2018年キノコ栽培 集材と植菌開始 2月18~20日 

キノコ原木栽培

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集材など

2018年2月18日、晴れ。
暖かいのではよう植菌したい。
けれどまだドリルが届かない…

そう言えば運搬車が治ったので、さっそく走行実験です。
北面下屋は通路にもなるので、少し段差がある場所をつるはしでならして段差を無くし、ロケストをどけて、走行開始!
やはり慎重に動かさなければなりませんが、小屋西側から東側へ運搬車が通っていくことが出来そう。
動線が出来ていってるぞ!

仮伏せ時に覆う手間を考えたら、やっぱり集積場をまとめて仮伏せするものもまとめていったほうが良いだろう、ということで集積場から集積場へ地味に担いで集材です。
こういう運搬作業は賽の河原みたいに、「結局意味無かった」とか「もっと良い手順があった」とかになりそうで恐ろしい…。

余談ですが、原木を抱きかかえていたら何だか愛おしく思えてきました。
なるほど、椎茸農家が「ほだ木は我が子のように大切に扱います」とインタビューしていた気持ちが分かりました。
これが父性か!

 

そのまま東方敷地の集材に移ります。
こちらも集積場をまとめる予定。
動きやすさの都合上杉林の中を通らせていただきますが、段差があるので放り投げて乗り越えました。
めっちゃ土付いたりしているのでプロらしくないやり方ですが!

適当に置いていた原木を綺麗に置いてまとめたり動線確保したりしているとやっぱり疲れてきました。
でも後少しで綺麗にまとまりそうだ。
当初は、植菌は各小集積場で行ってその場で仮伏せし、空いた時間にまとめていこうとしていましたが、もう一日くらいで大体全部集積出来そうかな。

 


2月19日、朝から東方敷地の集材に専念。
邪魔な枝葉を鉈で切り裂いたり放り投げたりして動線整えて、ひたすら担いで運搬。
最初は終わりが見えませんでしたが、結局正午で玉切りしたもの全てを本伏せ予定地近くに集積完了です。
疲れましたが、まあ原木の運搬は人力だけでも何とかなるもんですね。

多分今集積出来ているだけでも原木は全部で1500本くらいありそう?
少し残っているものを完璧に玉切り終えたらもう100本くらいは増えそう。
一本業者価格は10年前で300円だから、今の相場だと50万円分くらいにはなっとるのかな?
しかし薪予定の幹の部分はまだまだ残ってます。
一人暮らしの副業のワンシーズンの伏せ込みにしては、1500本はちょっと多い気がします。
初めてだから技術も無いし販売ルートも具体的に考えられていないのに、一気に投資していっていいものだろうか?

見捨てられた里山の有効活用を目指してはいますが、圧倒的にマンパワーが足りません。
しかもまだ当初考えていた本命事業に一切手を着けてないし、未開拓地はもう8倍ほど残ってるし。
都市にも田舎にも人手が不足してるんだなあ。
そりゃまあ地域資源を有効利用しようなんて思わなければ、仕事が無くなって人手不足にもならないけれど。

散歩したり細々とした環境の整備していたら、ようやくドリルが届きました。
でももう夕方4時。
種駒の封を開けたら出来るだけ早く使い切った方が良いので、作業はまた後日とすることに。

仮伏せ時には遮光ネットだけではなく伐採後に出てくる枝葉を有効活用した野伏せなどが行われています。
なので自分も枝葉の有効活用&金の節約ということで野伏せっぽくやってみますよ。

笠木を集める方法はどうしようかと考え、ホムセンで集草袋を購入。
…葉っぱだけならまだしも枝が入ると入れづらいものですね。

普通に手で抱えて運んでもいいのですが、ちょっと一工夫、ということで100均で忍者熊手などを2本購入し、両手で装備して枝葉を抱えてみることに。
まあ、若干楽になる、かな?
これが絶対正解だ!とは言い切れない微妙なパフォーマンス。

仮伏せの積み方も色々ありますが、今回は縦積みをメインとしていきます。
ほだ木を立てていきますから、下のほうに土が付かないように、仮伏せ予定場所に葉の付いたコナラの枝葉を敷き詰めます。
コナラの葉は雨を通しにくいから、上に被せるにはちょっと微妙らしい。
敷き詰めるのには使えるとは思う。

明日から植菌開始。
集材はひとまず終了です。
ちなみに自動車期間工のときは58kgまで体重増えましたが、最近温泉入った時に測ったら52kgになっとる。
まだ山林で消耗してるの?

