調理場ウッドデッキDIY 柱・桁材の加工など

調理場ウッドデッキ

2017年11月12日、久しぶりにホムセンで木材購入。
床板などを大量購入すると保管するのも大変なので、とりあえず垂木の2×4の10fとヒノキ90角3m材を買っておきました。
床の前に屋根を作るつもりなのです。

セール中だったのでひとまず買いましたが、しばらくは伐採とか土木とかやってたので作業は延期しまくり。
木材はシートかけて保管してましたので、雨に降られてもカビが生えたりすることはありませんでした。

 

木材の加工

12月21日、ちまちまと沓石づくりをしてましたが砂利が無くなったので、ひとまず屋根までつくろうかと。

製材された角材と言えど反りがあるので、まず最初に一本一本中央線を引いて、真ん中辺りで差し金使って材両端までの長さ測って、反りの方向を確認

たま~に小口面が直角になってない時がありますが、こういうのを放っておくと墨付け間違いの元になるので、こちらもちゃんと確認して最も凹(?)な面を長さ基準とします。

 

ほぞ継ぎ

柱や屋根は基本的に南北面下屋と同じような構造ですが、今回は試しに長ほぞ差し込み栓打ちをやってみることにします。
90mm角材で柱と桁を作りますが、柱を凸に、桁を凹にします。
四角の込み栓打つよりかは、ホムセンに売られている丸棒使って穴はドリルで開けたほうが楽そうなので、丸栓打ちとします。

期間工労働時に中古本屋で見つけた「木造の詳細」という本ですが、在来軸組工法を図や具体的な数字を用いながら多くの種類の方法を網羅的に紹介してますから、建築初心者にはかなり参考になるかと思います。

 

とりあえず墨付けしますが、ほぞは30×90にしてみました。
羽子板ボルトも使うつもりですので柱側面とほぞ側面を一致させたりするとボルト穴で割れそうになるかと思いますが、まあ腰高ボルト使えば大丈夫なんじゃないの…

凸型のほぞはのこぎり一つで作れますから簡単。
丸鋸は一方だけから使って、裏側はギコギコ鋸で切ったほうが段差が出来づらいかなと思う。

 

次は桁のほぞ穴の加工。
こちらは材の端と言えど流石に鋸一本だけでは加工できないので、ノミを使用。
こうやって材の端でほぞ接ぎしたほうが加工は楽ですが、剛性は少し減るかな…

まあ予想通り仕上がりはガタガタですが。
…込み栓とボルトで固定するからこんなもんで良いんだよ!

試しに入れてみたらすんなり入りましたが、ちょっとすんなりすぎて摩擦ほぼ無し。

 

今日は柱のほぞと桁の両端のほぞ穴加工のみ。

久しぶりに角材の加工しましたが、やっぱり墨付けって意外にコツが多い気がします。
木造建築ど素人は角材が反っていることも小口面が直角になってないことがあるなんてことも知らないので、失敗することも結構多いんじゃないかなと思います。
製材された木材と言えども、結局頼りになるのは中央線と差し金くらいです
でもこういう、角材の寸法安定性を疑いながらでも綺麗な加工が出来る方法を知っていると、丸太で軸組工法の小屋を作るのも少し簡単になるんじゃないかと思います。

 


12月22日、昨日同様午前に土木作業、午後に建築。

今日は遂にノミのみでほぞ穴を作ります。(ダジャレではない)
長ほぞ差し込み栓打ちとしますから、90mm角材を貫通させる。

ノミの使い方はちゃんと勉強したことが無かったので、作業前にひとまずコメリの動画でノミの使い方を見てみることにしました。
まずは墨線の内側2mm程度から切れ込んでいくほうが良いらしく、最後に刃裏で墨線に沿って削り飛ばすとか。

 

切削幅が30mmなのでよく使うとされる24mmのみって微妙なんじゃない?と思ってましたが、墨線内側2mmのことを考えたら、24mmがぴったりだということになります。
なるほど、そういうのが考えられて、9、15、24の3本セットがよく売られているのか。

 

ちまちま削っていきますが、思っていたよりかは案外削れるもんだと思います。
90mm深さは流石にきついので、半分くらい掘ったら裏側からも削っていきます。
でもやっぱり最後の仕上げはガタガタになってしまいます…。
掘れるかどうかよりもぴったりの大きさ、表面を滑らかに出来るかが素人と職人の違いってか。

ある程度掘れたら柱を入れてみますがなかなか入らず、案の定微調整に時間かかります。
やっぱり掘りやすくて墨線による切削位置が分かりやすい表面は合わせやすいですが、奥のほうは切削が足りないことが多かったです。

