18年山小屋バイト 動機と応募と持ち物
2018年の5月25日から6月17日まで、某山小屋で働いていましたので、そのレポートを書いていきます。
えっ?秋頃まで働くんじゃなかったの?
…一連の記事を読み進めていくと分かります。
動機
昨年(2017年)の出稼ぎでは自動車期間工をしましたから、今年の季節的住み込みバイトとしては所謂「リゾートバイト」をしてみたいと思っていました。
一応当初は以下のような条件で探していました。
- 自分は暑さに少し弱いので、高原など涼しいところで働きたい。
- 将来の雇用労働で食いっぱぐれが無くなるし、食品の生産事業を始めた場合役立つだろうということで調理関連について少し学びたい。でもガチのレベルでなく大衆飯屋くらいのクオリティが良い。
- 5月下旬から9月末くらいまで働けるところ。
- 金が貯まりやすい。
- ブログのネタになる。
まあ今年はリゾバの代表格であるホテルや旅館で働くことになるだろうと思ってたのですが、ふと、
夏の短期バイトには他にも山小屋とかあるよな~
登山が趣味で、山仕事が出来て、調理に少し興味がある自分には向いているかも?
と思いついて少し調べてみることにしました。
他の人の山小屋バイト体験談とかをググってみたところ、以下のような特徴を持っているようでした。
- 基本的に山小屋バイトは日給制で休日が少なく、金を使う機会がほとんどないので結構お金も貯まる。
- 労働時間(拘束時間)は長いが、通勤時間が0なので隙間時間に昼寝もしやすい。
- 一番短期間に金が貯まるのは富士山の小屋だが、営業は7,8月のみ。
- 求人には年齢制限が付いているところが多いが、調理経験などあるとどの山小屋でも重宝されて雇用してもらいやすい。
イチ登山家としては山小屋にちょっと興味あるから、一度くらいはやってみよう!
ということで山小屋バイトをしてみることに決めました。
他の寮生活の短期バイトに比べると通販などで本を購入したりちょっと近くを観光するみたいなことをしにくいのがデメリットでしょうが、「人生に一度くらいなら…」という、半分思い出づくりみたいな感じで。
山小屋のバイトに応募
山小屋バイトの求人情報はインクノット(http://www.inkknot.com/)で大体全部調べられそうなので片っ端から見ていきました。
夏山シーズンである7~9月の募集が多いですがいくつかは5月下旬頃から働けるようなものがありました。
また電波の通じ具合も記載があったので、下界から隔絶された環境だからと言ってもネットが出来たほうが良いということでドコモの電波が通じるかどうかも調査。
上記の条件に合致し、赴任しやすい中部以西の山小屋の求人情報を全部見てみて、選別しました。
そんで片っ端から電話かけていこう…と思ったら、一発目で採用が決定しました。
インクノットというサイトを見て電話したんですが。
年齢は?…ふんふん
いつまで働けるの?9月末まで?
どうせなら小屋じまいの10月中旬まで働けないの?
…う~ん、9月末に少し用事があるのでその時休暇を頂ければ可能です。
じゃあFAXで履歴書送って
というわけで、当初予定の9月下旬までだったのが10月中旬まで働くことになりました。
…まあまだ今年は椎茸の発生はほとんど無いだろうし、大丈夫か。
やはり履歴書の手書きは面倒なので、Microsoftの履歴書テンプレートを利用しました。
山小屋バイトでは多種多様な作業がありそうなので、使えそうな資格も色々書いておきました。
チェンソーとか刈払い機とか電気工事士とかも少し役立つかも?
