成人男性の粉瘤(アテローム)治療記録 検診と手術

山の暮らし

※アイキャッチ画像はMEDLEY様より

2017年12月23日くらいから背中右腰辺りの粉瘤(アテローム)が炎症を起こして痛み始めました。
抗生物質の摂取である程度抑え込もうとしましたが、結局小切開手術を行いました。
色々大変だったので記録として残しておきます。

CAUTION!
この記事ではおっさんのイボの写真が載ってます!

 

 

粉瘤とは

アテローム(粉瘤・ふんりゅう、アテローマ)とは、一般的に“しぼうのかたまり”と呼ばれることがありますが、実は本当の脂肪の塊ではありません。
皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称です。
ですから、本当に脂肪細胞が増殖してできた良性腫瘍の脂肪腫とは全く異なるものです。
アテロームは皮膚腫瘍としてわれわれ皮膚科医が最も診察する機会の多いものです。
良性の腫瘍ですが、ときに化膿して真っ赤に腫れ上がったりすることがありますし、似て非なる腫瘍もたくさんあります。

日本皮膚科学会(https://www.dermatol.or.jp/qa/qa17/)

というわけで詳細は上記の日本皮膚科学会のサイト見たほうが手っ取り早いっすね。
要はでかいにきびみたいなものであり身体のどこにでも出来る可能性があるのですが、ネットで検索する限り「自然治癒はしない」とのことで…

 

診察と抗生物質摂取

12月23日頃、背中の右腰辺りが痛み始めました。
元々ここには痛まないイボっぽいものがあったと思いますが、いつからあったかは定かではありません。
全く気にしていませんでしたから。

デジカメで撮影してみると、赤く腫れていることが分かりました。
このような症状が起こる場合はどのような原因が考えられるかネットで調べてみましたが、やはり粉瘤の可能性が最も高そうだと思えました。
しかしもしかしたら虫垂炎とか、最悪ガンとかの可能性もありです。
顔のにきび以外の粉瘤は今までにもお尻に出来ていたりしてましたが、数日痛んで膿が出たら治まることが多かったです。
今回は膿が出そうな穴が無さそうだった、大きかった、初めて痛む場所だったので、月曜日の25日になっても痛むなら病院に行ってみようかと思いました。

腰に出来たので寝るときも作業するときも痛いし、何にせよ完治には手術必要らしいですし。

 


12月25日、全く痛みや腫れが治まる気配が無いので、病院に行くことにしました。
山暮らしを始めてから初めて行く病院です。
待合室にいる患者は8~9割高齢者。
待ち時間も長く、1時間以上。
やっぱりこんな粉瘤如きで来るんじゃなかったかなあ…と思ってしまいます。
病院なんて極力来るもんじゃないね。

診察してもらったところ、やっぱり粉瘤でした
膿袋は現時点で2cmほどですが袋がぶ厚く、直径は全部で5cmほどらしい。
このくらいの大きさだといきなり手術で袋を取り除くとぽっかい穴が開いて縫合が大変らしいので、まずは膿抜きをするらしいです。
膿抜きの方法としては、効き目が保障されない抗生物質か、手術&毎日のガーゼ交換かだそうで。
後者だと膿が治まるまで頻繁に病院行かないと行けません。
最近天気が悪くてバイクで毎日下山できる保障も無いし面倒なので、とりあえず抗生物質を使ってみて、駄目そうなら手術するということにしました。

風邪とかでもよく処方されるフロモックスを、年始開業1月4日までの10日分購入。
診察代と薬代で2000円ほど。

「粉瘤 手術」で画像検索すると、あわわ…
「手術は生まれてから一度もやったことないから怖い…」というのもあったりする。

 


12月28日、毎日食後の3回フロモックスを飲んでますが、改善の気配はありません。
この日の夜には寒気がしてだるいので熱を測ってみると、38.0℃
原因が分からないが、とりあえず寝れば治るだろうと思って長時間睡眠。
普通の状態だとなかなか10時間も寝れないんだけど、寝れました。

