2018年キノコ栽培 集材と椎茸ドリル 3月4~7日

2018年3月19日集材&製材, キノコ原木栽培

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本伏せ予定地を少し整備

2018年3月4日、AC100Vの専用ドリルを入手するまで少し植菌休止、というわけで今日は本伏せ予定地である東方敷地を少し整備します。
原木用にいくらか玉切りしたと言ってもまだまだ太すぎる幹の部分が残っており、これをほったらかしのままでは本伏せが出来ません。
これらの幹は将来的に販売用の薪としていきたいのですが、今は斜面にあるのでその場で短く玉切りしてしまうと斜面下に転がっていってしまいます。
なので極力斜面上の平坦な場所まで上げてから玉切りしたいのです。
そこで、今回はチルホールを使って斜面上に揚げ荷集材してみることにしました。

コナラは重いので、太くて長いものではチルホールを使ってもきついです。
そこでまずは2m程度に玉切りです。
最近チェーンソーの調子がどこかおかしい気がするのでソーチェンを予備のものに交換してみましたが、やっぱりガイドバー辺りが変な気がします。
高価で良いので頑丈なものが欲しくなります。
薪事業の前にプロ用チェンソーと良い斧を買わねば。
今季から始めるか、来季からにするか。
手持ちのお金は、ちょっと微妙…

直径が手の平くらいのものは1mに玉切りして、担いで上に上げていきます。
筋力を多く使いますが、やはり早いし総労力は少ないです。

手のひら以上のものは1mに玉切りしても斜面を担いで上げるのはちょっと大変なので、2m程度に玉切りしてチルホールを使いました。
アカマツ丸太を集材したときと同様、チルホール本体を丸太側に取り付け、固定点は斜面上に立っている木の上方です。

 

チルホールでの薪材の集材では、経路の掃除や集材道具のセットが必要だし、摩擦が多いので総労力も多いです。
ただし瞬間的な筋力はあまり必要ないので、持久力タイプの年寄りや女性ならこちらのほうが良いのかもしれません。

基本的には薪用の原木を集める場合、短く切って担いだ方が楽な場合が多いでしょう。
しかし地形的条件、例えば急斜面で玉切りすると全て落ちていってしまうとかならチルホールで平地に上げた方が良いのかも。
一長一短あるようです。

そのまま本伏せ場所整備のため枝葉を全て片付けようとしましたが、一列分の空きが出来たらいったん一列本伏せで並べ、次の列に移るときはその場にある邪魔な枝葉を前の列に被せて笠木としていき、列が空いたらまた本伏せしていく、ってした方が手間は少なそうです。
というわけで本伏せ場所整備はいったんこれで中止です。

まだまだ幹の部分は残っていますが、玉切りしすぎると木口から雑菌入って薪の見栄えが悪くなりそう、ということでほったらかしです…
まあ、チェーンソーの調子さえ良ければ幹の集材はそこまで時間かかるものではなさそうなので、今のところはこれくらいで勘弁してあげるわ!

 

斜面上方にあげたものを更に移動させて運搬車経路予定地まで運ぼうと思ってましたが、こんもりした台地を越えるのは少々大変で、細めのものしか移動できませんでした。
やはりチルホール集材は地形や障害物によって難易度は大きく変わりそうです。

そう言えばところどころにまとめていた枝葉ですが、しばらく雨が降っておらず表面はやはり乾燥していますが、中をめくってみると湿っていました。
地面からの湿気や枝葉の耐乾燥性によりここまで保湿されるのでしょうか。
やはり枝葉を被せて保湿する、っていうのはなかなか理に適った方法なのでしょう。

この日は3月初めにしては暑く、最高気温は20℃程度。
作業時はシャツ一枚+作業上着だけです。
もうすっかり春ですねえ。
…寒いほうが好きだからこれ以上暑くなってほしくないけど。

とりあえず本伏せ場所整備は休止して、今のところ植菌作業はやはり最優先、しかし道具や種駒の有無などの理由で作業が出来ない場合は進入路造成をしていくこととします。
今日は暑いので早めに作業を終えて、少しチェンソーの点検をしてみることに。

 

ブレーキバンド辺りがおかしいように思えたのでひとまず分解して木屑を掃除しようとしたら、ブレーキ用のバネが吹っ飛んでいった…
しかも落ちた場所がおそらくシイタケのホダ木を仮伏せしているところで、枝葉が満載。
…まあどうせいつかプロに診てもらうから、その時に付け直してもらおう。

今まではソーチェンが外れるときはガイドバー先端から外れていたのですが、最近は溝からずれ落ちるような外れ方となっています。
なので溝から落ちたドライブリンクが別の部分を削ってしまい、中の金属部品が帯状に切れていた…
う~ん、ここら辺も治してほしいな…
チェンソーのためなら1,2万円くらい払ってええわい!全部治してくれ!
あとついでに、玉切り用に重くていいから強力で頑丈なものを見繕ってもらいたい。

 

伐採、集材作業などはチェンソーの調子さえ良ければ良い運動でしかありません。
チェンソーさえ良ければ、ですが。

 


椎茸ドリル(キノコ栽培用ドリル)が届く

3月6日、中古で売られていた椎茸ドリル(日立工機製DW12)が届きました!
最新型のDW12SAだと14000円くらいしますが、これは中古なので2000円+送料でした。
安く売ってくれてあざっす!

