頑丈で分解が楽な繋ぎ方とは?剣鉈を自作の止めさし用槍にする

2018年11月12日狩猟

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持っている剣鉈と動機

山小屋暮らしを始める前、実家近くの山でくくり罠猟をやろうと思って、止めさし用に剣鉈を購入していました。

 

その時は結局一頭も取れなかったのですが、止めさしは棍棒で殴って気絶⇒剣鉈で心臓を刺して血抜き、という手順にしようと思っていました。

ワイヤーが届く範囲に行動範囲を縛られた獣に、棍棒一つで格闘しようとしていたのですね。

 

 

で、山小屋暮らしを始めてからはしばらく狩猟にかまける暇が無かったのですが、3年目になって若干の余裕が出て再開しようと考えたのです。

しかし今年からくくり罠猟を再開する…のではなくて、「囲い罠猟」を始めたいと思います。
理由は法律のとある例外から、なのですがそれはまた別記事で紹介します。

しかし囲い罠猟だと罠の外から気絶or止めさしをしなければなりません。
くくり罠猟と違って、棍棒で殴って気絶させることが難しいのです。

そこで今回、箱罠の止めさしにも用いられる槍を作ることにしました。
槍ならば罠の外から刺すことが出来ます。

 

一般的に狩猟用の槍を作る場合は、以下のような『フクロナガサ』を用いて中空の柄を棒と接続することが多いようです。

確かにフクロナガサのほうが槍を自作しやすいのですが、「しかしまだ狩猟に本腰入ってない状況で、高価な刃物をもう一本増やすのはちょっと…」
と考え、とりあえず普通の剣鉈を槍にしてみることにしました。

普通の包丁を使うことも可能なのですが、刃が薄すぎるとすぐに折られたりするそうです。
剣鉈なら厚みがあるので槍としても向いている、かな?

 

※追記

槍にしやすい刃物には、他にもコールドスチールのブッシュマンなどもあるようです。
海外製ナイフも視野に入れると選択肢広がりそう!

 

製作記録

とりあえず、山の中から真っすぐで頑丈そうなヒサカキ(ツバキ科)の棒を拾ってきます。

 

さて、槍を自作する場合、問題となるのが柄と刃の接続です。

貧乏性な自分だからか高価な剣鉈の、その柄に穴を開けたり分解したりするのは正直避けたい…。
どうにかして頑丈&取り外し簡単&棒の横側に取り付けられないものか?

 

柄の側面と棒を繋ぐ方法もありますが、柄に出っ張りがあるし、鍔を先端に引っかけることも出来るので、柄の下側に棒を取り付けてみることにしました。

まずは出っ張りが当たる棒の部分をノミで削って、出来るだけ密着させます。

 

その後はロープなり結束バンドなりで締めれば固定できるだろう…と思っていたのですが、やはりこれだけでは左右方向にずれてしまいます。
頑丈に固定できなければ、暴れる獣と立ち向かった時に外れてしまう危険が高いです。

うむむ、どう固定するか…と作業場を見渡し、

 

U字金具を使ってみることにしました。

U字金具ならボルトで強力に締め上げることが出来ますし、剣鉈の柄を傷つけなくて済む!
しかも取り外しも簡単!

逆側は鋸などで削って平らにし、プレートを取り付けます。

 

たったこれだけの作業ですが、剣鉈を槍にすることが出来ました。

試しに何回か振るって枝を払ったりしましたが、外れそうになったりずれそうになったりすることはありませんでした。

この槍が本当に通用するのかはまだ証明出来ていませんが、とりあえず捕らえた獲物を前に右往左往するリスクは少しだけ減らせたと思います。

 

 

今回作成した槍は、別の止めさし方法が上手くいかなかった場合の予備として準備しました。
その別の方法は、また別記事として書いていく予定です。
検索したらネット上にわんさか出てくるものなんですけどね…

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