2017年秋~18年春のまとめと今後の予定

2018年5月24日おすすめ記事, 山の暮らし

毎年恒例(にする予定)の夏の出稼ぎに行ってくるので、山小屋暮らし2ndシーズンの振り返りでもやっておこうかと思います。
まだ執筆が追い付いてないものもありますので出稼ぎ中に書いていこうかと思ってます、が…

 

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振り返り

伐採

カテゴリ「伐採」

目的は、コナラの展葉中でも小屋への日差しが確保できるようにする、キノコ栽培の原木を入手するため。
低・中層木の伐採はただのルーチンワークなのですが、直径50cm以上の大径木になってくると一本一本集中してやらないとマジで死にそうになる、迫力ある作業でした。
伐採作業に比べたら、街での生活だなんてぬるま湯だ!

エセ林業家としては伐採こそが本命の仕事だと思っていたのですが、総労力としては集材作業などのほうが多いものでした。
なので、伐採時は集材時の労力をちゃんと考えておかないといけないなと思いました。
今季は自分の労働量にしては少し多すぎる本数伐採してしまい、薪にする予定の幹の部分はほぼ全てほったらかしにしてしまいました。
東方敷地のものは半分程度で良かったor低・中層木のみ伐採して林内伏せが出来るようにしたほうが良かったかも…

伐採木を最大限に利用しようとする場合、伐採方向と量はそのシーズンの計そのものです。

 

運搬車修理

カテゴリ「機械」

ヤフオクで4万円で購入しました。
目的は、人力で整備した土道を走行し、原木を運んだり土木作業に従事してもらうため。

機械の修理はあまりやったことなかった私にとっては、修理にはなかなかてこずりました。
しかしおかげで運搬車の仕組み、ガソリンエンジンの仕組み、農機具の仕組みなどを理解することが出来て勉強になりました。
この修理経験があれば、他の機械を直すときにも役立ってくるでしょう。

ある一つの機械を直すだけなら、プロに頼っても良いでしょう。
しかしこれからも多くの機械を触るかもしれないのなら、時間と金をかけて自分の能力を上げたほうが得なように思います。
何でもできる人間は、どんな環境でも生きていける、私はそう思います。

 

キノコ原木栽培

カテゴリ「キノコ原木栽培」

遂に始まった、山暮らしのビジネスです。
先鋒はキノコ原木栽培。

収穫は2夏経過後の2019年の秋となりそうです。
それまでに出荷先を探しておかないと…
生産に関する技術だけでなく、販売に関する技術も磨いておかなければならぬ。
たいへ~ん!
そろそろ最寄りの農協に顔出して組合員にでもなったほうが良いかもしれないけど、さてどうしようかな。

原木をほぼ全て購入するのであれば手間をかけて一本辺りの収量や質の向上を図っていくべきですが、山暮らしでの小遣い稼ぎならば如何にして省力化するかを考えた方が良いように思います。
本来では本伏せ後にほだ木への菌糸の蔓延を均一にするために『天地返し』という作業を1,2ヶ月に一回行う必要があるようですが、自分はほとんどやらないことにします。
これで今のところ夏場の労力がほぼゼロになって出稼ぎ出来るし、総労力も減ります。
収量はまあ減るでしょうが、労力に対する収量はどうだろうか?

仮伏せ・本伏せなどのような作業だけでも間違いじゃないのかという思いになることも多いです。
日当たり度合いはこれくらいで良いのか?
笠木の厚みはもう少し増やした方が良いのか?
日当たり良い場所ではどの程度必要なのか、日当たり悪い場所ではどの程度か。
遮光ネットを購入する必要あるのか?
どうやってネットを設置するか?

色々調べてたら自分の見通しが甘すぎる気もしてきます。
小屋づくりなどいろんなDIYは、単なるお遊びレベル。
農業を本業としている人とかには道具の知識も自然の知識も度胸も体力もある。
自分には資本も経験も知識もやる気も覚悟も足りてない。
まあキノコ栽培は里山を利活用するための里山ビジネスの一つであってキノコ栽培専業者のように日本一のものを作るのは目指してないから、そこそこで良いんだろうけど、しかしやるからには成功させたい。

 

進入路造成

カテゴリ「道」

目的は、山林内で生産できたものを楽に公道上に運べるようにするため。
移住当初は軽トラが走れるような道にするつもりでしたが、基準地と基準地の間の高低差や水平距離考えたら無理かも…
クローラ式運搬車が通れるだけで良いか?