柱を差して前後に揺らしながらギシギシ音を立てながら入れたら、何とか入りました。
抜くときは入れるときと同じように、揺らしながら引き抜きます。
ほぞ継ぎでは建前時は材を揺らしたり衝撃を与えたりしないと組み立てられないので、ほぞ継ぎ無しよりかは組み立て時も少し面倒かも。

なんとかほぞ継ぎは出来たものの、ほぞ継ぎ無しの下屋づくりよりも遥かに材の加工時間が長いです。
この手間と時間考えたら、下屋づくりの時に省略したのは間違いではなかったかもしれへん。そりゃ強度はあるだろうけど。
今回は物置小屋建築の準備ということでやってみたのだ。
ほぞ作らなかったら今日くらいで材の加工全部終わってたかもね。

 

方杖・ボルト穴など

12月23日、細々した木材の加工。
この辺は下屋でもやったので方法は簡単。

方杖にはボアビットで丸座金用の座ぐり穴を開けますが、今回は30mmのものではなくて35mmのものを購入して使ってみました。
おかげでレンチが使いやすく、ボルトも締めやすそうでした。

 

柱と桁は丸栓だけでなく羽子板ボルトも使います。
今回はほぞ継ぎやってますので材の割れを避けるために腰高ボルトを採用。
ナットと各座金を装着しておいてどこらへんに穴を開ければ良いか決めます。

でも正直これ使っても裂けないかどうか不安だったので、ちょっとほぞ穴逆側に傾くように穴開けました。

根太を取り付ける大引きにはSPF2×6を用い、柱に入れ込んでみることにしました。
と言っても厚さ38mmのまま欠くと柱の強度が結構落ちそうなので、折衷案として深さ30mmとしました。
中途半端?

 


 

12月24日、加工の続き。
今回は木製方杖は中央部に2本のみとします。
2本の方杖と柱を別々に穴開けたりすると微妙にずれてボルトが入りにくかったので、まず一本の方杖から穴を開けて柱に開ける穴の位置を定め、更に柱の穴をドリルで貫通させて別の方杖の穴の位置決めして開けて、穴の完成。
最後に方杖に座ぐり穴を開けて完成、という流れにしようとしました。

穴開けた後だとボアビット使うのが大変ということに気づきました…
ドリルの先端がほんの少し出たら座ぐり穴開けるか、何か冶具を使うか…

 

柱のあるほうの高さは、デッキ材上端~桁上端を1820mmにして面材を貼りやすくしようとしました。
小屋側の桁の高さは、ロフト窓の下に取り付けられる桁の最大高さとします。
で、それらから屋根勾配を計算してみたら、何と0.5寸勾配。
桁と密着させるための垂木の欠きもほんのわずかで、こんな加工してもほとんど意味ないんじゃないかと思えるレベル。
本当に水は上手く流れるのか!?

一応これでほぞ加工や穴開けなどは終了です。
下屋の時はこの状態から建前に移っていましたが、やはり塗装などしてから組み立てたほうが後々楽なので、塗装・コーティング作業に移ることにしました。

 

塗装・コーティング

12月26日デッキ材より下の部分は全てタフソート2回塗りで防腐・防蟻処理します。
デッキ材の塗料、何使おっかなー

 


12月27日、デッキ材よりも上部の木材には、漆喰を直塗りすることにしたのです。
「防腐・耐火性があってデザイン性もそれなりにある木材用の塗料なんてあるわけないだろ」
「…漆喰があるやんけ!」

というわけで小屋の外壁にも使用していた大和漆喰を床下から取り出して、久々の漆喰塗り・コーティング開始です。
外壁と違って四面に塗るので、固まるまでは2,3面のみ塗っていきます。
おかげで時間めっちゃかかる…
綺麗に引き延ばすのも難しいし。

 


12月28日、別の作業の合間にちまちま漆喰塗っていきますが、変色しているところ発見。
なるほど、アクとはこういうものだったのか。
でもまあどうせ煤などで汚れていくと思いますから、真っ白になるように塗り直ししたりはしません。
漆喰は耐火塗料としては良いでしょうが、防腐性のみ必要なら他の塗料使った方が楽だし仕上がり良さそうです。

 


12月30日、ちまちまと垂木にも漆喰塗ります。
こちらは上端に横桟載せるので、上端以外の3面コーティング。
なおロケストを置く予定の場所の逆側には、ホムセンで購入した白塗料を塗りました。
やっぱり普通の塗料のほうが早いし楽。

 

次回、屋根の建前です。
粉瘤の痛みが良くなるまで作業は中断。

 

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