 

植菌開始!

2月20日、遂に植菌開始です。
教科書を再読して方法を確認。
植菌数の説は色々あるようですが、大貫氏の場合は90cmなら3,4,3,4で、列数は直径の2/3。
直径9cmなら6列、21駒となります。

こういう単純作業は道具の配置や体勢がスピードを決めるので、考えながらゆっくり作業。
ドリルはマキタの14.4V充電式インパクトドライバーを使用。穴開けは普通のドリルより不得意らしいですが、まあ出来なくは無いです。
打ち込みには金槌を使用です。

初日に細々と配置を変え、結局ほぼ最後まで同じやり方となりました。(写真は後日のもの)
単管のいくつかには蓋はせずに、金槌などをさしておくと便利です。
種駒は100均に売られていた適当な籠に入れて、単管に引っかけました。

中腰状態が続いたりすると疲れやすいので、極力腰を屈めないような作業スタイルにしたほうが良いでしょう。
作業台の上だと作業しやすいですが、種駒を落としたときに無くしやすいので地面は少し掃除しておくこと。
14.4vインパクトを使用すると電力消費が多いので、バッテリー(5Ah)は2つ用意して常に充電させておくこと。
充電型ドリルだと充電場所から離れた場所で植菌するときは面倒くさそうです。
大勢でやるときはやっぱり発電機が必須ですね。
ドリルが折れそうになることは無かったですが、やはり万が一もあるので予備を用意しておいたほうが良いでしょう。

植菌が終わったものから仮伏せとなっていきますが、縦積みの場合最初にいくらか立てるのが少し面倒です。
杭打ったり三脚作るのもいいかと思いましたが、数本を緩めにロープで縛ってそれぞれを傾けて自立させました。

いくらか自立すればあとはこっちのもんです。
バランスを考えながら自立したものに立てかけていけばいいから楽なもんです。
いくらか集まればそれぞれが支えあい、ドミノ倒しのように倒れることはまずありません。

植菌中でも直射日光に当てすぎるのは危ないか、ということでブルーシートで南面を多い、柄杓で水をやっておきます。
…水の量、どのくらいがいいのか全然わからん。

一日で2000駒出来ました。
仮伏せの環境整えたりしても少し余裕があったので、もっと朝早くからやったりしたら2500はまあいけるでしょうか?
限界は3000駒かな?

作業期間も色々トラブルあったり買い出しとかもしないといけないから、一日1500~2000駒くらいに見ておいた方が安全でしょうね。
例えば3月末まで40日あるなら、一人では最大60000駒までしか打てないとか。

側面を出来るだけシートで覆って、上側に笠木を載せていって雨が降っても浸透できるようにしておきます。
…笠木の量、どれくらいにすればいいのか全然わからん。

補足

この後足りなさそうだと感じて、徐々に増えていきます。

後に残るくらいではないですが、植菌作業だけでもそれなりに疲れます。
インパクトドライバーは振動大きいし、親指と人差し指の間が痛くなります。

今季必要な種駒数はどんなもんだろうか。
もしかしたら種駒代だけで10万円くらいになりそう?
事業主は、決断力が必要だ…。
プロ用チェンソー買いたいけどいつ買おうか?
来年はキノコ栽培用の伐採はせずに、今季残った幹をひたすら薪にしていくだけで良いかな…

実際これだけやってどれだけ収入があるのだろう?
販売先は?輸送のための軽トラは?獣害は?害菌は?
君は努力して貧困へ向かっているのか?もっと楽な生き方があるだろう?
確かにそうだろうな。楽な生き方は他にもいくらでもある。でも僕は僕のことをカッコいいと思えるような生き方をしたい。そのためなら道半ばで死んでも、しょうがないことだ。
「これからは里山だ!林業だ!」とか言いながら、「林業?3Kじゃんw」とか「現場の人を支えたい」とも言ってる人たちとは違うんだといつかは証明したい。

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