自家用果樹の候補と性質

山の暮らし

美味しくて加工すれば保存にも適する果物を、自家用に栽培してみようかと考えています。
自家用ですので換金性は必要ありません。
育てやすさ第一です。

果物と一言で言っても種類はいっぱいあるので、自分の場合は日本国内の山で昔から育てられてきたもののみとします。
おかげで全くおしゃれ感はないですが、まあ(自称)日本の山暮らし研究者だからね!しょうがないね!

日本は面積的には狭いながらも、南北に長く地形が複雑なので、気候も様々です。
主だった果樹と適する気候について簡単に知りたい方はLA FRUTA様が良さそうなので、まず最初にcheck it!!

 

というわけで、日本国内で歴史があり、自分の山の気候に合い、比較的簡単に無・少農薬栽培が出来るような果樹とその性質を簡単にご紹介していきます。
画像はwikipediaから引用させてもらいました。

 

自分の山の気温と降水量

1kmメッシュ気象データを利用して調べたことがあります。

 

年平均気温:12.9℃
生育期間(4~10月)平均気温:19℃

年降水量合計:11,971mm

 

カキ(柿)

収穫期は10,11月頃
カキノキ科カキノキ属の落葉高木
結果開始年齢は4~6年

品種は大きく分けて「渋柿」と「甘柿」がある。
一般的に渋柿のほうが耐寒性が強く粗放な栽培に耐え、甘柿は緯度・標高の低い場所で大事に育てられる傾向がある。
受粉せずとも果実が形成される単為結果性は、品種によって異なる。甘柿では自家受粉しないものが多いので、近くに授粉樹を植える必要がある。

適温は、渋柿では年平均気温10℃以上、生育期間(4~10月)の平均気温16℃以上。甘柿では年平均気温13℃以上、生育期間平均気温19℃以上。
耐乾性はあまり高くないので耕土の深い埴壌土が適する。排水性を改良した水田転換畑にも向く。

育て方のポイントとしては、隔年結果を避けて安定的な収量を得るための適らいと摘果を6,7月頃に行い、休眠期の12月頃には剪定を行うこと。
大果生産のためには、夏季にかん水をする必要がある。

食用果実以外の利用方法に、葉をお茶にしたり、柿渋(タンニン)を天然塗料として使用するなどがある。

甘柿のほうが食べ慣れていますが、気候的には渋柿のほうが良さそうだし、柿渋使って何か面白いものを作れそうなので、基本的に渋柿を育ててみようかと思います。

 

ユズ(柚子)

ミカン科ミカン属の常緑小高木
収穫期は11,12月頃

柑橘類の中でも耐寒性が特に強く、耐久性も強いので無農薬栽培が容易
実生栽培だけでは実を付けるまでかなりの時間がかかるので、カラタチなどの台木に接ぎ木するのが現実的。(柚子の大馬鹿18年!)
自家結実性があるので、1本で実を付ける
夏季の乾燥期にはかん水を行った方が良い。

利用方法としては、果実の酸味はかなり強いのでそのまま食べることは少なく、調味料などに加工されて利用される。
かつての山間部では塩の代わりの防腐剤として使用されていて、高知や徳島の山村では今でも柚酢漬けの寿司などが食べられていたりします。

四国一周したことのある自分には、ちょっと思い入れのある果実。
皮も食べられるし、風呂に入れて柚子湯にしたりも出来るので、なかなか使い勝手のあるものだと思います。

 

ウメ(梅)

バラ科サクラ属の落葉高木
収穫期は6月頃雨)
結果開始年齢は3~4年

未熟果を短期間に収穫するため、収穫に労力が集中する。
自家和合性の品種が少なく、受粉樹を必要とする。
果実は全て加工用。

適温は、年平均気温13~15℃。開花期(2,3月)に-8℃、幼果期(4月)に-4℃以下の低温にならない。
浅根性なので耕土が深く排水の良い壌土や砂壌土が適する。

ワグナス!!自分も梅酒とか梅干し作りたい!

 

 

アンズ(杏子)

バラ科サクラ属の落葉小高木
収穫期は6,7月頃
結果開始年齢は3~4年

乾燥した冷涼な気候を好み、北海道北部以外で栽培可能。
適地はリンゴと同じようなものだが、気候が良ければ無農薬栽培も可能

ほとんどの品種に自家結実性があるが、受粉樹を混植した方が実付きが良い。
ウメ、モモ、スモモの花粉でも良し。

生食するのも良いですが、乾燥させてドライフルーツとして保存加工するのも良さそうですね。
杏露酒もつk(ry

 

クリ(栗)

ブナ科クリ属の落葉高木
収穫期は9,10月頃
結果開始年齢は3~4年

縄文人の主食でありその時代から栽培されていた、日本の代表的堅果。
戦前に中国からもたらされたクリタマバチにより多くの被害がもたらされたので、クリタマバチ抵抗性を有する品種を栽培したほうが良い。
自家受粉による結実性は低いので、近くに他のクリの木が無ければ異品種を混植する必要がある。

年平均気温7℃以上ならどこでも栽培できるが、適温は年平均気温11~15℃以上、最低気温が-15℃以下にならないところ。

なお、クリ材は硬く腐りにくいので、床束や土台などに使用されていたとのことで。

自分の山の中にもいくつかクリがありますが、どれも高木になりすぎているので、食味の良いものも植えてみようかと考えています。

 

今のところは、(渋)柿、柚子、梅、杏子、栗の5種類を第一候補とします。
育てる本数はまだ決まっていませんが、2,3品種それぞれ1本ずつ、合計10~15本くらい植えてみようかな?と何となく考えています。
でも杏子は気候的に合うのか合わないのかわかりませんね。
もしかしたらカリンやザクロとかでも良いのかも?

もう少し暖かい場所なら、柚子以外の柑橘類、ビワなどもいいでしょう。年平均気温15℃以上、最低気温-5℃以上必要そうですが。
南蛮の果樹でも良いならブルーベリーやキウイ、フェイジョアとかがいいらしいですよ。

病害虫に強そうな樹種を選んではみましたが、やはりそれでもやられることがあるかもしれません。
そのときはDASH村でも使われた「無農薬農薬」を調合して散布してみようかとも考えています。
コンパニオンプランツを植えるのも良いかもしれませんが、まあそこらへんはゆっくり実験していくことにしましょう。

果樹栽培で新規就農する場合は、海外原産の作りやすい果物を日本国内で作ると、労力の割には儲かるかもしれません。
昔から育てられていた果樹で就農したいなら、後継者がいない果樹園を引き継ぐのが現実的でしょうね。収穫までに時間かかるのが果樹の難点ですから。

 

参考文献・サイト

コメリ住友化学園芸、wikipedia

5