定格出力は380W
回転数は8000rpm(回転/分)
椎茸ドリルは通常の木工・鉄工用ドリルよりも回転数が高いらしいです。
穴を開ける深さが大体定まっているから、同価格帯のドリルよりもトルク少なめ?(多分)
回転数が高いのでバシバシ穴を開けていけるわけです。

最近のドリルはキーレスチャックのものが多いのですが、これは古いのでキーありのチャックです。
…とまあ知ったかぶりな感じで書いていますが、このドリルのことを知るまではチャックハンドルというものを使ってドリルビットを固定する方法は知りませんでした!
中古なのでチャックハンドルが付属しておらず、自分で用意しなければなりませんでしたので、調べる必要がありました。

チャックハンドル(チャックキー)にはいくらか種類があり、適用機種によってそれぞれのものを用意しなければなりません。
このDW12は古いものですからどの寸法のチャックハンドルを使えば良いのか分かるのかと不安でしたが、「(機種名) チャックハンドル」で検索したら案外すんなりどれを買えば良いか分かりました。

チャックハンドルは小さな部品であり一つ数百円程度ですが、普通のホームセンターではなかなかお目当てのものを手に入れることが難しいかもしれません。
そこで通販を利用しましたが、こんな小さなもの一つに送料数百円払うのは嫌だなあと思い、DCMオンラインで他の資材(防雨延長コード、散水チューブなど)と一緒に購入しました。

植菌再開

3月7日、椎茸ドリルが届く前に発注していたチャックハンドル等が届きました。
チャックハンドルの寸法は写真のもの。
早速使って締め上げてみますが、案外手でチャックを回しただけでも結構固定できていた気がしましたw
まあ、緩く固定してドリルが折れたりすると悲しいので、待っていた甲斐はあった気はする。

ドリルを使う準備が整ったので使用開始です!
定格600Wまで可能なインバーターに繋いで、慎重に使ってみます。
ドリル本体と電力供給減の両方に不安が残っていましたが、無事使えましたよ!
試しに薪に穴を開けてみましたが、すげえ早いっす!
これなら作業スピードも上げられる!

では残っていた椎茸500駒を打ってみることにしましょう。
単管作業台をセットし、10m防雨延長コードを伸ばして椎茸ドリルを使えるようにします。
ドリルの効率よい使い方や感想を考えながら使っていると、止まりました。

 

「やべえ600Wインバーター壊れたか?定格出力380Wなのに!」と思ったら、バッテリーとインバーターの間に付けていた20Aガラス管ヒューズが切れてました。380W/24V=15.8Aだから大丈夫だろと思ってましたが…
二層式洗濯機で洗濯と脱水両方使用時でも(360W)大丈夫だったのに!

しょうがないので急遽電気工事して、ヒューズの代わりに余ってた20Aブレーカーを付けてみました。
ヒューズで駄目だったからブレーカーも駄目か?と思って恐々作業してみましたが、大丈夫でした。
ガラス管ヒューズは一瞬でも規定のアンペア越えたら切れて、ブレーカーならちょっとの時間なら大丈夫なの?
久しぶりに第二種電気工事士筆記試験テキスト読んでみても、ヒューズのほうが作動時間に余裕ありそうですが…

 

椎茸ドリルを使ってみた感想としては、電源のオンオフしか出来ず回転数の調節が出来ないので、インパクトドライバーなどよりも少々手元が狂いやすいです。
また、回転数が高いので、集中してまっすぐ打たないとドリルが折れそうで怖いです。
原木を回したり押さえたりする左手も手元が狂って傷つけてしまいそうなので、ドリル使うときは両手に軍手を装備する必要がありそうです。
やはりコードレスのドリルよりもコードが邪魔で、ちょっと体勢整えるのに試行錯誤しました。

少し使いづらい箇所もありますが、でもやっぱり14.4Vインパクトドライバーに比べたら作業はかなり早いし疲れません。
いつも500駒打つのに1時間半くらいかかっていましたが、今回は1時間くらいで出来ました。
バッテリーの充電などもいちいちする必要ありませんから、この調子でずっとトラブルなくやれたら1日で4000駒くらい打てそうです。
なので今のところ専用ドリルを購入したのは正解だと思えます。

今回は24Vの太陽光発電システムを電力供給減としました。
通常は現場で植菌するときは発電機が必要になるようですが、車が入れる場所なら車に取り付けた太陽光発電システムで植菌したりするのもありかもしれません。
もちろん植菌以外にその発電システムの用途があればですが、選択肢の一つにはなるんじゃないかな?
まあ発電機のほうが場所的な汎用性はあるでしょうが。

そうそう、仮伏せ時の散水を満遍なく行うために10m散水チューブも購入してみました。
そのままでは内径15mmホースに取り付けられない?ようでしたがホースニップル的なところにホースを差し込んでホースバンドで締め上げたら使えるようになりました。
潤沢にある山水を繋いでみると、プシャーッと霧状の水が出てきました!
な、なんてこったい、すげえ楽です。
複雑な制御システムは一切ないのに、なぜだかハイテクなシステムに思えてしまいましたよ。
来季は散水チューブと遮光ネットを使った仮伏せ場を作ってみるのも良いかもしれない…

 

 

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