18年キノコ栽培 椎茸本伏せ終了

2018年6月14日キノコ原木栽培

2018年5月12日、C区のものより湿度の高いところで、散水無しで仮伏せしていたD区のものを、朝から本伏せ。
朝は曇りだったのでラッキーと思いましたが少し経つと快晴になり、ほだ木に直射日光が当たりやすくなった日…。
もっと早起きして作業したら良かったかも。

上端の笠木を剥いでみるものの、C区と同様上端木口には菌糸紋は見られず。
やはり縦積み仮伏せでは上下方向の環境の差が大きいか…

基本的に鎧伏せは斜面下から上に向かうようにして伏せていかないといけないと思いますが、斜面下のほうには良い位置に立木や切り株がありませんでした。
そこで、未植菌の原木を組んで始点とすることにしてみました
こういう方法なら1本の枝分かれした原木を斜面に挿して始点とするよりかはバランスとりやすいかな…と思って。

結局1回すっぽ抜けて崩してしまったわけですが、逆側から少し太いもので枕木(横木)を押すように組んだら、すっぽ抜けすることも無くなりました。  

 

バランス考えながら昨日と同じように組んでいきますが、仮伏せ場D区は少しジメジメした場所だからか、ホダ木下端の周りに白い菌糸が見られたり、

黒い害菌らしきものにやられていたものが多かったように思えました。
しっかし、すごい早さで育つもんですね。
もうキノコっぽくなってきてるよ。
害菌っぽいものにやられていたものは枯れ節があったからとかとか樹種の違いとかではなく、偶然っぽいです。

この日の夜、生えていたキノコについて調べてみたら、正体はゴムタケのようでした。

ゴムタケはシイタケ菌の成長を阻害することはなく、反対に、「ゴムタケが生えたら、ホダ木は順調」と言われるように、本伏せのタイミングを計る目安に使われたりもしています。(くまのて)

よかった…
とりあえずゴムタケ生えてもそのまま本伏せ出来そうです。

10時頃になると直射日光もきつくなってきたので、ひとまずちゃんと笠木をかけていくことに。
このエリアのこの時期はすぐ近くに枝葉があるから笠木かけは少し楽ですが、やっぱり椎茸は手間がかかって面倒だなあとも思う。
毎年天地返ししたりしないといけないし。
その点、接地伏せ出来るものは毎年の管理が少なくて楽でしょうね。

そりゃ椎茸が高級品だった昔なら別ですが、菌床栽培品が流通しまくっている今では椎茸栽培を辞める人が多いのもわかります。
まあ今年は経験を積むことが目的です。
手間を少なくして儲けるのはもう少し先のことになりそう。

太陽光の方向は東から西へ大きく動きますから、たまに見まわって直射日光が当たっているところがあるかどうか調査。
朝や夕方には横からの光も多いので、先日伏せたものに光が当たりまくっていました…
笠木の軒の出を大きくしても防げなかったので、ホダ木に立てかけるように笠木をかけていったり。

 

昼間は昼寝して、16時から作業再開。
D区の近くで本伏せが出来にくくなったので、小屋近くで仮伏せしていたものの本伏せに移ります。
というわけで、遂に運搬車によるホダ木の運搬開始。
この時のためにどれだけ土木工事したことやら!

最も乾燥しそうな場所で仮伏せしていたB区のものを運んでいきますが、散水していたからかゴムタケが付着していたものが結構ありました。
他に若干のものが薄オレンジ色のものが付着していたような?

運搬車への積み込み、運搬、積み降ろしの工程が加わると、やはり時間かかります。
椎茸栽培は伏場とほだ場を分けたほうが良いらしいですが、やはり運搬の労力が大変だと思われます。
どうにかして本伏せ場とほだ場を同じにしたいですが…

B区のものは若干太いものが多かったので、試しに少しだけ「むかで伏せ」としてみたり。
このエリアは一日中木陰なのでほとんど笠木をかける必要無し。
…やっぱり林内伏せのほうが楽かなあ。
それにむかで伏せならわざわざ合掌伏せなどにしなくても収穫出来るようだったりするし、まだまだ省労力にするための改善点は多そうだね。

