自作囲い罠のトリガーと、餌のやり方まとめ

2018年11月24日狩猟

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トリガー

トリガーはよくある「蹴り糸方式」とします。
獣が糸を引っ掛けたら扉のロックが外れる、という感じですね。

ほかにも「踏板方式」もあるようです。
こちらだと獣の重量で動作するかしないかの調整が出来ますから、小型獣を捕獲したくない時は便利です。
ちょっと面倒ですが…

 

とりあえず罠の中に入ります。
セット時はつっかえ棒を使うという、超アナログな方法。
ストッパーを作るのも良いんだけど、今はまだ上手い方法を思いついてないので。

 

「単純」と言われていても箱罠・囲い罠の蹴り糸トリガーのことはほとんど知らないので、自己流多めです。

蹴り糸そのものは見づらくて強度のある「釣り糸」が良いようです。
蹴り糸そのものを扉に繋げてみましたが、1号だと切れました。
釣り糸の強度について調べると、号数×4ポンド(約1.8kg)が限界のようです。900×1800×12mm合板だと一枚約12kg、半分だと6kgになり、必要号数は3.3以上。

ひとまず、ホムセンで売られていた10号の釣り糸(耐荷重18kgまで)を蹴り糸として使ってみることに。

 

始点は扉ですが、終点にはドリルで穴を開けた枝とし、それをワイヤーメッシュに引っかけるようにしてみました。

…しかし、扉の重さをもろに蹴り糸に伝えてしまうと、糸がピンと張りすぎてしまうことになります。
テンションがあるとちょっと触っただけで気づかれやすいし、トリガーの感度調整も難しい。

扉の重さは別の部分に支えさせて、蹴り糸はそのストッパーを解除する方式ならテンションは少なくなる。
ではどのような構造にすればよいか?と散歩しながら考え、ひらめきました。
くくり罠みたいにコの字ピン型にすれば良いんだ!

 

もやい結びで扉とロープを繋ぎ、ロープの終点ももやい結びで輪を作る。
穴の開いたコの字金具でロープとワイヤーメッシュを繋げる。
金具の穴に蹴り糸を繋ぐ。

超単純だけど、これなら安上がりかつ各部のテンション調節もしやすい!

 

  

ちなみにPEロープはつるつるしてますから、滑車などは必要ないことが判明。
ワイヤー使うよりも処理もしやすく、錆びないですから、おススメの素材だと思います。

 

扉直下も滑車を無くし、扉を上の方まで上げられるようにしました。

 

 

感度調節も楽々です。
罠の外からコの字金具をずらして外れそうな感じにすると、ちょっと糸を触っただけで外れ、扉の自由落下で閉まります。

蹴り糸の場所やロープのもやい結びの場所を変えれば、仕掛けの位置も簡単に調節できます。

試しに作動させてみると、綺麗に扉は落ちました。こりゃいいや。

というわけで暫定だけど、囲い罠のトリガー完成!

 

箱罠・囲い罠では、基本的に餌で獲物をおびき寄せないといけません。

最も多く使われているのが、コイン精米所でタダで手に入る米糠です。
自分もそうしようと考えて11月上旬くらいからちょくちょく覗いていたのですが、空のコイン精米所が多かった…
たまたまポリ袋一個分は手に入ったけれど。

調べてみると、猟期前・猟期中は皆が罠猟で米糠使うから、争奪戦になるらしいです。
10月初めから集めないといけないらしい…。

猟期前から罠の周辺に餌を撒いて警戒心を解いた方が良いようですが、餌が少ないので中にちょっと置くだけで、猟期が始まりました。

 

補足

米糠は確保出来次第、少しずつ周辺に撒くようになっていきました。

外側から見てみました。

…すごく、怪しいです。

 

ちなみに猟期前の、別の人の箱罠の様子。

米糠も置いてますが、インスタントラーメンも置いているようですね。
仕掛けの仕組みを見に来たけど、結局よく分からなかった…

 


餌のやり方マニュアルまとめ

各県のイノシシ・シカわな猟マニュアルを読んで、ちょっと餌のやり方についてまとめてみましたよ。

 

餌の種類

コイン精米機で無料で得られることが多い米ぬかが基本。
シカもイノシシも食べ、臭いがあるので誘引効果が強い。

イノシシには養豚用配合飼料が、シカにはヘイキューブ(乾燥牧草)が最も効果ありという報告もあり。
野菜くずなどでも良いが、その地域で栽培しているものを使うと栽培地に獣が入り込みやすくなる。

 

やり方の基本

  • 1回の餌(米ぬか)の量の目安は、バケツ1杯分
  • 少し離れたけもの道から、罠へ誘導するように餌を撒く
  • 罠入口付近に、完食される程度の量の餌を撒く
  • 食べられているなら、徐々に罠の奥へずらしていく
  • 2週間以上食べられなかったら、罠そのものの場所を変える

 

成獣・多頭捕獲を狙う場合

  • 蹴り糸の位置は、入り口から3/4程度の場所
  • 餌の高さは40~60cm
  • 蹴り糸の存在に慣れさせるため、しばらくは扉をロックしたまま蹴り糸に触れさせる
  • 毎日罠の奥の餌が食べられるようになったら、扉のロックを解除して、捕獲する。

 

 

なお、年間捕獲数、一人当たり平均は1頭くらいですが、中央値は0頭です。
トーシロのわたくしは今季1頭以上捕獲して、上位陣に入れるのか!?

次回は獲物が取れた時か、猟期の終わりか。

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