資格は細々と持ってますが欄が足りないので少し厳選してみたり。
いきなり履歴書送っても変だから送付状も一枚目に入れてコンビニから送付。
…私も団体職員の頃は前時代の遺物であるFAXをよく使ってましたから、基本的な送り方は知ってるのよ。自慢ではなくむしろ恥に近いが。
送付後、電話かかってきて、「採用する」とのこと。
…何だか最近、新卒のときなんかより遥かに就活楽に終わってるな~。
まあ、人手不足らしい業界の短期バイトばかり行ってるからか。
後日、採用通知書が届きました。
休日や就業時間等は書かれておらず、集合場所や持ち物などを指示されるのみ。
登山靴、防寒着、洗面具、エプロン、目覚まし時計、カッパ、作業着、印鑑、健康保険証必要とのこと。
持ち物
採用通知書で書かれたもの以外に、自分は以下のものも持っていきました。
- スマートフォン
- ノートパソコン
- モバイルwifi
- モバイルバッテリー
- 各種コード
- 充電池と充電器
- 本(包丁の使い方、観天望気技術書、指輪物語全巻)
- スリッパ
- ヘッドライト
- ストック
- 爪切り
- ひげ剃り
- バリカン
- 歯ブラシ
- 携帯ウォシュレット
- バスタオル
- コップ
- 15Lザック
- 70Lザック
- 下着5セット(Tシャツ、パンツ、靴下)
- タイツ1枚
- フリースミドルウェア3枚
- フリース上着2枚
- ダウンジャケット1枚
- ズボン2枚
- バンダナ2枚
- 帽子
山小屋勤務では基本的に自分の荷物は自分で担ぎ上げることになるので、荷物は少なめにする必要があるようです。
自分は夏山テント泊縦走用の70Lザックを所持していたので衣類は少し多めにしてみました。
まあシュラフとテントとクッカーと食料入れなければ、衣類がかさばるだけでさほど重くありません。
秋まで働くにしては暇つぶしの本が少ないかもしれませんが、小屋内にいっぱいあるだろうと判断。
で、上記の持ち物とした感想を以下に書いていきますが、
意外に防寒着(ミドルウェアと上着)の枚数がギリギリでした。
標高約2800mの5月の山はまだ残雪期であり、下界では気温30℃超えるときがあっても山では氷点下となることも多かったです。
最も寒い時や風邪をひいた時は全てのミドルウェアとダウンジャケットを着ましたから。
元々は汚れた時の替えなどのつもりでしたが、フル稼働となりました。
100均で売られていたものでしたが、携帯ウォシュレットは山小屋生活でも便利でした。
山小屋ではトイレットペーパーは焼却処分とするので処理が若干面倒なのですが、ウォシュレットのおかげで紙の使用枚数を減らすことが出来ましたから、物資の補給も面倒な山小屋生活に有効的でした。
各トイレに一つずつ共有のものがあっても良いかもしれないと思ったくらい。
まあ共有にすると少し衛生的に悪い可能性があるかな…
モバイルバッテリーも必須でした。
山小屋は発電機の稼働時間がほぼ決まっており、消耗の激しいスマホを寝ている時に十分充電するにはコンセントにモバイルバッテリーを差しっぱなしにし、就寝時にスマホと繋ぐ、というような動作が必要となってきます。
電気が使える時間が決まっていますから、基本的に電子機器は全て充電式のものにしておいたほうが良いでしょう。
電池式ならば充電器と充電池が必須となります。
小屋では電波が通じてそこそこの本がありはしますが、通販がかなりしにくい状況ですから、暇つぶしのゲームなどもあったほうが長期間の勤務でも楽しく過ごせるかと思います。
自分は携帯ゲーム機は持っていないのでゲームの類は持ってきませんでしたが、あったほうが良いかなと思いました。
ネットだけでもかなり暇つぶし出来ますが、休日だと読書とネットだけではちょっときついかもです。
山小屋では下界ほど頻繁に洗濯が出来ませんから、臭くなった時に備えて消臭スプレーみたいなものもあったほうが良かったかもしれません。
多少の不潔さは従業員も客も許容するでしょうが、やはりサービス業の一つですから不潔感は少なめにしたほうが良いんじゃないかあと思います。
バンダナは持ってきて正解でした。
自分は坊主野郎ですから、寒い時は何か被らないと頭痛がするのです。
初日は普通の帽子をかぶって登山し、小屋に来てからも被っていると、
帽子は客に対して失礼だよ。
…バンダナはあるのですが、どうなんですか?
バンダナなら良い
とのことで。
わしには帽子とバンダナの礼儀度の違いが分からん!
ちなみに制服・作業着の類の貸与はありませんでした。
ちょっとくらいバイトへの貸し出し用の衣類をストックしておくべきなんじゃないかな?とは思いましたが。
バイトに来る人全員が全員、下界と山上の気象の違いを理解しているわけではないんだから。
基本的に買い物がかなりしにくい山小屋生活では、急に何か欲しくなっても調達が難しいです。
山小屋に入る前にちゃんと何が必要になってくるかを予測しないといけませんから、何かこだわりがある人や登山未経験の方は応募時などに事細かに小屋番に聞いてみたりしたほうが良いかなと思います。
編集後記
吹き出しを導入してみました。
たーのしー!のでこれからも使っていきます。
ディスカッション
コメント一覧
すいません、読み進めたけどわかりません
教えて下さい
山小屋バイトに関する記事はこれからいくつか書くつもりですから、お待ちになって!