バイクNC750Sのロッドホルダーを自作してみた

2018年4月2日機械

HONDAのNC750Sに、塩ビパイプで自作したロッドホルダー(長尺物積載装置)を取り付けました!
この記事はその製作記録です。

 

バイクで日々の生活を営んでいますが、長いものを運びたくなる時も多いものです。
大型の商品を大量購入するときはホームセンターの軽トラをレンタルしていましたが、鍬の柄など1m程度のものを1本だけ欲しくなるときもあります。
今まではそういうときは、次回軽トラレンタルするときまで我慢してました。
「ちょっと長いものだと運べないだなんて、バイクは不便だ」と思って生活していましたが、ふと「ロッドホルダーを作って運べるように出来ないものか?」と考え、2018年3月某日に挑戦しました。

ロッドホルダーとは、基本的にはバイクで釣りに行くときに釣り竿を積載するための積載装置です。
市販されているものもあるのですが、自作されている方も多く、自作する場合は塩ビパイプで製作するのが定番となっているようですね。
自分の場合は釣り竿以外にも色々な大きさの棒を運びたいので、大きさの種類も多く、剛性もあり、安いなどの利点のある塩ビパイプをメインに使うこととしました。

 

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サイズの測定と決定

使用する塩ビパイプの大きさは、いつ購入したかわからない呼び径100mmのものとすることにしました。
これなら2×4(38×89mm)の木材すらバイクで運搬が可能のようです。

取り付け位置は悩みましたが、ひとまず左側タンデムステップの上とすることにしました。
ここならマフラーが無いし、ステップとその横のフレームに固定がしやすそうです。

塩ビパイプは長ければ長いほど安定して積載が可能となりそうですが、あまり長くし過ぎてしまうとデイトナのマルチウィングキャリアやグラブバーに干渉してしまいます。
メジャーで測ってみたところ、NC750Sのタンデムステップからキャリアまでの長さは約300mmでしたので、塩ビパイプ本体の全長も300mm程度とすることにしました。

タンデムステップの幅は約110mm。
呼び径100mmだとちょうどくらいです。

ステップ横のフレームの穴は、建築でもよく使われるM12のボルトがギリギリ入るくらいの幅となっています。

 

製作

呼び径100mmの塩ビキャップを購入してきて、製作開始です。
まずはキャップを取り付けた状態で塩ビパイプの長さ300mmをメジャーで測定し、切断のための印をつけていきます。
印は一か所だけつけるよりも何か所も付けたほうが、切断時に歪みにくいかもしれません。

準備が整ったら鋸で切断です。
結構簡単に切れました。

どんな感じで取り付けることになるか、ひとまず確認。
タンデムステップの下側と横の2か所+上のキャリアの1か所の3点締めとすれば万全な気がします。

これからが大変だ…

 

固定

どの程度の大きさの金具を使えば良いか分からず、ホームセンターで適当に色々買ってきました。
基本的にUボルトで固定していくつもりです。

タンデムステップ下側には、Uボルトの1/4×3/4や1/4×29.5×36などがちょうど良さそうです。
(規格がよくわからんが…)

使うUボルトが決まれば、塩ビキャップにタケノコドリルでギリギリ入るくらいの穴を開けます。

ひとまず仮固定。
Uボルト用平金具とナットで締めてみますが、なかなかいい感じかな?

 

次はステップ横。
こちらはM10のボルトを使ってみることにしました。
M10だと穴の両端に位置させることが出来ます。
まあM12でも良いでしょうが。

キャップとパイプ二つを貫通させるような穴をあけ、ワッシャーとナットで締めてみます。
こちらもなかなかいい感じ?

 

最後は上側。
一応NC750のグラブバーに取り付ける場合はどのくらいの大きさのUボルトが必要なのか試してみたところ、足長タイプの8×90以上でないときつそうですね。

 

ちょっと悩みましたが、こちらは結局足長Uボルト6×80を使用
少し不安定でぐらつきあるので、改善余地はあると思います。
外れはしないと思いますが…
ステー(平金物)を駆使したほうが良いかも?

 

塗装

そのままでは塩ビパイプ丸出しでダサいので、塗装します。
私が乗っているNC750Sのカラーはブラックですから、黒系統が良いでしょう。
いつ購入したか分からないスプレー缶で塗装していきます。

塩ビパイプはツルツルだからそのままでは塗料が乗りにくく、やすりがけなどしてから塗装したほうが良いようでした。
おかげで異様な模様となりましたが、ま、まあ、遠目で見られるだけなら大丈夫でしょう。

 


完成!

塗装したものを再固定し、完成です!
ロッドホルダーにしては少し大きいからデザイン的には微妙なものになるかと思ってましたが、個人的にはなかなか良いように思いますよ?

道路交通法施行令第二十二条第三項によると、自動二輪での積載物は地面から2mまでが限界です。
このロッドホルダーは地面から約400mmの高さにありますから、大体1.6mくらいのものまでなら積載できそうですね。
試しに取り付けたプラレーキは長さ1.5mですから、このくらいが積載限界です。

長くなればなるほど風の影響を受けやすくなりますから、固定方法も考えねばなりません。
今のところ、リアボックスと100均で購入したバックルベルトで固定が出来そうです。

試しにちょっと走ってみたところ、安定感は結構ありました。
ロッドホルダーは邪魔になるものではないですから、ツーリング時以外は常に取り付けておいて、長尺物の少量運搬で活躍してもらうことにしましょう。

 

 

使用した資材

塩ビパイプ(呼び径100mm):約300mm
パイプキャップ(呼び径100mm):1個
U字ボルト・平金具
M10ボルト・ナット・ワッシャー

使用した道具

メジャー、鋸、黒塗料、インパクトドライバー、タケノコドリル

 

追記

ホルダーの上側はU字金具からステー2本での挟み込みにしました。
ずれそうにも思えるのですが、強力にボルト締めるとがっちり固定出来ました。

 

その他の積載方法

もっと長いものを積載することは不可能なのか?と少し考えて、車体横に荷物を固定することを試してみました。
これなら理論上、バイクの全長(2.2m)+前後はみ出し(0.3m×2)=2.8mまでのものが積載可能です。
固定はフロントフォークとリアキャリア辺りで行えば良いでしょう。

試しにちょっと乗ってみましたが、足が動かしにくいですね。
バイク運転時は左足はよく動かしますが、右足はステップに載せっぱなしとなるのであまり支障は無いですが、万が一ということもありますから右足も動かしやすくしたほうが良いでしょう。
また必要に迫られたら車体横積載装置も作ってみようかと思います。

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