切り株を焚き火台にして晩御飯作ってみた

DIY

最近、「スウェディッシュトーチ(きこりのろうそく)」という焚き火方法(?)を知りました。

丸太にチェンソーで切れ込みを入れて中心を燃やすだけですが、燃焼が安定するしその上に鍋を置いて調理することも可能です。
単純で使いやすい、意外に思いつかなかった素晴らしい方法です。

 

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しかしこの丸太を焚き火台にする方法、応用してバリエーションを多く出来ないか?

と考えるようになりました。

そしてふと、「邪魔な切り株を使って、処理と日々の晩餐づくりを兼ねてみようか」と思い、実行に移してみることにしました。

 

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ワイヤーの自在鉤

ひとまず準備として、自在鉤を新たに作ることにしました。
前回は棕櫚縄で作りましたから、ロケットストーブの火力が強すぎて燃えてしまったんですよね…
というわけで、今回は極力金属製にすることにしました。

 

で、新たに作ったのがこちら。

2m程度の丸太をロープで縛って三脚にし、滑車をセット。
今回は燃えないように、くくり罠自作時に購入した4mm径ワイヤー、ワイヤー留め、クリップを使って自在鉤を作りました。
これなら燃えないし、ワイヤーが長すぎてもワイヤー留めの位置を変えるだけでいかようにも調整が出来ます。

…ま、ホムセンで売られている鎖とカラビナだけでも作れるんですけどね。
今回は余っていた資材を使ってみたというだけ。

 

試作品1号

小屋近くに雨ざらしの腐りかけた切り株があるのですが、邪魔だし汚いので除去したいのです。
しかし水分を含んでいるから切れ込むだけでは簡単に燃やすことは出来なさそう…
切り株は燃えきるまでにかなりの時間と熱量が必要だということを、進入路造成時の焚き火で思い知らされました。

 

水分を含んだ切り株なので、別の小枝などを燃やす焚き火台として使用してみます。

まずはチェンソーで三角柱を取り出します。

小枝を立てかけやすく、かつ燃焼方向を制限して料理をしやすくするため、金属板を巻き付けてビスで留めます。

これで擬似ロケットストーブ、七輪みたいな形となりますから、日々の炊事に使いやすくなるのではないか?と考えたのです。

切り株の周りに自在鉤をセット。

鍋などを釣り上げることが出来ますから、燃焼が進んで切り株上端に置けなくなってもこれで調理が出来ます。

そして早速その晩に試してみることに!

焚き付けをセットして燃やしてみます。

 

やはりロケストのように空気を吸い込みまくるわけではないですから、息を吹きかけないと強い火が起こせませんでした。

でも一応ご飯を炊いておかずを作ることは出来ましたよ。

焚き火は出来なくは無かったのですが、燃えて小さくなった炭が下の方からボロボロと落ちて燃焼箇所が冷え、何度も火が不安定となりました。
また、切り株は思ったほど勝手に燃えることは無く、小枝などの焚き付けが燃えきるとすぐに消えてしまっていました。

ここに来てようやく、「安定した燃焼をさせるには、燃えた炭が溜まる場所が必要」だということに気づいたのです。

 

試しに2回ほど使ってみた後の写真。

焚口下部がこんなんだと炭がバラバラと落ちて分散し、火が消えてしまいます。
上部よりも下部の方が燃えにくいですから、炭溜まりが広がることも少ないですしね。

 


改良型切り株焚き火台

炭が溜まる場所を増やすため、上部が小さく下部が大きい三角錐のようなものをチェンソーで切って取り出してみようとしました。
…が、切れ込みが合わず、ハンマーで叩いても取り出せず。

まあ、切れ込みを増やして表面積増やす効果はあったか。

少し工夫することにして、切り株の下部にレンガなどで囲いを作って、燃えた炭が落ちないようにしました。

その結果、これだけで大分燃焼が安定するようになりました。
熾火になっても息を吹きかけたらすぐに火が起こり、切り株を燃やしながら強火にすることも出来ました。

切り株上端の穴は燃焼が進むにつれて大きくなって五徳も置けなくなるのですが、そういう時は金属板にも引っかけて中華鍋を置いたりしました。
なので、金属板は切り株上端の高さと一致させておくと使いやすい、というわけですね。

調理が終わったら水をかけて、消火。

(ちなみにこの日の晩に作ってたのは、豆腐を混ぜたお好み焼き)

 

改良を加えたことで、普通の焚き火台よりも安定した燃焼が出来るものを作れたと思います。

もちろんロケットストーブのほうが楽だし使いやすいけどね!

 

切り株を焚き火台にするコツまとめ

  1. 地面スレスレまでチェンソーで切れ込む
  2. 切り株上端~地面近くまでの幅の鉄板を巻き、長い釘やビスで留める
  3. 炭が溜まるように、空気流入口付近を石やレンガで囲う

 

日常的に焚き火を行い、切り株を燃やしたくて、チェンソーを所有している人は、こうやって加工するのも良いと思いますよ。
…まあ、そんな人は少ないでしょうが!

 

「金属板を巻いて丸太を焚き火台にする方法は、焚火キャンプにも使えるのではないか?」と考えたりもしましたが、スウェディッシュトーチのほうが娯楽性あるし使いやすいですからねえ。
今回の方法だと何度も丸太や切り株を使えますが、何泊も焚火キャンプする人なんて少なそうだし…
売り物にするなら、やっぱり、オーソドックスなスウェディッシュトーチ?

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