理想の田舎暮らしや小屋暮らしを続けるために、出稼ぎしてみませんか

出稼ぎ・バイト

出稼ぎは、地元に仕事が無いから、家族を置いて、泣く泣くやること…

 

ではありません!

 

 

悠々自適で理想の生活だと思った田舎暮らしや小屋暮らしを始めても、嫌になることは絶対起こります。

そういう時の気分転換としても、「出稼ぎ」はとても有効的だと自分は思ったのです!

 

お金だけでなくて、やる気も貯められる。
山小屋+出稼ぎ暮らしを始めてわかった、意外なことでした。

今回の記事は、自分の体験談を書きながら、「田舎暮らし(移住)」と「出稼ぎ」と「やる気」の関係に注目していきます。

 

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続ける心を養う

山小屋暮らしでの体験談

山小屋暮らし3年目の時、そのシーズン中にやるべきことが無くなってからはなんだかやる気が出なくなりました。
やれることはいっぱいあるのにやらず。

「自分はもう、山暮らしに飽きたのか。」
「山にいると生き生きとする人間なのかと思いきや、自分はそうじゃないのか、向いてないのか」

と、ネガティブに。

 

ずっと思い描いていた「自分の理想の生活」を送っているからこそ、反動も大きくなります。

「今」が「理想の将来につながる一時的な生活」だと、ちょっと嫌なことがあっても我慢は出来ます。
希望がありますから。

でも、「今」がその理想なら、「これが、幸せの上限なのか?」と疑問に思い、やる気を無くすことだってあるんじゃないでしょうか?

 

 

 

しかし3回目の出稼ぎ出発前日、小屋じまいの片づけとか出発準備を済ませて、図書館で暇を潰していたところ、

 

YU

ああ、もう少し山にいて、色々やりたいなあ

と思いました。

 

ちょっと前まではあんなにやる気を無くしてたのに、おかしなことです。
気楽で、のんびりして、マイペースな山暮らしを、もう少し続けたい。

 

「同じことを、これからずっと」は楽しいか?

個人差もありますが、

一年中・一生ずーっとそこにいようとするより、定期的に仕方なく、そこを出て、やる気を溜めた方が健全かもしれません。

それは「理想の生活」と言えど、変わらないと思います。

 

登山中だって、「歩いているときはどうしてこんな面倒で苦労することをやってるんだ。早く帰ってのんびり本でも読みたい」と思ったりします。
でも帰宅すると、また山に登りたいと思うようになる。

私は過去、歩き遍路もやりました。
歩いている時は色々苦労があって早く終わりたいとも思いました。
でも今となっては、かけがえのない貴重な思い出となっています。

 

人間とはなんとまあ、今の状況に無いものをねだる、浅慮なもんである。
出稼ぎ中の生活に飽きればまた、「さっさと山に帰って色々やりたい!」と思うようになるでしょう。

自分にとって出稼ぎとは、金を稼ぐだけでなくて、山小屋暮らしを続ける気持ちに必要なものです。
出稼ぎに行ってなければ、自分も早々にこの暮らしに飽きていたかもしれない。
同じく『飽きた生活』を送るなら、楽で過ごしやすい実家に帰っていたことでしょう。

だから、これから先も、奨学金を返済し終わってお金に余裕が出来たとしても、一年中山の中にいることは少ないかもしれません。

出稼ぎや旅だけで一生を終えようとすれば、自分の根無し草らしさに嫌気がさす。
山の中にいすぎても、飽きてしまう。
だから今のような、半山暮らし・半出稼ぎ暮らしが、それぞれに新鮮さと楽しさを感じ続けさせてくれるのかも。

 

 

田舎暮らしを始める人は多いです。
でも、辞める人だって多い。
その理由の一つには、そこでの生活を理想的だと思いすぎること、もあるんじゃないか。

それは田舎暮らしに限らず、他の全ての暮らしにだって言えることです。
それは厳しい試験を勝ち抜いて得た正社員だったり、夢のマイホームだったり、結婚だったり。
今が上限だと思ってしまうと、それ以上を見出せなくなる。

だからこそ、今を上限と思いすぎないように、「制限」を設けるのも良いと思うのです。

 

例えばその制限の一つとして、「期限を設ける」など。

「離れたいから離れる」より、「しかたないから離れる」のほうが断然名残惜しくなります。
もしかしたら、日本の法律に「同じ組織・企業に属するのは3年が最長」というのが加わったら、今と同じ仕事・同じ苦労なのに、多くの人が「俺の会社サイコー!離れたくない!」とか言うようになるかもしれません。

会社を辞めたい、移住したいというのは、そこでの生活が終わる期限が決まってないから、だと思うのです。
無期限雇用なら1か月で辞める人が、3年契約とかならちゃんと3年我慢するかもしれない。

人間は期限があったほうが、今を懸命に生きようとするんじゃないか。

 

だから、制限や期限の一つとして季節的出稼ぎは有効、だと自分は断言する!

 

 


お金を貯めやすい

心情的なことばかり書いてきましたが、現実的問題の「お金」の話もしましょう。

 

基本的に、出稼ぎはかなりお金を貯めやすいです。

2017年の半年間、ホンダで自動車期間工として働いていました。

その時の手取りは、半年で156万円。

月の生活費最低限は、約2万円。
寮費・光熱費・食費が格安でしたからね。

つまり、半年で140万円以上貯金が出来たということです。
(実際は色々と娯楽費があったり保険があったりでそこまで貯めなかったけど)

140万もあれば、出費の少ない田舎暮らしや小屋暮らしでは半年間余裕で生きていけます。

 

出稼ぎは基本的に寮暮らしとなりますから、住居費や食費は格安になります。
通勤手間も少なくなって、郊外のマイホームから通うなんかより遥かに楽です。

入社しやすく退社もしやすいので、身体を壊しそうなら辞めてしまって入りなおすのも簡単です。

 

 

貯金を食いつぶしながら田舎暮らしをするのも一つの方法です。
しかし、お金の心配が大きくなりがちです。

たまに出稼ぎでお金を貯めて、収支をトントン以上に出来るなら、持続可能的で安心も出来るでしょう。

「そんな生活、いつかできなくなる」なんて言う人もいるようですが、現状と将来の人手不足と少子高齢化指向を考えれば、しばらくは出稼ぎ求人の終わりの気配は感じられません。
臨機応変に、時代に合わせて努力をする人は、老若男女問わず時代問わず、重宝されるものです。
自身の鍛錬を怠らなければ、過度な不安を感じる必要は無いです!

 

社会的にもメリットがある

出稼ぎは雇用の流動化を叶える・都市から地方への金の循環を多くするなど、社会的なメリットだってあります。

勢いに任せて書きまくった過去記事もありますから、お暇ならご参照くださいw

社会的にも悪くない、面白い働き方・生き方だと思うんだけどね?

 

 

 

まとめ

いかがでしたか?

 

今回は「田舎暮らし」と「出稼ぎ」について注目した記事でしたが、そこから発展して「理想」と「制限」のことも書いてみました。

幸福な人生とは、やりたいとしたことをやってるだけで叶えられ続ける、ほど単純ではなさそうです。
反動となる嫌なことだってあるし、「飽き」だってあるし。
まあ、気の持ちようも大きく関係しますがね。

 

現代日本ではマイナーとなった出稼ぎ暮らしですが、やってみると得られるものは多いです。
お金だけでなくて、気分転換や旅行などの理由でやっちゃうのもおススメしますよ!

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