刈払機のトリガーレバーが折れた…修理に挑戦!
山林開拓のために、ゼノアの刈払機BCZ300を中古で購入しました。
「ようし、これで一気に草木を刈っていくぞ~!」
と意気込んでいました。
で、導入直後、地面に刈払機を置いていじってたら、トリガーレバーに足を当てて折ってしまいました。
早々、ナ、/(^o^)\ナンテコッタイ
状態の良い中古でしたから、元々レバーに傷が入ってたわけでなく、完璧に自分の責任です。
刈払機を跨ぐときに、ほんのちょっとバランス崩しただけで、根本からポキリと…
こんな簡単に折れるもんなんですか!
レバーが無いとせっかく購入した刈払機が使用できません。
というわけで今回の記事は、刈払機のトリガーレバーが折れたので修理に挑戦してみる!というのが主旨です。
どんな方法を試してみて、結局どうしたのか?
その記録を残しておきます。
分解
まずはトリガーを分解です。
ドライバーでネジを外したら簡単にカバーは取れていきました。
レバーをピンから外して、取り出し完了。
ただ、分解しようとすると細々した部品がパラパラ取れていきました…
よくよく見ると、単純なピンだけで留めてたり、引っ掛けているだけだったりの部品が結構ありました。
う~ん、こんな構造じゃあ組立直しが面倒じゃないのか…
名門のゼノアと言えど、こんなもんなのか?
と、自分の中ではゼノアに対する信頼性が若干低下。
接着剤を使う
トリガーレバーは見たところプラスチック製でしたから、まずは接着剤で付けてみようとしました。
使用した接着剤は、元々持っていた、セメダイン製の「スーパーXハイパーワイド」です。
この接着剤は引っ付きにくいプラスチック類にも使えるようですから、このレバーにも使えるかな~と思って、まずはこれを試しました。
接着剤を塗り、引っ付け、テープで固定。
その後、丸一日放置しました。
で、引っ付いていたようなので、面倒な構造になっているトリガーを組立直し、いざ握ってみると!
…駄目でした。
握ると折れた部分からグニュリと曲がり、アクセルワイヤーを全く引けてないようでした。
もうちょい良い接着剤を使うと別の結果になったかもしれませんが、今回使用したものでは全く成功への手ごたえが無かったので、接着剤での接着は諦めました。
ただ繋ぐだけなら接着剤で大丈夫でしょうが、負荷のかかるレバーでは、なかなか使用できないものなのかも。
半田ごてでプラスチック溶接
プラスチックの接着では、接着剤を使う以外に、「プラスチック溶接」という方法があります。
大抵のプラスチックは高温で溶けますから、半田ごてで接着部分を溶かして、その間に接着する、という方法です。
今回は、溶接の中でも、接着面どうしを直接溶かす「融接」と、母材とは別の素材で繋ぐ「ろう接」の2つの方法を試してみました。
使用した半田ごては、昔購入した単純な物。
接着面の融接
トリガーレバーはプラスチックの中でも具体的に何の素材か分かりませんでしたが、とりあえず、接着面を高温にして溶かして、溶接してみようとしました。
が、熱に強い素材なのか、熱しても若干溶けるだけですぐに固まってしまいました。
作業初めてすぐに、「手持ちの半田ごてでの融接はかなり難しそうだ」と感じました。
頑張って何とか繋ぎはしましたが、ほんのちょっとの力でポキリと折れて、結局ダメでした…
ポリエチレンろう接
次は、高温でドロドロに溶けやすい、食品包装袋に使われる「ポリエチレン(PE)」を使って、はんだ付けのような「ろう接」を試してみました。
半田ごてをPEに当ててネバネバにして、溶かした接着面とその周辺に塗りたくっていきます。
上記の融接よりかは作業がしやすく、強度もそこそこ出てきました!
(見栄えは悪いですが…)
結構上手くいきそうだったのでトリガー部にレバーを繋いで、いざ握ってみると!
