小屋のDIY日誌 ロフトは繊維壁とユニット畳で和室風にしてみたぞ!

2017年3月6日6畳小屋

和室風ロフト

6畳の小屋を建てて、山の中で一人暮らししようとしています。

 

今回は内装編記事5つ目。
「高さの低いロフトは座って生活するから、和室にしよう!」
ということで、壁を繊維壁(綿壁)に、床はユニット畳としました!

 

前回は小屋の内壁の一部に、壁紙を貼りました。

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繊維壁

繊維壁とは、色付きの繊維と糊などの接着剤を混ぜたものを材料とした、塗り壁の一種です。
昭和前期の和室に多く見られた、内壁の様式です。

和室の壁は他にも「砂壁」とか「聚楽壁(京壁)」、「漆喰」などが使われます。
何にせよ和室の壁は板張りを除いて、この繊維壁のような塗り壁とするのが基本です。(和モダンは別として)

現代では塗り壁風の壁紙が市販されているので、こちらが使われることも多いです。
しかし、塗り壁材の原価は壁紙より安いことが多いです。
手間はかかりますが、手間さえかければ安く抑えられるので、塗り壁はDIY向きと言えるでしょう!
作業も楽しいし!

 

自分の場合、何となく「和室の壁って、緑色、っぽいよな…?」と思って、ホームセンターで安く売られていた緑色の繊維壁としました。

 

壁の下地は石膏ボード、床の下地は合板

2017年1月15日、まずはロフト根太に12mm厚合板をビス留めして、3畳の床が完成です。
ひとまずは壁作業に取り掛かります。

繊維壁の下地は、9mm厚石膏ボードとしました。
9mm厚石膏ボードは1,820×910mmという大きなものでも、1枚の価格は300~400円程度。
表面が紙なので塗り壁材も引っ付きやすくて剥離しにくく、内壁下地にピッタリです!

石膏ボードの貼り方については、過去の記事をご参照ください。
継目処理も同様に行いました。

 

選んだ繊維壁材料

使用した塗り壁材は、「若椛」の緑色です。
これ1袋で、3坪(6畳、9.9㎡)施工できるようです。
ロフト内壁は石膏ボードの使用量から計算すると2坪未満だったので、1袋で足りるはず!

ちなみに石膏ボード9mm厚は1畳分で290円、若椛は1畳分で約260円。
つまり理論上、材料費は1畳で550円となります。
12mm厚石膏ボード+壁紙より安い!

ただしこの材料、よく見ると色が付いているものが何かプラスチックの破片のような…
ちょっと安っぽい材質かも?

 


施工手順(マニュアル)

袋の後ろに載っていたマニュアルを、以下に文字起こししておきます。

  1. 下地のゴミやホコリを取り除く。
  2. 水を加える前に、空練り(壁材だけで混ぜる)をする。
  3. 1袋(2,010g)に対して、水は11.1~14.1L混ぜる。
  4. 練ってから10分ほど放置する。
  5. 塗り厚1~2mm程度で、下地が見えないように塗っていく。下地や塗り厚で塗れる面積が変わる(6.9~9.9㎡)

 

石膏ボードなら大丈夫ですが、アクやシミが移るようなものを壁下地とする場合は「アク止め剤」が必要になるようです。

 

施工の様子

1月16日、大雪。
雪と青空のコントラストは綺麗で好きなのですが。

今日は一日中ロフト内壁塗り作業。

初めての本格的な左官作業です。
左官作業のことをろくに調べずに早速始めてみます。

まずはバケツで袋に書いてあった分量の水と混ぜる。
水が無い時はただの綿のようなものでしたが、水と混ぜるとネチャネチャしてきました。

追記

氷の張ったバケツを使うと塗り壁材の中に氷が入って、施工時かなり邪魔だった…

必要な道具は、左官ゴテとコテ板(100均お盆)のみ。

中塗りゴテで早速塗ってみました。
石膏ボードは表面がつるつるなので「滑って落ちないの?」と疑問に思っていましたが、ほとんど落ちません。
表面が紙だから、湿ると塗り壁材と引っ付きやすくなる?

