ツーバイフォー工法だけど吊り木で漆喰塗り石膏ボードを天井に貼ってみる

薪ストーブ式乾燥室

薪ストーブ式乾燥小屋を作ろうとしています。
これから壁や床の仕上げ作業に入っていきます。

前回は屋根編↓

 

今回の記事は、天井板についてです。

薪ストーブを入れるし熱を溜めたいので気密性が欲しい、というわけで熱に強い天井板を貼りたいのです。

防水・防火ボードとしては、以下のような「ケイカル板」が使われますが、近くのホームセンターには売っていません…

 

そこで今回は、安価な「石膏ボード」に「漆喰」を塗って、天井の防火・防水性能を少しでも上げてみることにしました。

 

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吊り木と野縁

通常、ツーバイフォー工法(枠組壁工法)で天井に石膏ボードを貼るには、根太・垂木などの下部を使うことになります。

吉野石膏より

 

しかし今回は増築のため変則的な作りで、上から示すと、垂木⇒母屋⇒壁上枠、となっています。
母屋があるおかげで綺麗に天井を塞ぐことが難しくなっている、わけですね。

ということで今回に限っては、軸組工法の一般天井と同じように、「吊り木」と「野縁」で天井下地を作っていくことにしました。

 

母屋を回避するだけなので、吊り木は短めの端材。
2×4材を半分にカット(38×45)して、用いることにしました。

吊り木を垂木にビスで繋ぎ、横材の野縁を吊り木の下端にビスで留めます。
ボードの下地ですから、どの材も歪みなく、面一にするのが重要。

 

石膏ボードの方向や継ぎ目を考えながら、野縁を付けていきます。
2畳以下の天井なので、野縁は3本にしました。

石膏ボードは合板よりも脆いので、継ぎ目の材は幅広のもののほうが作業しやすくなると思います。
自分は幅45mm材を使用。

6畳小屋建築時に余っていたグラスウールもついでに使いきっておきます。
2畳の内、1畳分の床・天井の断熱が一応できました。

 


石膏ボードに漆喰を塗る

足場が良かったり上手い人だったりすれば、石膏ボードを取り付けてから天井に漆喰を塗ることも出来ます。
しかし、やはり取り付け前に塗って置いたほうが楽ですね。

なので、まず石膏ボードに漆喰を塗ります。

最初に、天井の寸法を測って石膏ボードをカットします。
写真に見える窪みは、壁枠材の回避用。
壁上枠の、下側に石膏ボードを貼っていきたいのです。

使用した漆喰は、通販で安かった「大和漆喰」

6畳小屋建築時でも活躍したものです。
安くて塗りやすくて、おススメ!
どうして近所のホームセンターとかには、こういう業務用っぽい漆喰販売してないのかな?

 

そう言えば石膏ボードに漆喰塗るのは初めての経験。

まあ繊維壁材塗っていったときと同じようなもんでした。
相変わらずツルツルには塗れてないですが、気にせずやりました。
6畳小屋の内壁も外壁も、施工時は気になったけど、終わってみたら「やり直したい」だなんて思うことは一切なく。

素人なら、適当で良いっす。適当で。

 

天井に石膏ボードを貼る(難関)

天井に石膏ボードを貼るのは、難関です。

脆くて融通利かなく重い石膏ボードですから、工夫はしなければなりません。(マジで)

 

今回も、6畳小屋の時同様、角材と板を組み合わせて作った「トンボ」を支えに使用。

床から天井までの高さがある場合、角材を継ぎ合わせてトンボ本体を長くすると上手くやれます。

トンボをセットし、石膏ボードの位置や体勢を整え、持ち上げる!

このままトンボの位置を微調整し、手で押さえなくてもボードが下地に接するように頑張ります。
ここが一番の踏ん張りどころ!

上手く入りそうなら、留めていきます。

今回は余っていた石膏ボード用ビスを使用。
まあ普通のビスでも良いですがね…

天井全体が少し歪んでいたり、下地の場所が若干間違っていたりすると、ボードと下地がピッタリ合わない時もあります。
そういう時は、一度ボードを降ろして、ボードをカットしたり下地を動かしたりする必要あり。
ほんのちょっとのズレなら、長いビスで斜め打ちするように留めていくと上手くいくこともあり。

そんなこんなで、漆喰塗り石膏ボード天井が完成!
継ぎ目もビス頭も見えていますが、面倒なので絶賛放置中。

おそらく薪ストーブの煙突と天井がかなり近くなるので、危なそうなら更に遮熱板を追加しようかと思います。

 

ちなみに6畳小屋建築時の天井の施工と漆喰塗りは以下。
あの時は苦労したもんだ…

 

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