薪の販売について考えてみる


Pocket

自分の山林内には薪として最高品質なコナラが大量にありますが、薪ストーブを導入していないし、風呂や調理だけに使うなら他の雑木や燃えるゴミだけで十分ですから、コナラを薪として販売できれば処理にもなるしお金も稼げるしで一石二鳥ではないかと考えました。
というわけで、コナラの薪の売り方について軽く調べてみることにしました。

薪と言えば薪ストーブ、と思い浮かべていたのですが薪の用途は他に何があるのだろう、どれくらい消費されているのでしょうか。
現代日本での薪の用途を調べてみると薪ストーブの他に、ピザやパン窯での調理、銭湯での湯沸かし、窯業、キャンプファイヤーなどもあるようで。
しかし湯沸かしや窯業なんかはわざわざガスや重油みたいなものでも出来そうなものにわざわざ薪を使っているようなものですから、つまるところものすごく多くの量が必要、ということはコナラのような品質良いものよりも量のほうが大事そうです。
個人の副業では大資本を用いて大量に生産する方々には勝てないので、別の道を模索する必要があります。
品質の良い薪が必要というところに売るしか利益にならないんじゃないかな。
う~ん、そう考えたらやっぱり趣味的要素の強い薪ストーブユーザーに薪を売る、っていうのがマシなのかも。
なので販売対象は、別荘に一時滞在して時間にはあまり余裕が無いけどお金はある薪ストーブユーザー、ってことかな?

 

規格

薪は色々な長さにすることが出来ますが、短すぎるのも長すぎるのも使い勝手が悪くなりそうです。
なので薪にする前の玉切りは何cmくらいがいいのだろうか、ということで調べてみることに。

まずは林野庁が定めた規格(pdf)がネット上にありましたがそれを見ると、長さは50cm、胴回り(円周?)は70cmとなっていました。
胴回り、ということは薪を針金状で丸く束ねたものが基本ということでしょうか?
70cm÷πとすると、直径は約22.3cm。

しかし本当に50cmなんて長さは、商業的に正しいのか?
例えば「薪ストーブがわかる本」に載っているカタログによれば、薪ストーブの最大投入可能薪長さの最低値は30cmで、ほとんどのストーブは35-40cmくらい。

50cmにしてしまうと薪ストーブユーザーに売れなくなる可能性が高くなります。
わざわざ購入したものをもう一度自分で切って短くして薪ストーブに使う、なんて人はほとんどいないでしょう。
そんな手間かけるくらいなら山に入って自分で薪作るだろうさ。

薪ストーブユーザーにとってはどの長さの薪が最も使いやすいのだろう?ということで少し検索してみると、晴耕雨読さんがよく調べているようで欧米の薪事情やアンケートなども行っており、大変参考になります。
アンケートの結果では40cmが最も人気のようです。
薪の太さについての記述もあり、大体牛乳パック大くらい、断面積では50cm^2くらいがいいそうな。手のひら長さの半分弱^2くらい。

40cmくらいなら自分のロケスト用に作っている薪とほぼ同じ長さなので、程度の悪いものは自家用にまわしたりすることもしやすそうです。

 

相場

※2017年6月時点

ザーッと調べてみたところ、

ヤフオクで調べてみると乾燥ナラの薪、個人の小口・宅配便出品なら50円/kg程度?(送料別途)
ヤフーショッピングでは70円/kg前後(送料別途)
ホームセンターは70円/kgくらい?

ホムセンが一番高いと思ってましたが、業者出品でも案外相場は同じくらいなのかな?
送料の問題をクリア出来れば、自分でも薪のネット通販出来るんじゃないか?と思ってさらに調査。

 

送料について

送料を調べてみたらやはり高くなるようですね…ゆうパックやヤマトで県内に運送するだけでも160サイズとかだと1500円は超えますからね。
とりあえず送料を2000円として最大の25kgを50円/kgで出品するなら、支払総額2750円。
kg単価は110円となりますから、こりゃお高い。

個人事業主でも宅配会社と契約すると送料を安くできるようですが、毎日毎日利用するくらいでないと劇的に安くなるものではないようです。
ちょこちょこ調べてみたら、一個当たりの値引き額は2~300円くらいでしょうか?
仮に200円値引きとなれば、支払総額2550円、kg単価102円。やっぱり高い…。

そんなお高い薪をネット通販で買うくらいなら、普通はホムセンで買うよね~?ということで、ネット通販で売る選択肢は今のところ除外しましょう。

 

