調理場ウッドデッキDIY 計画~砕石投入

2018年1月19日調理場ウッドデッキ

基本計画

小屋内西側には将来的に水道パイプを通して台所を作る予定ですが、下ごしらえした食材などを、西の窓を通じて外に出し、室外のロケットストーブで調理するという流れにしたいのです。

というわけで室外調理場を西側に作りたい。

 

しかし小屋の西側は傾斜がきつく、小屋の沓石も傾斜に沿って設置したので、平らに整地することが出来ません。
そこで調理場はデッキにして床と屋根、出来れば壁も作ってしまえばいいのではないか?と考えたのです。
土や埃の少ないデッキの上で食べる飯、こりゃあ良いんじゃないか?

 

今回のポイントとなるのは、如何にして屋根や壁を難燃性にするか、です。
難燃性にするだけなら構造材や面材を全て金属製、つまるところ軸材を単管パイプ、屋根や壁をガルバリウム波板で作れば良さそうですが、個人的にはちょっとそういうのは無骨すぎて避けたいのです。
木材に囲まれた、自然光の入るウッドデッキとしたいのです!
「ウッドデッキの上にロケスト置くの?アホなの?死ぬの?」と思われる方もいらっしゃるだろうし第一私がそう思っていますが、事例が少ないからこそ難燃性調理場ウッドデッキに挑戦してみたいのです。

 

調理場の大きさですが、小屋西側の土台端から端までが2930mmですから、縦の大きさをそのくらいにすると横はどうするか。
1.8mくらいだとロケストを使うには少し狭い気もする。
でも2.7mだとちょっと広すぎるし屋根の勾配が小さくなりすぎそう。
なので根太にしろ床板にしろ使えそうな2×4の8f材(長さ2,438mm)を横長さの基準とすることにしました。

屋根の作り方は南北面下屋と同じく差し掛け屋根にします。
ただし考慮すべき点は、差し掛け部分が小屋西面のロフトと1階部分の窓の間に来るようにしなければなりません。
なので高さが制限され、屋根勾配を自由に変えることが出来ません。
なお柱の位置は下屋と同じく小屋の土台端に合わせます。
こうすると金物を使うことで小屋隅部と柱を繋げることが出来ますから。

 

今回はウッドデッキですから、下屋づくりとは違って床組みを考えなければなりません。
6畳小屋作りの時は床の作り方でかなり悩みましたし結局間違いが多かったので、今回も悩みましたよ。

まずはデッキ材を何にするかを考えます。
ウッドデッキづくりに関してはDIYの事例も多く強度の解説をしてくれるサイトも多くて情報を入手しやすいです。
今回かなり参考になったのは頭でっかちのDIY様ですかね。
その中の「ウッドデッキの最大根太間隔の計算」でデッキ材候補のものを入力してみました。
と言っても候補は近くのホムセンで売られている野地板(幅180mm厚さ12mm)とSPF2×4(幅89mm厚さ38mm)の二つだけですが。2×6以上は単価が高いので除外。
SPFで最も単価が安いのは2×4ですから、使うとしたらこれ。最大根太間隔を計算したら930mm。
でも出来れば国産材を使いたいから、12mm厚野地板を使うのはどうなんだろう?と思って根太間隔を計算してみたら最大間隔は208mm!
流石にこんな狭く根太を付けるとコストもかかるので、大人しくSPF2×4をデッキ材とすることにしました。
ちなみに90角ヒノキを丸鋸使って両側から切って半割にして幅90mm厚さ45mmの材として使うのはどうか?と考えたこともあったのですが、丸鋸切断深さ以下の木材ならまだしもそれ以上のものを縦挽きすると刃が繊維に挟まったりしてキックバック起こりまくりで綺麗に切れそうになかったので、諦めました。

ツーバイ材でウッドデッキを作っている人は多いのですが、実際皆は根太のピッチはどのくらいにしてるんだろう?と思って画像検索とかすると、大体455~600mmくらいが多い気がしました。
ではスパンはどのくらいかと調べたら、大体900~1350mmくらいが多数かな?普通の木造軸組工法での根太は45×60mmでありスパンは910mmですから、2×4使うなら1.5倍の1,350mmスパンでも良いんじゃないかな?(ピッチにもよるけど)

 

とまあ記事を書くに当たって改めて色々なサイトを巡って勉強したのですが、実際は当初案として以下のような設計で基礎作りを始めました。
デッキ材は8fのSPF2×4を、下の画像で言うところの横向きで置こうとしてました。

