小屋のDIY日誌 上部壁パネルの設置始め、安全に高所作業を行うには

2017年1月23日6畳小屋

山の中に広さ6畳、高さ3.6m~2.7mの片流れ、ツーバイフォー工法(枠組壁工法)の小屋を一人で作ろうとしています。

ツーバイフォー小屋を作る手順は色々ありますが、今回の自分は、上部と下部壁パネルを分割する方法を採りました。
今回の記事からは、上部壁パネルの製作と設置になっていきます。

 

前回は下部壁パネルの4面を起こすという、ツーバイフォー小屋建築のハイライトでした。

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ロフト根太製作と仮設置

2016年11月23日、週間天気予報ではしばらく雨は降らないらしい。
でも、さっさと垂木を設置して、雨仕舞いをしてしまった方が良さそうです。

作業を急ぎます。

まずは、購入しておいた2×6 12fを加工して、ロフト根太とまぐさを作ります。

ロフト根太は上の写真のように、上部壁枠の下枠と縦枠に接しさせて固定させます。
これなら転び止めがなくても(多分)大丈夫だし、何も考えなくてもほぼ455ピッチになります。

他に2×6材を使うとしたら玄関と南面窓のまぐさですが、ここはロフト根太の端材を利用します。

まぐさは、2×6を2本+12mm厚合板をサンドして厚み合わせ。

ロフト根太は登り口のところなどは荷重がかかりやすそうなので、2本重ねにして強度を上げておくことにしました。

当初は玄関まぐさと南面窓まぐさで1本ずつ使おうとし、ロフト根太は6本、計8本2×6を購入しました。
しかし、ロフト根太6本の端材+αで、まぐさが作れてしまいました。
なので8本の内12fのものが1本丸々余り、約2,700mmのものも余りました。
もう2×6材を使う予定はありませんが、まあまた別の部分とかで使うかもしれないからそれまで腐らないように保存しておこう。

 

ゴム板で梯子の滑り止めをしてみる

これから梯子を使いまくることになるので、安全性向上のため、滑り止め用のゴム板を2枚購入しておきました。

これがあれば、梯子上で色々な作業が安全に出来たりするんじゃないかなあ?
なお梯子を設置するたびに毎回ゴム板を設置するのは面倒なので、ここぞという時に使います。

 


南面上部壁枠設置作業

 ロフト根太を上枠の上に置いて、まずは南面上部枠を設置です。

以前も書きましたが、頭つなぎは設置しません。
本当は設置した方が強度が上がりますが、合板耳工法で壁パネル同士は強く繋がっているし、第一南面壁枠を作り直すのが面倒…。
頭繋ぎの厚さ38mm分低くしないといけないから。

渾身の力で壁枠をロフト根太の上に枠を押し上げる!

う~ん、楽かなと思っていたけど、これ結構きついな!

指定場所に枠を仮置き。

ロフト根太が邪魔で取り付けられないので、1本1本横に滑らせて抜いていく必要があります。
外側には下部壁パネルからはみだしたOSBがあるので倒れないでしょう。
しかし、抜いていくときの衝撃で上部壁枠が内側に落ちてしまう危険はあります。

壁枠にロープを取り付け、外側に荷重をかけて内側に倒れないようにしました。

初めての上部壁枠の設置だからこのくらい慎重にしたほうが良いんじゃないかな、と。

一本一本、慎重にロフト根太を抜いていきます。

重い時はショックレスハンマーで叩いて抜きました。
抜いた瞬間の衝撃で壁枠の位置がずれたら直して、内側に落ちないように意識して慎重な作業をしました。

…やっぱり上部壁枠の設置は下部壁パネルより難しいですね。
根太の上にちゃんとした床を作ってそこをプラットフォームにしてから立てるなど、ツーバイフォーの2階建て工法ならもうちょい楽かも。

最後のロフト根太を抜いて、位置の微調整を行い、下部パネル上枠と上部パネル下枠を75mmビスで繋いで取付完了!