販売方法

小口販売の場合、薪ってどうやって売れば良いんだろう?と考えてみていくらか候補は考えられましたが、やはり「自分で宅配」か「道の駅などの直売所で売る」のが基本のような気がしました。
しかし自分で宅配となると、顧客の確保が難しいし第一安定的な供給が出来ませんので注文を受けても在庫が無いことがありそうです。
薪の需要者にとっては、わざわざ在庫の少ない個人に注文するより在庫の多い企業的経営しているほうに注文するのが普通だし楽だろと考えられるので、地元メインのフリマサイト的なものとかそういう場がないと「自分で宅配」という選択肢は難しいようなのでこれも除外。
というわけで消去法で考えて、今のところ自分が薪を売る場合「道の駅などの直売所で売る」ということになりそうです。

道の駅は国道沿いなど車通りが多い場所に位置していますから、「別荘に来る前に道の駅に寄って野菜でも買おうかしら、あら、薪が売ってるじゃない!もう年だから薪割りするの大変だわ~。一泊するだけだから買っちゃおうかしら!しかもコナラだし!」
という上級マダムに買っていただけるんじゃないでしょうか!(願望)
また、直売所ならこれだけの量売らないといけない、ということは無いし、薪は腐るものではないですから売れ残りを何度も回収するという手間も省けそうです。
場所を必要とするから手数料が多くなりそうな気がしますが…

 

 

梱包について

薪を小口で売る場合はもちろん梱包しなければなりませんが、その方法もいくらかあるようですね。
堅木屋ブログ様を見てみると、薪の束ね方には以下の種類があるようです。

・PPバンド
・薪輪(円周70cm程度の針金)
・ワラ縄

昔は薪は一束単位で買われていて、決められた長さのタガにギチギチに詰め込むのが普通でした。
しかし現在はそのような束単位も廃れてきているようで、「軽トラ一台分」とか「アロー便に入るだけ」とか「kg」など単位はバラバラになりつつあります。

さて、う~ん自分はどうしようか。
上級マダム(で決定なのか!?)の行動を考えたら、タガでまとめられたワイルドな薪を乗用車に詰め込むのはなんか似合わない気がするんですよね。
というか薪をトランクに入れると汚れてしまわないか?と心配してしまいます。
と妄想した結果、ネット通販の小口出品でよく使われている「段ボールで梱包」っていうのが案外良さそうな気がしてきました。
これなら軍手無くても持ちやすいし、車が汚れることはありません。
あくまでも販売対象は軽トラで買いに来るような人ではなく乗用車で別荘にやってくる人ですから、汚れないっていうのもポイントの一つなんじゃないかな。
段ボールは近くのスーパーなどでもらったものをリサイクルとして使うのは、いいのかな…見栄えが微妙だけど。

 

品質表示は?

初めての薪選び的なウェブページを見ていたら、薪選びのチェックポイントは以下のようでした。

・長さ
・樹種
・含水率(乾燥しているかいないか)
・薪の大きさ

一本一本の薪の大きさはマチマチになりそうなので、梱包するときは封をしないほうが良さそうだと考えられます。
「ちょっと焚き付け多めに買いたいわ~」と考える人はそういう箱を買えば良いし、「太めの薪をじっくり燃やしたいわ~」と考える人はその箱を買えば良いのです。
封をしなければお客様でその判断が出来そうです。

長さ・樹種・含水率ですが、これらはその情報を書いたシールなどを箱に貼っておけば大丈夫そうに思えます。
含水率の基準値は20%程度とすることにしましょう。
その箱に入れる最も太い薪の数値が20%以下なら、その箱は「乾燥薪」と表示して良いのかな?
測定は以下のような安物で。

重さと値段をどのくらいにするかはまだ未決定。
段ボール箱の大きさにもよりますし…。
まあ大体、50円/kgになりそうかな?

