18年夏旅館リゾバ 洗い場の感想と長期リゾバについて

出稼ぎ・バイト

初日から一人ということで前回は色々大変な模様を書きました。

 

 

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コツをつかんでくる

2日目の6月23日、朝の洗い場担当が15時頃まで残って作業してたのでコツを聞いてみることにしました。
正直ちょっと変な人でしたが、ちゃんと注意すべき点や流れを教えてくれました。
やはり「漬け置きが重要」とのこと。

「夜は2,3人でやっているんでしょ?」と言われて「…昨日は下げ終わりまでほぼ一人でやってたんですけど」と言うと驚かれました。
ていうか一人だと朝食の片付けで15時までかかるのかよ。
ベテラン(?)でも朝9時で下がり終わったとしてもそこから6時間。
夜9時に下がり終わって11時に終わらせたら早いほうか?

洗い場2回目
汗を拭く瞬間すらもったいないので、この日からバンダナを巻いてみることにしました。
1回目は片付けに時間かかっていたので、番重(ばんじゅう)2つを使って小鉢類と皿類に分け、一気に持って行くことにしました。
ちょっとずつ持って行っていた1回目に比べたら効率はかなり上がりました。

また、何でもかんでもシンクで漬け置きするのではなく、汚れがこびりつきがちなもののみ漬けて、必要ないものはすぐに食洗機へ。
食器類の場所もほとんど覚えたので、片付けもそこそこ順調にいきました。
この日は昨日より1時間早い夜10時に終了。
社員の人から「2日目でここまで出来るとは…」と褒めていただきました。
やっぱり別の現場の経験があると、効率の良い方法を思いつきやすいです。

 

洗い場2回目以降、お盆の繁忙期に入るまでは特に問題なくやれてました。
ただ、平日は素泊まりのお客さんが結構多く、夕食数も少ないときが多かったので、基本的に洗い場は休日の前夜(土曜日など)のみ入ってました。
8時間、週5日ほど働くものだと思っていたので意外に労働時間が短くなり余暇が増えました。
…もちろん、その分給料も少なくなりましたが。

 

お盆

この時は連日満室&80名前後の夕食数となりました。
流れてくる数そのものが多いこともあって、よく食器を割ってしまいました…
毎日1,2個くらい割ってただろうか?

陶器とガラス類は漬け置き場を分けていますが、腫れ物に触るように置いているのにガラスは割れてしまう!
一度、中で割れていることが気づかずに手を突っ込み、中指を切って流血。
痛さは全く無かったので苦痛はないのですが、洗浄済みの物に血が付いて汚れてしまうのが大変でしたよ。
水仕事では絆創膏がすぐに剝がれてしまうので、使わないTシャツを引き裂いて小さな包帯作り、治るまで持ちこたえましたね。
お仕事頑張れ、僕の血小板ちゃん!

また、食器が多く載った盆を持つ時にも割ってしまうことが多かったので、どれだけ急いでいても、盆などを持つ時はゆっくり慎重に!がコツです。
盆の端が周辺の何かに当たってしまっても、ゆっくり動いていれば大惨事にはなりませんから。

スピードを上げるためには、食洗機に流す場合も食器はなるべく同じ種類に統一したり、同じような場所にあるものをまとめて流して一気に片付ける、小さくて汚れのひどいものは一番最後に洗うなど。
洗い場の仕事ってごく単純な仕事かと思いきや、改善点は色々と思いつくものですね。

 


洗い場のまとめ

洗い場も客室清掃同様裏方業務なので、お客さんと関わらないし黙々と働ける、肉体労働です。
精神的な疲れはあまり無かったですが、4,5時間働いただけでヘトヘトになってましたw

でも洗い場の仕事内容はどの職場でもほとんど同じであり、食器類を片付ける場所さえ覚えればすぐに新しい職場にも順応していけるでしょう。
身体を使うといっても6,70代のお婆さんでも出来るんだから、あまり気負うことはありません。
食器の洗い方のコツも学べるので、その技術は家庭でも応用できるでしょう。

洗い場の仕事をしたことが無い人は、一度でいいからやってみることをおススメしますよ!

 

旅館業・長期リゾバの感想

まず、旅館業はサービス業の最たるものの一つだからか、客が集中する時としない時の差が激しかったですね。

平日は20名ほどしか宿泊しないのに、休日の前日やお盆の時は80名ほども泊まるんですから!
派遣バイトを活用していると言っても忙しい日に人を集められるとは限らないですから、どうしてもバイトだって暇な時は暇になるし忙しい時は忙しくなります。
短期リゾバなら忙しい時のみ働くことになりますから、「1か月で20万円貯めました!」ってのも可能ですが、長期リゾバだと準閑散期も含まれますからシフトが入る時間も短くなり、1か月平均の給料は少なくなるかもしれません。

しかし、労働時間が短くなれば当然余暇の時間も増えるため、周辺を観光したり部屋でゆっくり読書したりゲームしたりすることも可能です。
どれだけ短い勤務時間であっても寮費は無料だし、私のところでは食費も無料でした。
職場や職種にもよるのは確かなのですが、長期リゾバは一気に金を貯めるというより、低コストで観光や余暇を楽しめることが特徴なのではないでしょうか?
(フロントなど全般業務担当の人は、安定して長時間働ける傾向あり?)

工場労働なら残業がたまにあっても、一日の業務量・密度はあまり変わりませんし、常に一定以上の勤務をすることになります。
3か月以上の勤務で金を貯めたい場合は、やはり期間工をやるのがベストでしょう。
労働は金を貯めるためだけのものと考える人もいますが、私のように別の何かも得たい人はこういうリゾバや山小屋で働くことを奨めますね。

一応今季に利用したもののリンク貼っときます↓

 


 

余談ですが、日本のこの一斉に休む文化はどうにかできないもんですかね。
旅館業者にとっては常に安定してお客さんが入ってくれた方が良質なサービスが出来ますし、人の確保もしやすいし、施設維持費も無駄にはなりません。
祝日なんてほぼ全部無くしてしまって、その分有給にしてしまえば良いのに!

夏休みが終わった9月の初めの平日なんて、3時間で客室清掃が終わって洗い場も無し、ということもありましたからね。
こんなに不安定じゃあ旅館業の生産性が低下するのもやむなしです。
たまに「いきなり客増えたから出てくれ」とか「今日は少なくなったので洗い場は休み」と支配人から言われることもありましたが、寮で住み込んでいて自由が利くので毎回聞き入れていました。
住み込みバイトは急なシフト変更の調整弁にもなりうる?
まあ、急だったからちょっと酒に酔いながら夜の洗い場に入ったことも…。

そう言えば私の旅館では23,4歳の若い人が支配人でした。
まだまだ経験不足で頼りないかと思いきや、結構聡明で指示もしっかりしていて頼りになる人でしたね。
私のような面倒な年上の部下に負けずに、頑張り続けてほしい!

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