18年夏旅館リゾバ 客室清掃(メイク)の感想

出稼ぎ・バイト

2018年の6月下旬から9月末まで、某旅館で住み込みながら客室清掃と洗い場の裏方業務の仕事を行っていました!
自分がどんな仕事をしていて、どんな感想を持ったかを書いていきたいと思います。

 

 

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客室清掃の仕事内容について

基本的には半月毎(15日毎)に定められるシフト表に基づいて、出勤することになりました。
客数の多い土日祝祭日やお盆は4,5人でやることがほとんど。
平日は2,3人で作業することになります。

ビジネスホテルとは違って旅館は一部屋一部屋が広いので、一人で全て行うのではなく、その日その日で役割分担して作業を進めていくこととなります。
基本的作業項目を挙げるならば、

  • 換気、クーラー等停止
  • ベッド・布団の片付け、シーツ敷き
  • アメニティ、水、コップ、茶、タオルの片付け、セット
  • ゴミ回収
  • 個室風呂掃除(使用していた場合)
  • 洗面台、トイレ掃除
  • 掃除機掛け
  • テーブル等拭き掃除

という感じだったかな。
「誰が何をやるか」を毎日決定することはなく、その人の基本作業+αをみんなの作業進行度合いに合わせて適当にやるって感じでしたね。
なので明確な役割分担はありませんでした。
私の基本作業は、「シーツ敷き等」「アメニティ等片付け+セット」「風呂掃除」のようでした。
人数が少ない日は「掃除機掛け」なども行いましたが。

 

協力作業について

客室清掃はチームで行いましたが、そのイカれたメンバーを最初に紹介するぜ!

 

A
60代
通い社員
バランス型だが不平不満多い

B
60代
住み込みバイト
仕事の出来に厳しいが自分のやり方を押し付ける傾向あり

C
70代
住み込みバイト
私には優しいが仕事の出来が甘くしょっちゅう休憩取る

D
50代
通いバイト
知的障害者

YU
住み込みバイト
年上を敬わないファッ〇ンバガボンド!

以上の5名だ!

 

作業者の中に知的障害持ちのDがいるのですが、私とペアで行動することが多かったです。
Dは「布団片付け、シーツ敷き」の作業くらいしか出来ないので、彼が出勤する場合は片付けなどをやらせている間に自分は色々なものをセット、シーツを一緒にセットして、次の部屋へ一緒に行く、という流れでした。

YU

今日は〇名泊まるからね

と言っておいてもすぐに忘れて全部片づけてしまったりするし、

YU

次は2階だから先に行っててください

と言ってもすぐに忘れて1階に行き、回収したシーツ類を片付けて帰ろうとしたり、変なところに行ったりするし…
おっさんのお守りは大変でしたわ!
わけー女の子ならいくらでも付きっきりで教えますが(ニチャア…

まあでも、Dが相手だと遠慮なくこっちがペース決めたり指示したり出来るので、そこら辺は気楽なもんでした。
Dの物覚えが悪いのは確かですが、A、B、Cの3名が出す指示が少し違ってたりするので彼が混乱したりするのもわからんでもないかなと思ったり。
「拭き掃除くらいやれ」と言う人もいれば、「変なことするから勝手に拭き掃除やるな」と言う人もいたり。
知的障害者にも理解できて覚えられるような指示こそが、最も良い「教育」なのではないだろうか?
教育の実験台として、知的障害者は役に立つかもしれない…(サイコ)

 

どんな仕事でもありがちでしょうが、人によってやり方がちょっと違うってのはこの職場にもやはりありましたw

正直、最初の頃はBの自分のやり方や順番に拘るところがちょっと嫌だったり。
出来上がりの状態に拘るのはまあ良しとして、「そこに至る過程はどうでもいいだろ!」という気持ちを抱いたこともあり、あまり会話はしたくなかったことがあったなあ…

しかし仕事に慣れて安定的に働けるようになると、Bからは何か言われることが少なくなり、その代わりCのしょっちゅう休憩取ったり仕事の出来が甘いところが目に付くようになりましたね。
時給が発生している状況で上司たち(フロントの社員)に隠れて休憩取るってのは、個人的に気が引けるものです。
今年の7,8月はずっと異常な暑さが続いていましたから熱中症対策に休憩取るのは良いのですが、しかし他の人が普通に働いているのにいきなりタバコ吸い始めるのはどうかと…

勤務ラスト辺り、Cの肺ガンが判明。
よく休憩取っていたのもこれが理由なんだろうな。
それでもやっぱり煙草は止めないし。
身寄りが無く、入院する金も少ない老人。
自分の死生観が少し揺さぶられる出来事でした。

 

同僚について

休憩時は色々と会話することになりますが、たまに自分も話してました。
世代が違うのでなかなか話が合いませんでしたが…

同僚どうしの関係が微妙に悪いところもあったのが印象的。
Bが出勤していない時はCから「あいつの言うことを信じるな」と言われ、Cが出勤していない時にはBから「あいつの言うことを信じるな」と言われ!
どうすりゃええねん、ってそりゃあもちろん信じられるのは自分だけです。
…まあお互い一切口を利かないほどではなかったので、会話は普通だったけれど。

皆さん概ね私には優しかったような気がします。
私自身は積極的に話したりすることは無かったですが、まあ人間関係は良好と言えたかな?

