集材&製材実験 2017年1月23日~2月10日

2017年4月30日集材&製材

玉切り&集材

2017年1月23日、買い出しまで6畳小屋セルフビルドが出来ないので1月22日に皮を剥いておいた、アカマツの玉切り・集材をすることにしました。

まずは切り株から切り離し。
単純な作業に思えるのですが、チェーンソーの刃が挟まれないようにするには少し苦労します。
色んな方向から地道に切れ込み入れていきます。

何とか切り離せました。
切り離した瞬間巨大な丸太が斜面下方に転がっていきましたから、ド迫力でしたよ!

こんな作業でも一歩間違えると手足を挟んだりして、怪我する危険もあります。
久しぶりのチェーンソー作業はちょっと怖いっす…。

ホムセンなどで売られている角材は最長4m程度ですので、この丸太の最大玉切り長さも4mとすることにしました。
4mあれば3.6m×2.7mの小屋作ったりするときも便利だし、ホムセンの角材と長さ合わせておけば、自家製材品とホムセン品のハイブリッドでセルフビルド出来るかも。

ちょっと余裕もって必要長さ+100mmくらいで玉切りしました。
刃を曲げて切ってしまう可能性も十分ありますから、このくらいあそびを作っておいたほうがいいんじゃないか、ということで。

結果、4m材2本、3m材1本となりました。
まだ形が歪なものの、玉切りすると一気に建材っぽく見えてきます。
伐採前の樹高はもっとあったのですが、上方のほうで枝分岐点を除去すると短くなりました。

玉切りしてもまだまだ水分を多く含んだ生材なので、人力ではびくともしません。
しかしこのまま置いておくと雨ざらしになって、腐っていってしまいます。
どうにかして集材して、まとめてシートをかけたりしたいもの。

そこで、チルホールで集材することにしました。
集材予定場所(土場)と丸太の直線上にあるコナラの上方を支点として、チルホールで地道に上げていこうかというわけです。
伐採時は固定点側にチルホールをつけていましたが、集材時はチルホールの操作をしながら丸太前の障害物をどけるため、丸太側にチルホールをつけました。

セルフビルド作業で何度もはしごを使っていたからか、4mまで伸ばして木にかけて上っていっても、怖いと感じなくなりました。
慣れってしゅごい。

試みはなかなか順調にいきました。
人力なので遅いですが、一人では絶対に持てない丸太を動かしていけるので、チルホールはやっぱり良いものです。
チルホールで少し丸太を上げておくと人力でも進行方向を若干変えることが出来、障害物を避けることも上手くいきました。

土に触れさせないように枕木を置いて位置の調整を行います。
人力では一切持ち上がらないので、方向転換もチルホール頼み。
いちいち付け替えるのは面倒ですが、こうしないと動かせないのでしょうがない。
ログハウスはナチュラル・ロハスとかそういうイメージあるけど、重機が無いときつすぎるのでビルダーの目で見たら重機頼みの近代的工法にしか思えません。

お次は2本目。
支点と土場と丸太の位置の関係性が1本目と少し異なるので、1本目のすぐ横に移動させること能わず。
まあシートで覆いさえできればいいので、多少のずれは許容。
ちゃんとしようとするとチルホールの支点自体を移動させないといけないから…。

一番太い3本目の回収完了。
チルホールのレバー動作も少し重くて力が要りました。
でも、これだけ太い4m材でも、チルホールがあれば上げ荷集材も可能ということが判明したので満足。

ついでに広葉樹の中では通直のように見える、ヤマザクラも回収。
どうやって製材しよう…。
曲がっているから、床束や小屋束のような短い箇所に使うのがいいんだろうか?

 このシーズンで伐採した、建材用丸太はこんなもんです。
丸太を回収して一か所にまとめたので、小屋周辺も少し片付きました。
大分、「木を活かした山暮らし」らしさが出てきたような気がしてちょっとほくそ笑む。

この日はまだ時間があったので、次のシーズンに材木用丸太とするものを巻枯らしさせるべく山の中へ。
通直なものは案外少なく、アカマツ以外ならコシアブラくらいしか見当たりません。
ネズミサシは少なめ。
アカマツなら建材に使いやすそうだけど、出来れば残しておいてマツタケを生やしてみたいので伐らずに置いておきます。
なのでアカマツを材木として伐採するのは、松くい虫にやられてすぐのもののみになるかも。
と考えていたら、材木となるのはほとんどない!(;><)
この山にある大木のほとんどはコナラかアカマツだから、やはりしばらくは原木きのこ栽培で現金収入を果たすのが良いのでしょうかね?