小屋内側から梯子をかけて、手が届く範囲の合板・OSBにビスを打って固定しました。
問題は、上から手の届かない中間範囲です。
やっぱり外側から梯子をかけてビス打ちしないといけない箇所があります。

南東部壁枠も設置完了。
こちらは軽い壁枠なので片手で持つことが出来、梯子一本だけで簡単に出来ました。

南面の壁枠が完成。

まだOSB・合板全てを張っていないので南面壁パネル全体が完成ではありません。
でも、南面壁の大きさの感覚はつかめました。

もうすでに「小屋にしては大きい!」と思いますが、これより高い北面はどうなるのだろうか…。

 

北面上部壁パネル設置作業

さて、次は高さの高い北面壁枠を付けていくことにします。
早く垂木を取り付けてシートを張って雨避け・養生がしたいので、側面の東西面は作業お休み。

最初は仮設ロフト根太の上で上部壁枠を作って立てる予定でしたが、案外たわんで怖かったので、下でパネルを作って押し上げることにしました。

重い壁パネルを下から押し上げて、不安定な足場の上で立てることになるので、やはり1つのパネルは小さめにしたほうが良いでしょう。
というわけで、北面パネルは3つに分割。
下部壁パネルから飛び出ている合板の長さを測って、上部壁パネルの合板も取り付けておきました。

ていっ!とパネルを押し上げましたが、問題はこれからです。

どこに足を置いて、どのような向きで、どのくらいの力で立てるかを吟味します。
やっぱり、高いところだと作業能率はかなり落ちますね~。
しかもただの滑りやすいスリッパで壁枠の上に乗ったりしていますから、滑りやすくて怖いです。

滑り止めの作業靴を買おう!

 

大体の場所に壁パネルを設置出来たら、内側にもストッパーを付けて倒れるのを防ぎ、ロフト根太を抜いていきます。
南面壁枠より大きいので、倒れそうで怖い…。

最後の根太を抜いて、位置の微調整をして、外側からちゃんと合板と合板の境目が合わさっているのかを確認して、ビス留めして固定!
上手くいったかな?

内側から梯子をかけて、手が届く範囲の場所にはビスを打っていきます。
合板のビス打ち時はいつも左手でビスを持って右手でインパクトドライバーの操作をしていましたが、それだと手が届かないときが多くありました。

そこで、左手は何かを持って身体を安定させ、右手だけで作業することにしました。
片手だけでのビス留め作業手順は、以下のようになります。

  1. ドリルビットで下穴を開ける
  2. ビスをその穴に差しておく
  3. プラスビットに変えてビスを打っていく

この方法だと片手だけで作業できます。
ドリルで下穴を開ける分、少し作業スピードが遅くなりますが、高所作業なのでしょうがないですね。
安全第一!です。

 

南北の上部壁パネルの一部が出来上がったので、早速ロフト根太を少しだけ取り付けてみます。
長さを調整した2×6材を、上部パネルの縦枠に接しさせて75mmビスで固定していくのみ。
当初は転び止めも必要かと思っていましたが、無くても大丈夫そうかな?

ちょっと思ったのですが、枠組壁工法は外から内への強度は強いだろうけど、内から外への強度はちょっと弱そうな気がします。
まあこれは在来軸組工法でも同じだとは思いますが。
なのでこうやって、対角にある壁どうしを接合する部材を付けると、モノコック構造が強化されて全体の強度も上がる気がします。

 

今日の作業はここまで。
合板受け材と50mm前後のビスが無くなったので、明日は買い出し。

試しに455ピッチのロフト根太の上に合板を乗せて立ってみましたが、ちょっと合板がたわむような…。
まあロフトでは基本的に座るか寝るかですから、大丈夫なんじゃないかな?
構造用合板12mm厚に加えて、畳も敷く予定だし。
立って歩く普通の居室なら、根太の間隔は303mmが良さそうです。

 

安全に高所で建築作業をするには

夕方からは、またネットでお勉強です。

梯子をかけての高所作業は結構怖く、このままでは屋根作業も難儀するだろうと思って厚労省の屋根作業の安全マニュアル(リンク先からpdfをダウンロードできます)を読みました。

ふ~ん、建設業での死亡事故は墜落転落が一番多く、その中では足場からの転落が最も多く、次に屋根からの転落が多いようです。

安全ベルトにも色々あって、出来ればハーネスタイプが良さそう。
屋根の上で最も危ないけらば部分で作業をする場合は、太めの綱2本が直交するようにして命綱にするようです。
高所作業用安全道具はこれからも伐採するときとかに使えそうなので、なるべく揃えようかと思います。

しかし…マニュアルに多く登場する安全ブロックはどれも良いお値段してますな。
まあせめて、太いロープと安全ベルトくらいは購入しておこう。

 

次回も南北面上部壁パネルの設置作業です。
高所作業なので遅いです。

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