2016年9月〜2017年4月までのまとめと出発式

2017年4月15日おすすめ記事, 山の暮らし

半年ほど出稼ぎ行くので、今シーズンの振り返りです。

当初計画としては、このシーズン中に5000坪の山林の低木伐採と枯れ木除去全部やろうと思っていましたが、ほとんど出来ませんでした。
まあこれから1,2年かけて、出稼ぎやバイトしながらゆっくり開拓していくつもりです。
何分金も知識も技術も経験も足りないんだから。
急ぎはするけど冷静に計画を立てて、失敗は少なめにしたいものですな。

 

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作業まとめと振り返り

入植・テント生活

9月~12月

カテゴリ「土地探しと入植」

バイクに乗って日本各地で野宿キャンプツーリングとかよくやっていましたので、「据え置きキャンプ」なんて余裕だろと思ってましたが、9月は雨が多かったし、しかももらいものの居住用テントから雨漏りするわで大変でした…。
テント内にある荷物を濡らさないように、カビや錆を発生させないように気遣いするのも苦労しました。
たまに図書館に行って電力の確保&記事更新したりするときのほうが楽しかったおもひでぽろぽろ。

虫や雨は辛かったですが、6畳小屋に移住する日とかはちょっと感慨深いものがありました…。
またキャンプツーリングに出かけようかな。
ていうか「ニートになったからいっぱい旅行できるお!( ・ω・)」と思ってたのに、結局月イチで海を見に行くくらいでしたな。

 

伐採

9月,10月(メイン)

カテゴリ「伐採」

一応前職でチェーンソーについてある程度の知識や技術はあったのですが、実際の経験はほとんどありませんでした。
たま~に針葉樹の間伐体験があったくらいです。
しかしこの山にあるのは枯れ木や重心がわかりづらい広葉樹ばかり!
太いものをいきなり伐るのは怖かったので、細い木から処理していくことにしました。
一応ヘルメットや安全地下足袋などは持っていましたが、防護ズボンが無かったので、怪我をしないように自分なりに細心の注意を払っていました。

怪我の危険もあるしかなり疲れる伐採作業ですが、やればやるほど山が美しく片付いていくし、ジメジメした林床がどんどん乾いて暮らしやすくなっていきましたので、達成感はかなりありました。
特に巨木のコナラを伐採したときは…初めて厳かな気持ちになりました。
伐採前にお神酒を供える風習も理解できました。
こればっかりは間近で見ないとわからないかも。

もしかしたら来シーズンは伐倒瞬間のものを動画で撮って、まとめてyoutubeにアップしたりするかも。

 

太陽光発電

10月~

カテゴリ「太陽光発電」

本当は移住してすぐ太陽光発電を行って電気の心配を無くそうとしたのですが、自分の知識と経験不足からか、チャージコントローラーを発火させる事件をおこしてしまいました!
あのときはかなり意気消沈しましたね。
というか日本製チャージコントローラーを発火させる馬鹿なんて自分だけじゃ無かろうか。

伐採&300wに増設したことで発電量が増えて、ノートパソコンなども使用できるようになりました。
これがなければ電動工具の充電が出来ませんでしたから、発電機が必要になっていたでしょう。
発電機も購入していたらお金が足りなくなって、中途半端なところでセルフビルド終わってたかも…。

 

進入路造成(未完成)

10,11月

カテゴリ「道」

小屋と公道は近いですが、接続部分がただの法面となっています。
車などが小屋の近くまで通れるようにしたかったので、10,11月頃作業していました。
本当はこの進入路をホムセンの軽トラが走れるようにして資材を搬入しやすくしたかったのですが、人力だけでそこまで整備するのはものすごく大変そうだということに気づいて中止。
運搬車購入してから再開予定です。

作り方としては、我が心の師匠、大内正伸さんの本に載っていた四万十式丸太組工法をメインとしています。

まあ林業業界にいましたからこの本読む前から名前と概要くらいは知っていたのですが、実際の施工方法は知りませんでした。
この丸太組工法は四万十式作業道造成方法の中の一つであり、他にもいくつかあります。
破砕帯の降雨量の多い場所で発展した技術ですので、四万十式作業道をマスターすれば安く楽に崩れない林道造成をすることが出来るようになります。
林業関係の人だけでなく土木業界の人、セルフビルダーにもオススメの技術です。

 


6畳小屋セルフビルド

10~2月

カテゴリ「6畳小屋」

今シーズンメインの作業です。
ここが、これから5000坪の山林を開拓するための基点となります。
なので家というより開拓小屋と言った方が正しいかも。
別に本宅作るとかは今のところ考えていませんが。

棚や犬小屋すら作ったこと無かったので、設計も道具の使い方も材料の選定もよくわからず、とりあえずネット上にある他の人の小屋の作り方を参考にして作り始めました。
もっと勉強しておけば良かったなあと思ったことは多々ありましたが、案外失敗したと思った箇所の方が記憶に残り、愛着みたいな何かが湧きます。
家具の配置はまだですが、今のところ普通に住めています。
将来的には、「人を駄目にする小屋」と言えるレベルまで快適にしたいものです。

伐採と違って「終わった!」とはっきり言えないので、達成感はあるかないかよく分かりません。
でも遠くから小屋を見て、「自分一人であれを作ったのか」と考えると「よくやったな」と思えてきます。

 

