薪作りについて

2017年1月6日山の暮らし

最終更新日:2017年1月6日

 

細い枝の長さを揃える

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低木を伐採して片づけのために枝払いをしていると多くの細い枝が手にはいるのですが、私はこれらの小さな枝の多くを薪として保管しています。
伐採後に資材として使用できない幹と、葉を払った枝をひとまとめに置いておき、薪棚の近くに持って行って長さを揃えて薪にします。
なお私の場合は、広い山林のあちこちに薪棚を作っておいて、その場で薪を乾燥させ、乾燥しきったり消費地の薪が無くなったら背負子で住居に持って行こうと考えています。

薪棚に保管するためには、長さを揃えなければ積むのが難しいし使いにくくもあります。
しかしこれらの細い枝を一本一本鋸で切っていくのは面倒くさすぎるので、私はチェーンソーを用いています。
やり方は以下のとおりです。

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太くて安定する丸太を地面に二本並べる。丸太の端と端が欲しい薪の長さになるように丸太間の距離を調整する。
(私は作ったロケットストーブで使いやすい長さである40cmにしました)
枝の元口(太い方)を一本一本丸太の端①に合わせて並べていく。チェーンソーのガイドバーの長さまでなら積み重ねても良い。(角度が30度くらいまでで切れるようにしたほうが安定するけど)

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足を切らないように十分気をつけながら、足で枝を抑えながら丸太の端②の位置でチェーンソーで枝を上から切っていく。載せるのは片足だけで、もう片方は安定した地面に置いておきます。
不安定な足場なので効率よりも安全を重視!このときだけは集中しましょう。

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無事に切れたら丸太間の空間に腕を入れて薪を腕に載せ、薪棚に持って行く。

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再度枝を丸太の端①に並べていく。短くなったものは脇に置いて集め、薪棚に持って行く。
以下、枝が無くなるまで繰り返す…

とまあ、今の私はこんな感じで小枝を薪にして保管しています。
この方法なら1日くらいで、約1.2m四方の薪棚を一つ埋めることが出来ました。

小枝の利用を推奨している大内正伸さん(山で暮らす愉しみと基本の技術という本を書かれています)に影響されて、是非私も利用しようと思いましたが、肝心の効率よい小枝の薪化の方法を見つけることができませんでした。
なのでこの方法は私のオリジナルで、もっと効率良い方法があるかもしれません。
別の方法を見つけたら自分でも試してみて、研究結果をまとめ記事として書いていこうかと考えています。

 

斧で薪割

11月18日、遂にヤフオクで斧を購入しました。
土佐刃物のもので、送料含めて4000円くらいでした。
もっと安い斧はありますが、古くてもいいので大量生産品では無さそうな物が欲しかったのでこれにしました。

他にやるべき作業はありましたが、使ってみたくてしょうがなかったので早速使ってみることに。
最初の餌食はコナラ。

既定の長さに切っておいた丸太を立てて、斧で振り下ろす!
…これは!気持ちいい!

次はサクラ(?)です。
こちらはコナラよりも簡単に割ることが出来ました。
樹種によって割りやすさは異なるようです。

こんな感じで板状に割れることもありました。
鋸が普及するまでの日本は手斧で製材を行っていたようです。
山に大量にある木ですが、どうにしかして安い道具だけで製材してみたいものですね。

柄の保護

12月7日、斧での薪割りにも大分慣れてきたものの、まれにミスヒットして柄を傷つけてしまうことがありました。
このままでは柄を傷つけると、最悪折れてしまいます。
そこでホムセンで購入した滑り止めマットをダクトテープでぐるぐる巻きにして固定し、柄の保護材にしようとしました。

が、その試みは失敗に終わりました。
ミスヒットしてしまうとテープやマットが破れ、何度もミスを繰り返すと剥がれてしまいそうになりました。

そこでネットで検索してみると、針金を柄に巻き付けて保護材とするのが良いらしく、自分も試してみることにしました。

ネット内での言及どおり、針金の保護材は頑丈でミスヒットしても表面の塗装が若干剥がれるだけで、大きく傷つくことはありませんでした。
これでしばらくは柄の保護に心配がいらなくなりました。

後顧の憂いが無くなったので、丸太を割って割って割りまくりました。
…薪棚増築しないと

くさびで薪割

12月17日、斧一本だけで簡単に割れるものが少なくなってきたので、くさびを購入しました。
薪割りくさびにも色々ありますが、初めてなので一番安いものを購入しました。
一応2本購入しておきました。1本よりも2本の方が大きな丸太が割れそうなので。

くさびの先端は尖っているので丸太の小口にぶっ刺し、ハンマーで叩いていくとどんどん入っていって最終的に割れます。
これで大きな丸太も割ることが出来るようになりました。
この後ハンマーにも針金を巻いて柄の保護を行いました。

 

風呂みたいなものを作るまでは薪なんて使い道無いですが(ロケスト調理は枝で出来るので)、転がっている丸太を片付けたいから、そして何より面白いから薪割りをしています。
セルフビルド作業が内装などのちまちましたものになってきていますので、たまにはこういう派手でかつ頭空っぽに出来る作業というのは、精神的には良い息抜きとなります。
もちろん肉体的にはそれなりの負荷がかかりますが!

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