使用した道具は、小型運搬車とつるはしとスコップくらいです。
バックホウなどの重機無しで作業を行いましたから、かなりの労力と時間がかかりましたが、まあ何とか完成したと思います。
まだまだ未整備なところ、特に傾斜がきつすぎる箇所もありますが、本伏せ時に原木を運搬したときでも大きなトラブルはありませんでした。

丸太アンカー型丸太組擁壁としましたが、実際どの程度寿命があるのだろう?
今のところ大きな劣化は見られませんが…

 

調理場ウッドデッキ

カテゴリ「調理場ウッドデッキ」

建築した目的は、埃の少ないウッドデッキ上で調理して食事できるようにするため。
ずっと玄関で食べてましたからね。まあそれはそれで食材の運搬とかが楽でしたが。

今シーズンで建築作業したのは、この調理場ウッドデッキくらいです。
「新しいロケスト作るで~」と思ってたのですが、結局作らず…
良い鉄板を見つけてから作ろうとしてたんすけど、なかなか見当たらず!
それに暑い時期だとお湯はあまり必要でなく、水で濡らしたタオルで身体拭いたりするだけで良いし、小屋内で十分調理できるし…

このウッドデッキが活用されるのは3rdシーズン以降になるかもです。
それまでは物置スペースだったり。
結構お金かかったのに…

 

カテゴリ「薪」

出稼ぎ出発前の隙間時間に少しだけ進めておきました。
薪の出荷も2夏経過後の2019年秋頃から可能になってくるかと思います。

平地が少ないので薪の積み方には結構悩みました。
省コスト・省力な積み方とは何か…という試行錯誤も記事として書いていこうかと思います。
これからは薪ストーブユーザーさんたちのブログも読みながら、良質な薪の生産を進めていきたいです。

 


総評

利用されなくなった里山を利用して持続可能な暮らしをしてみようかと思ってるのに、まだまだでしたね…
コナラの幹の部分、ほとんどほったからし!
そりゃまあもっと頑張りまくったら薪用に玉切りして薪割りして資源に出来たでしょうが、思いのほかやる気が出ず。
暑いから?山暮らしに飽きてきたから?
お金は好きな方なのになぜ金稼ぎにやる気が出ない?

放置するのではなく、利用して共存していくことこそがLOVEだと思ってます。
今年はLevel Of ViolEnceが上昇しただけですね。
まだまだレベル2、愛の見習いである。
(わかりづらいネタ)

 

今後の予定

今年は去年のような工場労働ではなく、標高約2800mの山小屋で働くことになりました。
経緯や生活の様子はまた後日書くことになります。
…ネット出来るほどの電波があるかどうかはまだ分かりませんが。

来シーズンは、薪づくりがメインです。
体力はほぼ全て薪割りと集材に使う!
山林開拓としては尾根上に作業道でも作っていこうかと思ってます。
その予定地上にある樹木の伐採と抜根もしていきますが、バックホウレンタルしてクローラ式車両が通れるような道を作り、そのときついでに小屋周辺の整地もやり遂げようかと。
そんでようやく水道用の貯水タンクや濾過器設置してみたり?

住環境整備は物置小屋づくりくらいですね~。
風呂作ろうかと思ってましたが、今のところは、まあ無くても良いかな…
一人暮らしで風呂沸かすのって大変じゃない?
DIYはこれからも続けます。事業に必要な設備を作ってみたりとか…
キノコや薪はまだほとんど出荷出来ないので、体力は別として時間的には余裕が出来るかもしれません。
狩猟の再開と新事業開始のための準備でもしようかな?

 

これからも木材生産以外の林業を進めていき、里山と人間の共存方法を模索していこうかと思ってます。
あとついでに、古くて新しいライフスタイルの提唱とか。

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