19時まで作業して、B区のものは後1杯分くらいになりました。
笠木に使っていたネズミサシの葉が軍手を通り抜けて刺さりまくったり、運搬車への積み降ろしの時に指挟んで血が出たり。
何だかとても、「何やってるんだろう俺」という気分になりました…。
正味で1年ちょっとの山暮らし、このくらいが倦怠期なのかもしれぬ。
あと、暑くてだるいし。
大言壮語を吐いて田舎暮らしを初めながらも消息不明になる人たちは、こういう飽きみたいなものが原因なのかもね。

 


 

5月14日、昨日は一日中雨。
朝は霧が出ていて本伏せ日和でしたが、蒸し暑くてしょうがない。

早起きして作業です。
雨に濡れた急斜面の進入路は通れるかなあと思ってましたが、無事に通れました。
まあちょっと人力で押し上げたりしたけど…

B区を終わらせて、最後で最多のA区のものの本伏せに移ります。
北面下屋内を片付けて運搬車で通り抜けていきますが、ロケストを動かすとかなり壊れて使い物にならなくなってしまった…

ちなみに北面下屋内は直射日光がほとんど当たらないので、運搬車にホダ木を積んだ状態でもゆっくり休憩できるのが楽。

A区は散水よくしてたので菌の回りが早かったのか、ゴムタケもいくらか見られましたが、種駒表面が真っ白になっていた箇所も多かったです。
う~ん、やっぱり仮伏せ時は散水したほうが活着良いのかもしれん。

原木の長さのことですが、種駒の打ち込み数を少なくするためにもう少し長くしても良いかと思ってましたが、所有している運搬車の荷台奥行きが90cmくらいなので90cmのままで良いのかもしれません。
あまり長くしてしまうと積んだときのバランスが悪くなってしまいます。
特に下りだと荷台が前方に倒れてしまいます。(↑写真)
下りでは毎回バックするなら別ですが、やはり重心を前方にしすぎるのは良くないかも。
なのでこれからも原木の長さは基本的に90cmくらいとするかも。

本伏せ作業はそんなに体力使いませんが、日差しに左右される作業のようです。
今日は午前中3時間半、夕方は3時間の作業。
昼は昼寝。

本伏せの列の位置は特に意識せず何となくやってましたが、とりあえずホダ木持った状態で列の間を通り抜けやすいような間隔のほうが作業性は良いかも。

 

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椎茸本伏せ終了!

5月15日、快晴のため朝5時半から作業。

株立ちしたカシ(?)の一部を切り取って台座にしてみたり。

午前中ずっとと、午後の一部を使って無事にA区が終了、ラストは少しだけ残ったD区です。
後に残ったのは大量の笠木。
A区は本数多かったのでなかなか長い作業となった…

D区の近くには大量の倒木があり片付けないと本伏せが出来ないので、斜面下から斜面上の方の空き地へ人力でホダ木を運んでいきました。
運搬車を主に使用していたときはさほど体力使いませんでしたが、やはり上げ荷集材はきついっすね。
19時までに本伏せ近くまで全て運搬。
後は伏せて、笠木かければ本伏せ作業終了ですが、体力使い切ったので次の日に持ち越し。

 


5月16日、早朝から作業して笠木かけなどに1時間程度、今シーズンの椎茸本伏せ終了です!
後は快晴の時にちょくちょく見回って笠木が足りないところにかけていけば良いだけのようですね。

今シーズンで少し本伏せの鎧伏せのコツが分かりましたが、鎧伏せで崩れる原因は始点と左右のバランスのようです。
積みながら、たまに揺らしてみると良いでしょう。
ホダ木は曲がっているものが多く、重心が下側になるようにころんと転がることも多いです。
左右のホダ木の転がる方向が同じだと崩れてしまいます。
なので一本一本のホダ木について、どの向きが安定なのかを確かめながら積むべし。
歪なものや細いものは中央部に立てかけるのがベストです。
一度ちゃんと伏せることが出来れば、笠木かけの時などで少々の振動を与えても崩れることはありませんでした。

他のキノコ栽培と比べて労働力的に椎茸栽培に利点があるとしたら、接地伏せとなる他のキノコよりも面積当たりのほだ木を置ける数が多いことでしょうかね。
つまるところ小面積の整備だけで済むため、そういう点では省労力とも言える。

消費した種駒の数的に、今シーズンの椎茸ほだ木は800~1000本程度?
プロはその10~20倍程度を一年で伏せ込むとのことです。
…そんな本数、環境と経験が整ってないと無理だわ。

 

個人の副業では如何にして楽に、今ある土地を有効活用出来るかですが、果たして自分に出来るだろうか?

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