 

薪の個人販売まとめ

40cm(?)にコナラを玉切りして、
牛乳パック大に割って、
1年ほど乾燥させて含水率を20%以下に落として、
自重で壊れないようなダンボールに入れてラベルを貼り、
近場の直売所などに持ち込んで販売。

販売前だからこれが正解かはまだわからんけどね。
ビジネスの基本すらちゃんと勉強してないど素人の、捕らぬ狸の皮算用です。

7
Pocket

にほんブログ村 環境ブログ 里地里山へ
にほんブログ村 企業ブログ 林業・漁業へ
にほんブログ村 住まいブログ セルフビルド・ハーフビルドへ
関連記事

2 件のコメント

  1. たんそく 返信

    はじめまして
    自分が目標とする小屋暮らしのスタンスに近く、いつも楽しく拝見しております
    某サイト某サーバの人っぽいなという勝手な親近感もあります。わはー

    材木店で薪の箱詰めや束入れ(薪輪に薪を詰め込む)のアルバイトをした経験から、主に梱包周りについて少し助言をさせていただきたくコメントします
    林業経験のあるYUさんには釈迦に説法かもしれませんが…

    まず、私が扱っていた薪の規格は35cmと45cmでした。35cmであれば輪で束にした薪が縦に入りますし、バラで入れてもちょうど隙間なく詰めることができ、重量も規格どおり(25kg)になりました。
    ニーズもそうでしょうが段ボールのサイズとの兼ね合いがありますから、これは箱で薪を販売している材木店や製材所であればある程度共通しているものと思われます
    束単位での販売でも輸送の手間がありますから段ボールに入れられるのがよいかと思います
    顧客は主に薪窯を使う料理店やパン店でした
    業務用の薪窯はYUさんが想定しておられる別荘の薪ストーブより焚口や火室がかなり広いと思われますが、それでも主に出ていたのは35cmのほうでしたから、40cmというのはかなり大きい部類になるかと思われます(調理には細かい火力調節のために乾きやすく扱いやすい小さい薪が重宝される可能性もあります)
    「スーパー等から段ボールをもらってくる」「箱には封をしない」ですが、これはおすすめできません
    段ボールは存外に弱いもので、新品であっても箱詰め時に少し乱暴に入れるだけで薪の重量で穴あきが出ます
    また、積み込みや陳列の際には箱を持ち上げることになりますが、このときにも内部の薪の重みとカドで箱が傷みます
    バイト先では底に王の字に補強のガムテープを張り、上面もたわまないようにH状にテープを張っていました
    取っ手穴の付いた新品の段ボールですら持ち運びや重ねる際の剛性に不安がありましたから、野菜等が入って一度疲労し、濡れた段ボールを封もせずに積み込むというのはかなり厳しいように思います
    逆に言えばガチガチにテープを張れば使用済みの段ボールでも使えるかも…
    お客さんの選択の幅を広げたいということであれば、箱単位で太さを変えたり、あるいは太さがバラバラな箱をあえて作るといった方法はどうでしょうか
    バイト先でも「焚き付け用」として細いものばかりを集めた箱を作っていました
    直売所に常設するのであればサンプルを展示することもできるかもしれませんし、お客さんに見てもらえるというメリットと実務上のデメリットが釣り合わない可能性が高いかと…
    あとこれは余談なのですが、ご存知のとおり乾燥中の薪は森の生き物にとって格好の住処なので、気をつけていてもインパクトのある先住民を箱に封印してしまうことがしばしばあります
    お店だと一日に大量の薪を消費しますから、いちいち倉庫や裏に出しておく訳にもいかんと窯の近くに箱を並べることになり、箱の隙間から…というクレームが結構ありました
    大体は古いものから使わずに彼らに外界を目指す時間を与えたお店側の落ち度なのですが、個人相手の販売でも箱の状態になっていると屋内に入れるのに心理的な抵抗が薄いと思われるので、不幸な出会いを避けるためにもやはり箱はしっかり封をしたほうがベターかと思います

    長々こまごまと偉そうに指示するようなことを書きましてすみません…
    薪に限らず、土地のマネタイズへの取り組みを興味津々で応援しております!

    • yu 投稿者返信

      経験に裏付けされた大変詳しい説明ありがとうございます。
      クレームあるとしたらどういうのがあるかわからなかったので、大変参考になります。
      自分は防波堤と言われるサーバにたまにいます。

      薪の長さは短いほど割りやすくもあるので、同じくらい・以上売れるなら40cmではなく35cmのほうが良さそうですね。
      数年ほど両方の長さ作って、この地域の売れ筋の長さは何かというデータ取るのも楽しそうなのでやってみようかな?

      段ボールでの梱包ですが、これも薪の自重に耐えられる大きさ・厚さを調べて、どうにかして安く調達出来ないかを追求してみたいと思います。
      調査結果はまたこのブログに載せていく予定です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。