 


12月29日、朝起きると熱も引いたようで、腰の痛み以外は健康です。
大晦日前後は何しようかな~と色々予定してたのですが、この夜にも微熱が出ました。

熱が出るなら一気に出て一気に治ってくれ!
微妙なのが続くのが一番困る!
というわけで年末年始の予定はキャンセルです…

寒空の中、微熱が出ている状態でバイク走らせるのは流石にきついかなと思って。

 


 

12月31日、フロモックスを飲んでますが張り裂けそうになるくらい粉瘤が大きくなってきました。
このくらいの大きさになると仰向けで寝ることも出来ません。
寝返り打つのも一苦労です。
やっぱり手術するしかないですね。夜の微熱も続いてますし。

早く、早く年始開業してくれ…
一応病院は急患に備えて年末年始も営業しているようですが、流石に粉瘤では行けないしね…

 


年が変わって2018年1月3日、大晦日以降は粉瘤が大きくなることはありませんでしたが、服で擦れるだけで刺すような痛みが出てきました。
立ち上がったり寝返り打ったりするだけでちょっと涙目になるくらいw
理性で痛みの感覚を抑え込めば肉体労働も出来るのですが、流石にやる気がそぎ落とされまくるので、近頃は何の作業もやってません。
steamで購入したゲームをひたすら小屋内でプレイするという、寝正月でしたね!

 

小切開手術

1月4日、雪が若干積もった日。
朝は道が凍っていてバイクで下山できないので、昼から病院行きました。

病院行って、診察室入って、「手術してください」と言うと待ち時間なしで手術となりました。
えっ、準備時間とかいらんのですね。
「は~い、じゃあベッドに横になってね~。痛み止め打つからチクっとしますよ~」

まず最初に麻酔を打ちます。
ネットに載っていた粉瘤の手術体験記を見る限り、麻酔だけが痛いという記述が多かったので覚悟してましたが、ほんの少しチクッとするだけでした。
粉瘤を触れた時のほうが痛いので、こんなの慣れたもんですよ!

だんだん感覚が無くなってきて、メスを入れ始めます。
背中なので何してるかは推測ですが。
最初の方は麻酔も効いていて大丈夫だったのですが、粉瘤自体が大きいので外側のものを出そうとしてきた段階で結構な痛みを感じるようになりました。
妙齢の男が「いっ…」とか「ヴぅぅ…」とか呻き声上げたり深呼吸始めたり涙目になるくらいはきつかったです…。
まあ激痛の反射でビクンと動くよりかはマシだと思うので、痛いときは素直に「痛い」と言ってました。
痛いときはちゃんと麻酔追加してくれますしね。
最後は縫合して小さな穴からガーゼ入れる?
縫合するときも一番外側は麻酔があまり効いてなかったのか炎症のせいなのか、痛かった…。

大きなガーゼを貼って、この日は終了です。
出てきたものを見せてくれましたが、血と脂のようなものが多かったです。
特に匂いはありませんでした。
また次の日にガーゼ交換を予定して診察室を出ました。
手術したから結構なお値段するだろうと思ったら、3000円ほどで済みました。
案外こんなもんなんすね。

痛み止めのロキソニンと抗生物質のフロモックスを追加で処方してもらって帰宅。
手術箇所はだんだん針で刺すような痛みが出てきて、腰の皮膚が動くような動作全てが億劫になるレベルです。
自分は痛さに弱い軟弱者なのか、それともこのくらいならみんな素直に痛い痛いと言うものなのか。

ロキソニン飲んで就寝。
解熱鎮痛剤として優秀なこの薬は、やはり効きがよく痛みも減りました。
腰を大きく曲げたり伸ばしたりして皮膚を動かすと若干痛みあるけど。

 

長くなったので「ガーゼ交換の日々」の記事に続きます。

 

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