…失敗です。
簡単に折れませんでしたが、強めに握るとグニュリと曲がってしまいました。
2回ほど試しても駄目。
プラスチック溶接はもう少し良い道具や、ろう材を使えば上手く出来そうなのですが、素人ではなかなか強度を出せそうにありません。
そこそこ上手くいったとしても、山中で荒く使われる刈払機では使用中に折れてしまうとなかなか面倒です。
というわけで、トリガーレバーの接着DIYは諦めることにしました。
修理屋で部品購入
結局、お世話になっているチェンソー・刈払機修理屋にレバーを注文しました。
別の場所で中古で購入した刈払機ですが、特に何も言われず対応してくれましたよ。
価格は、送料込みで1,200円でした。
最初は自分でパーツを取り寄せようかと思って、パーツリストをダウンロードして品番を調べました。
しかし、ネットで品番で商品を検索しましたが出てきませんでした。
そういうわけで、修理屋に頼んでみたところ、簡単に純正部品を調達してくれたのです。
レバーを受け取り、自分でトリガーを組み立てて、無事に使えるようになりました!
折ると面倒なことになることが分かったので、刈払機の近くに行ったり置いたりするときは、レバーに注意しながら作業するようになりました。
終わりに
最近購入した刈払機ですが、早速レバーを折ってしまいました。
色々試しましたが、結局純正部品を注文して交換しました。
修理中は刈払機も使えないので、作業が滞ります。
こんなちっちゃな部品一つ治すだけでもやけに時間がかかるものですから、刈払機のレバーは折らないように常に注意する!ということですね。
しかしまあ、トリガーレバーのような負荷がかかりやすくて重要な部分をプラスチック製にするのって、どうなんだろうね?
せめてこういう部品くらいは、多少高価になっても金属製とかにしたほうが良いんじゃないかと思いますが…
ディスカッション
コメント一覧
樹脂パーツの修理の際はプラスチックリペアキットと言う、
金属のピンを熱でズブズブ埋め込むやつなかなか便利ですよ!
とはいえ器具自体が一万以上するので、
これから何度もプラスチックのリペアする可能性が無いと買うには微妙ですが…。
私は車のヘッドライトのステーが割れて、
ディーラーじゃ修理不可なので新品五万買うように勧められ
中古ライトを探しつつこのリペアキットで直しました。
プラリペアも有名ですがこちらは私はうまく密着できなかったです。
やはり物理的につなぐほうが安心感ありました。
へぇ~、そんな道具があるとは知りませんでした!
小さな部品を1つ直すだけではちょっと高いかもしれませんが、高価な部品を直すのには使えそうですね。
情報ありがとうございます!
強度的に微妙ですがタッカーの針を半田鏝で埋め込むってのもよくやりますよ。
針金ハンガーを切って溶かしてつなぐのもあります。
溶かして埋め込むためのS字の金具もどっかで売ってた気がします。
埋め込んだあとは仕上げとして、2液混合エキポシ(100均)で周り固めるとか、100均で売っているネイルアート用の溶剤とアクリルパウダーでつなぐとかは割と強度でますね。
流石にハンドル部分は厳しいかもしれないけど、バイクのカウルの補修や、車の部品の補修、凸凹パーツの突起俺の補修なんかに使います。
凸パーツの複製はこれまた100均でうってる「おゆまる」とかっていうお湯で柔らかくする粘土?で型とってそこにアクリルパウダーと溶剤入れて作れます。
初見ではちょっとよく理解できないほどのガチの情報ありがとうございます!
工夫すれば100均の商品で、強力に繋げられたりできるのですか。
プラスチック部品を補修する時にはこの御助言を再度読まさせていただいて、試してみたいと思います。
刈払機で大怪我をした身としては、いざという時にアクセルレバーをへし折ってでも機動を止めれる方がありがたいと考えます。
自分もゼノアの刈払機ユーザーですが、アクセル固定のツマミを指導位置までもどせば、引っ掛かることはありませんでした。
しかし、記事は非常に楽しく拝見させて頂きました。怪我に気を付けて、楽しい田舎暮らしをご堪能いただければと思います。
なるほど確かに、レバーをへし折って難を逃れる、という考えもありますね…
まだまだ刈払機の構造と安全作業の知識が自分には足りないようなので、もっと勉強していきます!
コメントありがとうございました!