山水引水

2月

カテゴリ「水道」

大内さんやつむじさんの方法を参考にして、自分も山水を引いてみることにしました。
今まではタンクで水を汲んだり雨水使ったりしていましたので、その手間が無くなってかなり楽になりました。
山水で生活している地域とかにはよく行っていたので、普通の上水以外の水を使うことに抵抗は無く。

まだ沈殿槽や濾過槽を作ってないので水は濁っています。
自分は潔癖症でもなんでも無いので普通に飲んでいますが、やっぱり綺麗な水をつくってみたいので、自分も緩速濾過をやってみようかと思っています。

 

製材

2月

カテゴリ「集材&製材」

将来的にはこの山の中で得られた木材を使って、六畳くらいの物置小屋を造ってみたい!と思ったので、太すぎるアカマツの丸太をそれ用に製材してみることにしました。
太すぎると持ち上げることすら出来ませんからね…。

ネット上にある情報を活かして、自分も治具を作ってチェーンソー製材してみようかと思いましたが、冶具とチェーンソーの接続がなかなか難しいということに気づいて断念。
結局縦挽きチェーンだけ購入してフリーハンドで製材しました。
チェーンソー使用時間が長くてなかなか辛かったですが、おかげで人力で木材を動かせるようになりました。
出来は、お察しものです。

 

薪作り

10~3月

「薪づくりについて」

斧やクサビで適宜暇なときに作っていました。
3月は出稼ぎ前に出来るだけ薪作っておいて乾燥させるか、ということでよくやっていました。
約120×120×40cmくらいの大きさの薪棚を、雑木とプラダンで作っていきましたが、全部で18架となりました。
ロケストだけに使うなら一生分くらいありますので、薪風呂作って消費しようかと。
風呂のために薪を作るのか、薪のために風呂を作るのか…。

 

下屋

3,4月

カテゴリ「下屋」

※というか正式名称何だろう?下屋、下家、軒、庇…

本当は来シーズンに作ろうかと思っていましたが、出稼ぎ出発日が案外先になったので、急遽作ることにしました。
暇な3月に設計と基礎工事だけは取り掛かっていたので、作業が滞りまくることはなく、思ったより早く出来ました。
小屋と違って壊れても補修しやすいので、基礎はちょっと冒険して自作してみました。
初めての軸組工法なので方杖の作り方や金物の使い方について少し悩みましたが、慣れたらさっと屋根が作れるのでなかなか楽しかったです。(短ほぞすらない、ボルト締めばかりの意識低い系軸組ですが)
クリアポリカ波板を使っているのでかなりの開放感。

 

出稼ぎ出発式

適当な金の使い方していたので、そろそろ節制しないとお金が無くなりそうになってきました。
ああそうそう、ちなみに自分にはまだまだ奨学金が残っています。その額350万円。
働いていたときにいくらか返済(親の口座から引き落とし設定になっているので、自分はたまに親の口座に金を振り込む)しましたが、まだまだあるんですね。
「馬鹿じゃねーの」と思う方がいると思いますが、まあ馬鹿なんでしょう。
しかしこういう、そこそこハードな状況でも田舎暮らしは始められるということを証明したかったという狙いもあります。多分。
何にせよそろそろ金を稼いで親に振り込みたいので、初めての出稼ぎ行ってきます。
第一種のため奨学金に利息は無いですが、繰り上げ返済という名の元にちょっとお金に困っている親を少しだけ援助しておこうかというわけで、さっさと支払っていっています。
「急がんくていいよ」とは言われていますが「僕は僕のペースで借金を返済するのだ」と言ってたり。ていうか私の借金ですからね。偉そうなことは何一つ言えない。


職種は、出稼ぎとしてはお馴染みの一つ、自動車期間工です。
給料はなかなか良いし、期間満了したら「工場で働いていた経験あり」という職歴ももらえるので再就職も楽になるんじゃないかなあと思ったり。

実は除染作業員も候補に入っていましたが、ハロワなどに載っていたものは下請けの会社ばかりのため、期間工よりも福利厚生や給料が悪いことが多いのが現状のようでした。
生産性の低い日本の暗部である「多重下請け構造」を手助けしたいとは思えないので、今回はパスです。
期間工みたいに東電が直接雇えよと思いますが、金にがめつい奴らが群がっているのでしょうね。

また、なぜこんな春先から秋までの半年やるのかというと、まず木の伐採時期は紅葉から芽生えまでに行うこと、暖かくなると生鮮食品の保存が難しくなること、暑いと肉体労働がしんどいということなどからです。
真夏の下刈りの辛さは、林業業界にいたことがあったならわかると思う…。

他の田舎暮らしブロガーと同じように、自分も登山や旅行が趣味なので、春夏くらいに各地の山を登ったりしたいというのもあります。
冬だと生半可な覚悟では登れなくなるし、4wdの車とかが必要になりますからね〜。
出稼ぎ中でも休日はありますから、そういう時に近場の観光や登山など色々楽しみたいと思っています。


なお、出稼ぎ中でもこのサイトは更新していく予定です。
山暮らし中のネタを書ききったら、出稼ぎ生活の様子やまとめ記事とかを書いていこうかと思っています。

 

さーて、来シーズンの予定は?
調理場デッキ、風呂、物置づくり、事業の開始です。
提供は、東芝改め鴻海がお送りしました(大嘘)

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