 

皮むきなど

2月6日、時間があったので製材実験。
大内さんやつむじさんのように自分もクサビ製材やってみる?ということで、薪用の枯れマツでひとまず試行。
半割にしてからその割線に平行になるようにクサビぶっ刺してハンマーでどつく。
…のこぎりで切れ目を入れるべきだったか。

小角材は作れへんのか、ということでさらに割る。
…太い角材ならまだしも小角材は買った方が良さそうですね。

気を取り直して、とりあえず集材した丸太の皮むきをしておきます。
枕木を下に置くと転がしやすくなるので、丸太全面の皮むきを行うのも楽になりました。
針葉樹は皮むきやすいし通直だから、やっぱり建材として使いやすいなあ~。
集材したヤマザクラは曲がっている点で切断して2m材にしたりしました。
間柱くらいにしか使え無さそうだ。

 

製材実験

2月10日、ハスクバーナ135e、ガイドバー35cmに合う縦引きチェーンを手に入れたし時間あるので、試しにチェーンソー製材をやってみることにしました。
ちなみ135eに合うチェーンは、オレゴン91番ピッチ3/8、ゲージ050(1.3mm)、ドライブリンク数52個のものです。
縦挽き用チェーンはなかなかレアですが、円陣さんのところで売ってありました。
大きな店では無さそうなのにこの品揃え、素晴らしい。
これからもお世話になるかも。

太いアカマツが3本ありますが失敗したら勿体無いので、まずは曲がりのヤマザクラ2m材からやってみることにしました。
どうせまともな材は取れそうにないから、失敗しても悲しくならない、はず。

まずは製材場の整備
丸太はコロコロ転がって安定しないものなので、ひとまず切り株をv字カットしてそこに乗せて固定することにしました。

2mという短い材でも、広葉樹の生材を持ち上げるのはなかなか大変。
片持ち状態にしてゆっくり乗せました。

さてどうやって墨線引いてみるか…
ただのくの字ならまだしも、この丸太はグネグネと曲がっているので素人には中心を捉えることすら難しい。
とりあえず皮付きのままだと墨線も付けられないので、ひとまず皮むき。

墨壺で線を引いてみますが、どうやって木取りすればいいか全然わからん…
とりあえず失敗覚悟で経験値を積むことだけを重視して、チェーンソーで縦割り・半割してみることにしました。

墨線を引いた場所に軽く切れ込みを入れて、その切れ込みの深さをどんどん深くしていく。
縦挽きチェーンのおかげか意外に素直に切れますが、これ本当に垂直にガイドバー入ってんの?

厚さ半分ほど切ってみてから、試しに楔を打ってみます。
縦挽きチェーンがあると言っても、燃料の節約のためにも極力チェーンソーの稼働時間は短めにしたいもの。
使用したクサビは薪割用のものと、プラスチックのものです。
ハンマーで無理やり打ち込んでみました。

やはりクサビだと繊維に沿って割れていくのか、半分はがたがたになってしまいました…。
広葉樹ではクサビ製材は絶対無理そうな気がします。
チェーンソーでの切削面は意外に綺麗ですので、やっぱり全部チェーンソー製材したほうが良いのかなあ。

クサビ製材は通直な針葉樹かつ節の無いところだけにしておいたほうが良さそう?

表面の凸凹をチェーンソーではつったりしてみると意外に綺麗になり、丸太の上に乗せると簡易ベンチのようになりました。
雪景色と青空が綺麗ですので、しばらくこのガッタガタなベンチに座って、これからの製材方法を考察。

とりあえず、チェーンソーで切ること自体は間違っていないでしょうが、やはり切削角度の調整と固定が課題です。
そのためには治具を作った方がいいのですが、135eには金具を付けられるような箇所が見当たらないので、チェーンソー全体を包み込むような感じで固定する必要があるのでしょうか?

また、墨線の付け方も要勉強です。
墨付けの時点でかなり難しいものです。
基準が何一つないんだから。
丸太載せる台の高さを水盛りなどで完璧に合わせて、台からの高さや水平器の水平線を基準にして、墨付けしていば良いのでしょうか?

 

↓続く!

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