なお、私の山小屋暮らしについては、誰に対しても結構好評でしたw
山を買って小屋を建てて暮らす、ってのはそれなりに需要があるようだから、もっと参入障壁が低くなったほうが良いですね。
(単にあまり興味無いから否定しなかったパターンもありうる…)

 


暑さとお盆

2018年の7月と8月は、異常な暑さが安定して長期間続く最悪の季節でしたね!

客室清掃作業では基本的にクーラーの効いてない場所での作業となるので、ダラダラと汗が流れまくり。
バンダナをして作業してましたが、しょっちゅう上下反転したりしないとどんどん流れ落ちてシーツを汚してしまいそうに…
暑い中働くのはやっぱり辛いもんです。
水分補給しながら仕事しますが、汗をかける量にも限度ってもんがあります。
たった5時間程度の仕事でも終わった後はヘロヘロ。

暑さに慣れてくるだろうと思われる7月下旬頃にはやけにしんどくなる日もあり、ベテランの人が熱中症で倒れそうになることもありました。
そういう時は自分が氷水持ってきて飲ませたり。
真夏でかつ空調の無い場所で働く場合は、熱中症に相当気を付けないといけないなと実感。

 

お盆の労働は想像以上にきつかったです…
週換算で60時間労働。
残業は20時間となりますから、これが一か月続けば残業80時間レベルとなります。
ブラック企業で働く社畜の人々に比べればたった一週間ちょっとしか続かない繁忙期なんて楽なもんかもしれませんが、私個人がここまで働いたのは人生で初めてだったから初の「過労」を感じました…。

毎日毎日最高気温38℃にもなる場所で布団を片付けたり階段登ったり。
洗い場もほぼ一人で80食くらい処理するから、勤務時間はずーっと集中しっぱなし。
10時間の集中労働が一日だけなら後先考えず体力使い切っても良いのですが、次の日も同じ仕事になりますから体力を温存&回復すべく、休憩時間では常にベッドで就寝。
この時期は期間工よりも大変だったわ…

まあでも、お盆最終日くらいになると身体が慣れてきたのかちょっと楽に感じるようになりました。
疲れすぎて疲労を感じなくなったのか、慣れなのか…判別が難しいです。
何にせよ、やっぱり労働基準法の通り週40時間以内の労働が良いですね。
緩いならまだしも、集中するなら長時間労働は無理っす。

 

部屋の様子

客室清掃ではお客様達がどのように宿泊していたかをまざまざと見せつけられる職ですが、やっぱり色々ありました。
ちょっと印象的だったものをご紹介してみましょう。

 

①本当に使ったの?
まっっっったくゴミが落ちてないし、アメニティも滅茶苦茶綺麗に使用していたパターン。
最初に入った人が「あれ?この部屋昨日泊まった?」と戸惑うこと請け合い。
あげくにはシーツまでご丁寧に剥がして畳んでいたりすることもあったり。

宿泊料金には部屋の清掃料も入っているから、もっと気兼ねなく汚してもええんやで…

 

②ちょっと残す、色々残す。
お客様が残したゴミを回収するのも仕事なのですが、微妙に面倒くさいのが中身の入ったペットボトルや缶でしょうか。
空ならそのままゴミ袋へ捨てられるのですが、入ってたらいちいち中身を流しで捨てなければなりません。
印象的なのは一人のお客さんが5,6本ほど飲料を持ち込み、その全てを一口だけ残して放置したこと。
何で飲み切らないんだよ!
他には一人で湯飲みを3個も使って、お茶をなみなみ注いでそのまま放置もあり。
何がしたいんだよ!

 

③最大の敵は、臭い
部屋毎にトイレが備え付けられていますから、トイレもちゃんと掃除しなければなりません。
ほとんどの場合は何事も無く終わるのですが、一度だけトイレの床にう〇こを撒き散らされていたこともありましたなあ…
清掃担当は何とかそれをふき取り掃除出来たようですが、消臭剤使いまくっても臭いが取れない!

部屋は色々汚しても構わん。
ただ、強烈な臭いが残るようなのは勘弁しとくれ…

 

④中国人と韓国人
今回働いた場所で宿泊する外国人と言えば、やはり中国人と韓国人です。
彼らは部屋を汚しまくったり備品を破壊したり盗んだりする、なんて悪評も耳にしますが、私が働いていたときは特に大きな問題はありませんでした。

日本人に比べれば独特な臭いを出す傾向がありましたが、汚れ度合いはそこまで変わらなかったかなあ。
ただ、大浴場があるにも関わらず、部屋でシャワーを浴びることがほとんどだったのが特徴的か。

 

まとめ

客室清掃はチーム作業でしたから、その分の精神的負担が増える一面もありました。
ただ、休憩中などに色々と話しが聞けますし、季節を感じながら働けますから、ライン工よりも日々の仕事の飽きが少ないのがメリットだったかなと思います。

客室清掃では夏暑く冬寒く体力勝負なので身体的な負担があるかもしれませんが、同僚に恵まれたり慣れてくれば精神的負担は無くなってくるでしょう。
このような裏方業務は変なお客さんと直接関わることがほとんど無いので、一度慣れてしまえば安定して飽きずに働いていけるんじゃないかなと思います。

体力に自信があり、黙々と働き続けたい人は裏方業務をおススメします!
給料も悪くなく、自分のところでは時給1,200円でした。

 

 

私が今まで利用したリゾバ会社は以下の二つですが、本登録無しでもどのような仕事があるか検索出来ますから、ちょっと調べてみるのも面白いですよ。

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