左官作業は初めてで、どの方向に進めていけばいいのかすら分かりません。
とりあえず、幅455mmくらいを1列にして上から下に向かって塗ってみました。

しかし初めてコテを使いましたが、なかなか難しいものですね。
力の入れ方を繊細にしないとすぐに大きなコテ跡が残ったり下地が見えたりしてしまいます。
また、大工作業でも同じですが、やはり端は難しいです。
端にベチャッと多めにつけてから、コテ隅で伸ばす感じで塗っていきました。

何とか一区域完了です。
一応これで一通りの作業手順が分かりましたが、なかなか時間がかかるものですね…。

後は単調作業なので、ラジオを聞きまくりながら作業を進めました。

何とか1面完了!

写真だと綺麗に見えるかもしれませんが、よくよく見ると下地の石膏ボードの色が若干見えたり表面が凸凹になっていたり…。
こだわるときりがないので、そのまま続行。

もう2面も塗って、ロフト内壁完成!

塗り壁材は3坪分あったのに、自分が素人だったからか2坪塗っただけでギリギリでした…。
プロだったら、もっと薄く均一に塗れたことでしょう。

 

左官作業は材料で難易度変わると思いますが、今回使ったものは繊維系壁材だったので楽な方だったのかも?
まあ、丸一日かかりましたが。
施工直後はまだまだ湿っていて触ったら指につくので、1週間ほどは安静にしておきました。

塗り壁の材料費は安いけど、施工にはかなり時間がかかります。
最近の建築でクロス仕上げが多いのは、材料費だけでなく施工費も込みで考えると安上がりだからなのでしょうね。
時間が有り余っている私のようなヒキニートには、時間がかかるけど材料費が安い塗り壁は合ってます。

また、塗り壁は下地が凸凹でも多少は対応できます。
昔の家の内壁に塗り壁が多かったのは、平滑な板材などが高価だったからかな。

 

後日談:ちょっと剥がれてしまった…

1月20日、冬だからかまだ乾きません。
手で触ると少し湿っぽくて、粘り気はまだあります。

ロフト窓のアクリル板を加工するためにロフトに上げようとしたときにアクリル板が壁に当たり、少しだけ削れてしまった…。
塗りなおそうと思っても全部使い切ったのでもう一袋買わないと補修が出来ません。

塗り壁材は、補修用に少しだけ取っておくと良いかもしれません。

 

ユニット畳を敷く

日が飛んで1月27日ユニット畳をホームセンターで購入しました。

現在の伝統的な和室と言えば、部屋の隅から隅まで畳を敷くようなのが想像されます。
しかし、畳は平安時代までは板床に敷くクッションのようなもので、部屋の一部にのみ敷くようなものだったらしい。
年中床全面に敷きっぱなしなのは、室町時代以降の「書院造」の普及から。
何が言いたいかって、ユニット畳も立派な畳の一つなんじゃないかな?ということ。

購入したユニット畳は1,640×820×12mmの3枚です。(@2,500×3=7,500円)
ロフトの大きさは約2,730×1,820ですので、ユニット畳を3枚敷いても少し足りません。
まあはしごがかかるところはスリッパを置いたり、天井が低い南側には棚などを置いて物置としますから、特に支障は無いか?

 

通販で買うなら、特別送料がかからない「半畳サイズ」か「折り畳み式」が良いかも。

 

ユニット畳の厚みが12mmですので、ロフト窓下枠(12mm厚野地板)と高さが同じになって、ゴミの掃き出しが可能になりました。
下枠と畳の間にゴミが溜まることもあるでしょうが、たまに畳をひっぺがして掃除すればいいだけのこと。

 

これで、ロフトの内装がほぼほぼ完了。
今までは合板の上にキャンプ用マットを敷いて寝ていましたが、今日からは無しで寝られるようになりました。

購入したばかりのユニット畳からは、いぐさの匂いがして、落ち着く…。
はぁ、やっぱりロフトを和室の寝室にして良かった!

 

小屋の内装DIY日誌は、時系列的には野地板内壁に移ります。

 

後年、ロフトにもう1面壁を追加しました。

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