で、沓石をいくらか製作してから、デッキ材のスパン約800mmはやっぱり長いんじゃないのか?と気づき、急遽以下のような感じに設計変更しました。

根太ピッチは最大600mmとしてみました。
デッキ材は2×4の10f材を使用して上の画像で言えば上下方向に設置。

ちなみにこの上の設計を思いついたのは柱を立てて屋根を作ってしまった後。
まだ床束づくりに入ってなかったから、危なかった…
やっぱり床組みって選択肢多くて悩みます。

補足

結局根太の本数は7本とし、約455mmピッチとなるようにしました。
「ちょっと根太の本数増やすだけで床のたわみの恐れを最小限に出来るなら…」と考えて念のため一本増やしました。

 

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遣り方

2017年11月1日、微妙に余った時間を使って建築開始です。

小屋の床下に保管していた杭や貫板を取り出しますが、何この、何?
山暮らししている私ですが、毛虫系やナメクジ系は嫌なんす…嫌なんす…

 

遣り方は6畳小屋や下屋づくりの時にもやってたので作業方法は頭に入ってます。
杭打って、水盛りで杭に印付けて、印どうしを繋ぐように板貼って終了です。
相も変わらず碌な掃除や整地もしないまま建築開始です。

 


 

11月7日、伐採の合間に作業。
調理場は今すぐ必要な施設じゃないから急ぎません。
今日は沓石設置点の基準となる水糸張りです。

小屋に取り付ける水糸はガムテープで固定しましたが、わざわざ外壁の野地板外す必要はありませんでしたね!
こうやってやるより野地板にビス打ち付けたほうが水糸も引っかけやすいしメジャーの爪も引っかかるよ!

水糸張りでは基準線張り→直角出しの順番となりますが、今回も下屋同様小屋外壁が基準線となりますから、最初に直角出しです。
以前は合板などの面材料を直角三角定規の大鉦の代わりとして直角を出してましたが、今回は小屋の外壁が直角であるということを前提にして、外壁表面延長線に平行になるように水糸を張ってみることにしました。
平行であるなら上写真の2本の水糸どうしの距離はどこでも同じになるはずです。
奥と手前で距離が異なるなら、それは平行ではないということです。

 

一本基準となる水糸が張れたら後は楽になります。
大雑把な水糸を張ってちょっとずつ修正したり、斜めの長さを測ってみたり。

これで水糸張り完了です。
ちなみに今回の水糸の高さは、デッキ材の下端、根太の上端になるようにしてみました。

沓石を置く場所が決まったので穴掘り開始
ちょっと穴掘っただけで暗くなってきたので、今日の作業は終了です。

床組みは柱を立てて屋根を作ってからでも出来るので、床組み用の沓石などは後回しにするつもり。
さっさと屋根を作ってしまったほうが作業もしやすいし道具の保管もしやすいですからね。

穴掘りや砕石づくりは体力が必要となりますが、近頃は本腰入れて伐採していますので、体力温存のためにしばらく調理場デッキづくりは休止していました。

 

穴掘りと砕石

約1か月後の12月5日、今シーズンの伐採が無事に終わったので調理場デッキづくり再開。
ひとまず柱用の基礎をちょっぱやで作ります。
本格的な冬の到来ですが、肉体労働していると暖かい。

スコップとつるはしで穴掘って、石切場から石取ってきて入れて。

以前パーライトモルタルロケットストーブ作ったときに買ったセメントは実家の屋外で保管してましたが、雨で濡れて固まってしまったので、荷物の再搬入時に実家から山に持ってきていたのです。
完璧に固まっているのでもうセメントとしては使えませんが岩としては使えそうなので、ハンマーで砕いて砕石代わりに使うことにしました。

 

6畳小屋や下屋づくりの時は、岩を穴の外側で砕いて手作業で集めて穴に入れていましたが、いくらか石を入れた穴の中で砕いたほうが破片を無駄なく集められることに今更気づきました。
僕は今までどれだけの無駄な時間と体力を…

 

さて柱を立てる場所の砕石も入れ終わりましたので下屋と同じように沓石を製作するか、と思ったら羽子板を買うの忘れました。
しょうがないので床組み用の穴を掘っていくかとしたら、新しい手ノコを無くして古いものを使ったら全然切れないので根切りが出来ず、穴が掘れない。
ぐぬぬ…ただでさえマルチタスクな人間、言い換えれば一つのことに集中できない自分にとっては、こういう落葉・積雪時期は道具を無くしやすくて嫌になります…。

とりあえず差し掛け屋根用の2×4の桁にニスを塗って、今日の作業は終わりました。

早めに小屋に引きこもってウヰスキーを嗜む。にょわ~!にゃしぃ~!マアアア!

 

屋根編とか床編とかに続いていくはずです。

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