところシイタケの植菌適期なのかな?
「初心者の場合、最初の活着率をよくするため乾燥させ過ぎない方がいい」「葉枯らし期間は伐採後60日まで」という記述も多かったので、やべえ乾燥させ過ぎたか?と不安でしたが、実際どうなんだろう?
栽培というものは、どの段階でも不安なものである。

 


大貫の種駒の径は8.5mmですので、8.5mm径のドリルも必要です。
なのでドリルも注文。

 

「ドリルいつ来るかな~」と待ってたら、雪のため遅延中…
ま、まあ事業初期はこういうちょっとした予定外はよくあることだから…

届くまでまた玉切り&集材でもしていくか。

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